恋愛や夫婦関係などの人間関係でも、看護や介護やビジネスの分野でも、相手との信頼関係構築という前提条件がクリアできていなければ、それだけでコンテンツの質が180度変わってしまうようなものがあります。信頼関係のシチュエーションごとの意味と構築方法をご紹介します。

信頼関係を築くのが上手い人は何が違うの?

特別努力しているわけでもないのに、なぜか「人に好かれる、仕事を感謝される」タイプの人っていますよね?すごく仕事がデキるように見えるけど、よく見るとやっていることは人とそんなに変わらなかったりします。そんなふうに思わせるのが信頼関係を築くのがうまい人の特徴です。

信頼関係を築くことが前提となっている場面もあります。それがないと成り立たない仕事や環境では、信頼関係を築くのにエネルギーを要しますが、逆に言えば信頼関係をガッチリと構築できれば、ほぼ目的は達成されている場合もあるでしょう。

見えない信頼関係の上に成り立っている私たちの生活で、これを意識して築いていくことによるリターンは大きいです。信頼関係の築き方を研究して、難なくベストポジションを手に入れましょう。

信頼関係とは何か

お互いを信じ頼りにできる関係のこと

お互いを信じて頼りにできる関係が信頼関係です。同じ信頼関係でも、シチュエーションによって少し意味合いが異なってきます。男女間の信頼関係であれば、お互いの性格の理解や体験の共有などが信頼関係に関わってきますし、看護の現場などの信頼関係では、患者から専門職へのサービスの質に対する信頼が大事です。

また、ビジネスのシーンでは、仕事の正確さが何より重要です。特に通信などのミッションクリティカルな分野ではセキュリティ面と、ダウンしない環境、通信速度の保証が信頼関係に関わりますが、人通しの信頼関係ではなく、ドメイン(企業などのネットワーク上で組織ごとに分割された住所)通しの信頼関係を構築する意味もあります。

信頼関係の類語

信頼関係の類語では、「絆」があります。絆は人と人との無意識的な信頼関係ができている状態ですよね。「親子間の絆」など、より強い信頼関係にあって、ビジネス上のものと違い、互いの利益が関わらないことも多いです。

臨床心理でのセラピストとクライアント間で望まれる強い信頼関係は「ラポール」と言います。お互いが安心して振るまえる、人同士の信頼関係がかなり強い状態で、ラポールが築けているかどうかで治療の進行が変わります。

信頼関係を築くことを英語で言うと?

信頼関係の使い方は英語を理解すると分かりやすいかもしれません。信頼関係に関する英語の例文をいくつかご紹介します。

人間同士の信頼関係を英語で言うと「Relationship of trust」や「Trust relationship」、「Relationship of mutual trust」ですので、信頼関係を破壊することは英語で「destroy the relationship of trust」となります。信頼関係を築くことは、破壊の反対なので、英語で言うと「Build a relationