禁断症状とは?アルコール・麻薬・タバコなど…9つの症状と出やすい物質やタバコに打ち勝つための方法について詳しく解説!

禁断症状とは、タバコやアルコール、薬物など依存性のある物質の量を減らしたり、断つ時などに現れる症状を言います。これを離脱離脱症状とも言いますが、実際どんな症状が現れるかご存知ですか?そこで今回は、禁断症状として現れる症状や打ち勝つための方法についてご紹介していきたいと思います。

禁断症状について

禁断症状とは、長期間にわたるタバコやアルコール、薬物など止めたくても止められないという依存性のあるものの使用を中止することや量を減らすことで特有の症状が現れると言われています。

習慣的に使用してしまうと、徐々に使用する量が増えてしまい程よい量で切り上げることが難しくなる能力がなくなるコントロール障害を起こしてしまいます。このコントロール障害を起こしてしてまうと、自分の力で中止することが難しくなるとされています。

使用期間が長ければ長いほど、精神的・肉体的に起こる禁断症状も強く現れるとされ使用と中止を繰り返すようになります。こうした依存性のあるものは他の病気を誘発していまう可能性もあるとされているため、使用の中止を心がける必要があります。

【森岡クリニック】アルコール依存症テキスト  第1章 アルコール依存症とは?

禁断症状の出やすい物質

アルコール

アルコールは依存性の強いものとされています。習慣的に飲み続けることで、脳機能や身体反応に少しずつ変化が現れ依存症を起こしやすいとされています。

アルコール類を飲み続けると、身体が徐々にアルコールに慣れてきてしまい、以前の量では酔うことができない、気持ちが楽にならない、眠れない、満足できないなどを感じるようになります。こうした症状が現れたらアルコール依存を発症した状態になります。

その結果、アルコールを止めてしまうと「手の震え」「発汗」「吐き気」「嘔吐」「不眠」「不安」「イライラ」を感じるようになり、重症になると「虫が体を這っている」などの幻覚・幻聴を感じてしまう場合もあると言われています。

こうした症状は数年から10年程かけて形成されると言われ、いったんアルコール依存を発症してしまうと自分の意思ではコントロールできなくなるとされ、飲酒が中心の生活になり仕事や家庭が破綻してしまうなどを引き起こすこともあるとされています。

参考

情報ボックス アルコール 5. アルコール依存症 アルコール依存症の症状久里浜医療センター

タバコ

タバコを吸うと血液中のニコチン濃度が急激に上昇します。この時脳内では、ドーパミンという物質が多く分泌されるため満足感を得ることができます。しかし、タバコ吸ってから30分程度で血液中のニコチン濃度が半減してしまうため、「イライラ」「集中力の低下」「落ち着かない」「頭痛」「眠気」「不快感」などの症状を感じるようになるとされています。

血中のニコチン濃度が減少することで、身体がニコチンを補給しようと働くため依存性があり、禁断症状(離脱症状)が起こりやすとされています。

タバコによる禁断症状(離脱症状)は、禁煙開始から1週間~2週間程度にピークを迎えるとされていますが、2ヶ月程と長い期間、禁断症状(離脱症状)に悩まされることもあるそうです。

参考

禁煙を検討中のあなたへニコレット

麻薬

麻薬などの薬物は脳に作用し、行動・五感・認知・喜怒哀楽・意識状態などに変化を及ぼすと言われています。これは麻薬だけではなく、市販薬、違法薬物など様々な薬物でも起こるとされています。

麻薬などの薬物を一度使用してしまうと、脳は一度感じた快感を記憶してしまうため、快感を求めて何度も使用を繰り返すと言われています。「もう使用しない」「これが最後」と何十回も決意しながらも、また使用してしまうなど自分の意思ではコントロールできなくなるとされています。

麻薬などの薬物使用は、その人の思考や感情を支配し、効果が切れることで「不眠」「過眠」「幻覚」「不安」「妄想」など様々な禁断症状が現れ、使いたいと強烈な欲求を感じると言われています。また、これによって禁断症状だけではなく、様々な問題を引き起こすとされています。

精神疾患・アルコール依存症・薬物依存症の病院搬送メンタルヘルスONLINE

覚せい剤

覚醒剤は、その名の通り脳神経に作用して一時的に活性化させるため「快感」「疲労の減退」など頭が冴えている様に感じると言われています。しかし、効果が切れると激しい「脱力感」「疲労感」「倦怠感」などの禁断症状を避けるために繰り返し使用してしまう依存性が強いと言われています。

覚醒剤は、脳に直接刺激を与え使用時の快感を記憶させてしまうため、自分の意思では抑えられない依存状態を引き起こし、使用を続けることで「幻覚」「妄想」「錯乱状態」になり、長期間にわたって症状が残る危険性もあります。

また、大量に覚せい剤を摂取することで全身けいれんを起こし意識を失い、脳出血を引き起こす危険性もあります。

薬物乱用対策内閣労働省

シンナー

シンナーは、気化したガスを吸入することによって肺から血液中に流れ込み、アルコールに似た酔っぱらった状態を作ると言われています。しかし、依存性は覚せい剤などの薬物と同じです。

シンナーを使用した際の心地よさをもう一度と繰り返し使用してしまうことで、乱用してしまうことが多いようです。その結果、「幻覚」「幻聴」「頭痛」「吐き気」などの禁断症状に苦しみ、長期間にわたる後遺症に悩む方も多いようです。

大麻や覚せい剤などの薬物に比べ手に入りやすい物質ですが、吸入することで脳を酸欠状態にさせる他、毒性も強いため各器官に障害を起こすとも言われています。

健康について 「薬物依存」近畿大学 メディカルサポートセンター

アヘン系鎮痛剤

アヘン系鎮痛剤とは、最も強い鎮痛剤でアヘン(薬物)に似た化合物と言われています。そのため、アヘンから生成された薬物と同じように神経系に作用し、痛みを緩和すると同時に脳を刺激し気分を高揚させる作用があるとされています。

術後など治療に長期間使用される強力な鎮痛剤は、長く使用を続ける事で体が慣れ決められた量では効かず、使用量の増加や頻度の増加に繋がり乱用されやすいとされています。その結果アヘン系鎮痛剤の依存症を発症し、使用を中止することで「不安」「不眠」「うつ」などの禁断症状が現れるとされています。

禁断症状の症状

不安

依存性のある物質を使用し続けることで、快楽を得ることで分泌されるドーパミンや、安らぎや安心感などの感情に関わるセロトニンの分泌が自力で分泌できなくなってしまいます。

その結果、使用を減量したり中止することでドーパミンやセロトニンが減少し不安を感じると言われています。本来この2つは、依存性のある物質を使用しなくても分泌されていますが、使用することで分泌を誘発し、長く使用し続けることで使用しないと分泌されなくなってしまいます。

長期間の使用や使用量が多い場合は、その物質がないと脳の神経系や体の機能を調整できない状態になってしまうとされ、様々な禁断症状が生じ自分の意思では減量・中止が難しいともされています。

メイラックスの離脱症状と対処法【医師が教える抗不安薬のすべて】せせらぎメンタルクリニック

頭痛

依存性の高い物質は、直接脳を刺激し快楽状態を作り出します。しかし、使用を続けると脳が痛みに敏感に反応するようになるため頭痛の回数が増え、使用しても効果が効きにくくなってしまいます。

また、依存性の高い物質を体内に取り入れてしまうと、身体はその物質がないと正常に働かなくなってしまいます。そのため、減量や中止をすることで脳内のバランスが崩れるため、神経の収縮などによって激しい頭痛などを引き起こす禁断症状が現れると言われています。

薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)って? | 片頭痛の治療と予防スッきりんのバイバイ頭痛講座

不眠

脳を覚醒させる作用のある物質は、脳を興奮状態にする働きがあるため不眠を起こしやすいと言われています。しかし、減量や中止によっても脳の自律神経を乱すため、交感神経の緊張が異常に興奮している状態になり、不眠症などの禁断症状が現れるとも言われています。

また、減量や中止によって体が物質を補給しようとするため、「もう一度使用したい」という精神的ストレスによっても不眠を引き起こすと言われています。

不眠症についてあきしのこころのクリニック

興奮

習慣的に使用していると、気分を高揚させるために徐々に量が増えていきます。その結果、身体が慣れ以前の量では満足できなくなってしまうと言われています。

仕事や日常生活においてストレスを感じやすいですが、こうしたイライラを落ち着かせるために依存性のある物質を体内に取り込んでしまうと、交感神経の興奮を遮断してしまうとされています。しかし、実際には神経の興奮は続き、伝達されてくるはずの情報をストップさせている状態になります。

使用期間が長いほど伝達情報を遮断し続けている状態になりますが、減量や中止によって交感神経の興奮が一気に伝達されてくるため、脳の過剰な興奮を引き起こすとも言われています。

医院長からのメッセージ宋神経科クリニック

下痢や嘔吐

脳の自立神経に作用する依存性のある物質は、習慣的に常用することで体になくてはならない存在になってしまうため身体の不調に繋がると言われています。その結果、減量や中止によって脳の機能が正常に働かなくなり自律神経を乱すとされています。

自律神経には、循環器、消化器、呼吸器などの働きを調整する役割があります。体が活発に動いている昼間には「交換神経」が働き、寝ている夜には「副交感神経」が働きます。この2つの神経バランスの乱れを「自立神経の乱れ」と言います。

自律神経の乱れは、腸のぜん動運動を乱す作用があるため下痢を引き起こすと言われています。また、不安や緊張などを引き起こす作用もあるため吐き気などの症状も現れるそうです。

自律神経の乱れタケダ健康サイト

意識障害

日常的に使用状態が続くと、使用状態が体に適した態勢をとるようになります。この状態で物質の使用を減量・中止を行ってしまうと、身体の様々な機能のバランスが乱れ禁断症状として現れるとされています。

脳の機能が正常に働かなくなることで不眠、イライラ感、不安感、下痢、嘔吐などの症状から始まり、使用中止期間が続くと認識力が低下する意識障害を引き起こすこともあるそうです。軽い意識障害であれば、現在置かれている状態が分からない、今日の日付が分からないなどの症状が現れます。

しかし、意識障害が悪化すると生命維持に必要な自律神経機能が悪化してしまうため、痛みや刺激に鈍くなり意識喪失状態(昏睡)になることもあります。

意識障害とは 戸田内科・リハビリテーション科

けいれん

まぶたがピクピク動いたり、足がつってしまうこともありますよね。これは自分の意思とは関係なく脳や運動神経の異常によって筋肉の収縮が起こされ時に見られる症状とされています。これを「けいれん」と言います。

けいれんが起こされる原因として、筋肉の疲労や睡眠不足などが原因で脳の機能障害を起こすこともありますが、脳に直接刺激を与えてしまうアルコールや薬物などの使用が脳に機能障害を起こすことで、神経伝達のバランスを乱し、突然筋肉の収縮を起こすけいれんを引き起こすと言われています。

参考

アルコール依存症前田クリニック

幻覚

アルコールや薬物などの乱用を続けると、脳機能の思考、知覚、感情、言語などの調整が上手く働かないため、使用を中止することで脳から伝わる情報や感覚が過剰になりすぎるため、幻覚や妄想が起こると言われています。

その結果、何も聞こえない場合でも悪口が聞こえたり、見張られているような気がする、周りの人が自分を襲おうとしている、虫が体を這っているなどの幻覚や幻聴などの禁断症状が現れるようです。

統合失調症と脳前田クリニック

タバコの禁断症状に打つ勝つには

禁断症状を記録する

禁煙すると「イライラ」「集中力の低下」「もう一度吸いたい」など様々な禁断症状が現れてきます。これらの症状はタバコに含まれるニコチンが体から消失する際に見られる症状と言われ、通常3日程度でピークを迎え、長くても2週間~3週間程度で消失されると言われているようです。

禁煙後は様々な禁断症状が現れてくるため、我慢できず喫煙を繰り返してしまう場合もあります。そんな状態から抜け出すためには、禁煙後に見られた症状を記録し、失敗から学んだことを記録することも大切です。

離脱症状は、身体に吸収された有毒物質が消失するために起こる症状とされていますので、身体が健康な状態に戻る過程と思うことで、乗り越えることもできるのではないでしょうか。禁煙を始めても再度喫煙してしまうことは多いようですので、1度や2度の失敗であきらめず取り組むことが大切です。

ニコチンガムを噛む

ニコチンガムは、禁煙時に起こるイライラや集中力の低下などの禁断症状をガムを噛むことで口内からニコチンを補給し症状を緩和する作用があると言われています。

吸いたいと感じた場合に30分~60分かけてゆっくりと噛みます。通常1日4個~12個程度から始め、1週間ごとに個数を減らし、補給するニコチン量を減らしていきます。段階的に補給する量を減らすことで禁煙する方法になります。

ただし、ニコチンガムは医療品になりますので薬剤師の居る薬局などでの購入になります。また、購入する際には、薬剤師に相談のうえ使用上の注意をよく読み、用法・容量を守って正しく使うことが大切です。

ニコレットの購入についてニコレット

緩和

タバコを吸うと脳は吸った時の感覚を記憶しているため、日常の行動で吸うタイミングを教えようと働きます。例えば食後や休憩時、コーヒーを飲むときなど、様々な状況で吸いたいと感じるようになります。

こうした行動で吸いたいと感じる場合は、お腹一杯に食べない、コーヒーを避けるなどして吸いたくなる状況を避ける事が大切です。また、禁断症状によっては頭痛や眠気を引き起こしてしまう場合もあります。そんな状態が見られる時は、寝れるだけ寝たり、横になって休むなど症状を緩和することから始めましょう。

禁煙は思っている以上に苦しい場合もあります。症状に耐えられなく挫折を繰り返してしまう場合も多いようです。そのため、少しでも症状を緩和させることも禁煙を続けるために必要なこととされています。

吸いたい気持ちをコントロールする

禁煙時に起こる離脱症状が治まっても、タバコを吸いたい気持ちを感じることもあります。そのため、吸いたい気持ちをコントロールすることが大切です。

特に喫煙と結びついている行動パターンは、吸いたい気持ちを増幅させると言われているため、生活行動のパターンを変更することが大切です。

・洗顔、歯磨き、着替え、朝食などの朝一番の行動の順番を変える。
・いつもと違う場所で朝食をとる。
・食後は早めに席を立つ
・満腹など食べ過ぎに注意する。
・過労を避ける。
・夜更かしはしない。

など、行動パターンを変更し吸いたい気持ちをコントロールするように心がけましょう。

環境を改善

禁煙を成功させるためには、喫煙のきっかけになる環境を改善する必要があります。喫煙していた場合、タバコやライターなど自宅に置いてしまう場合もあると思います。こうした環境は、いつでも吸える状態を作り出している状況になりますので処分するようにしましょう。

またその他にも、
・タバコの煙に近寄らない。(喫煙場所など)
・タバコの吸えない場所を利用する。(図書館、映画館など)
・喫煙者の近くにいかない。
・タバコの販売場所に近寄らない。
・禁煙していることを周囲の人に知らせる。
・マスクをする

など、喫煙のきっかけになりやすい環境を改善することで、吸いたい気持ちを抑えることもできるとされていますので、タバコに近寄らない環境作りをしていきましょう。

代償行為法

代償行為法とは、喫煙の代わりに他の行動をすることによって吸いたい気持ちを抑える方法になります。

吸いたいと感じた時は、
・深呼吸をする。
・水や氷を口にする。
・散歩や体操、掃除など体を動かす。
・歯を磨く。
・シャワーや入浴をする。
・糖分の少ないガムを噛む。
・タバコ以外のストレス解消法を見つける
・吸いたい気持ちが収まるまで時計を見て時間を数える。

などして、吸いたいと思う気持ちを別の行動で忘れさせてあげましょう。

まとめ

以上、禁断症状やタバコに打ち勝つための方法についてご紹介してきました。いかがでしたか?

麻薬や覚せい剤の薬物使用は、幻覚や幻聴などの禁断症状が現れると言われていますが、私たちの身近にあるタバコやアルコールでも長期間続けてしまうと、減量や中止によって様々な禁断症状が現れてきます。使用期間や量によっては症状の現れ方に個人差はありますが、止めることも難しくなる場合もあります。

しかし、これらの禁断症状は体内から有毒成分が消失する際に起こる症状とされています。タバコやアルコールは身近にあり手に入りやすい存在ですが、症状が現れるのは体が健康な状態に近づいている現象と考え、諦めずに取り組んでいきたいですね。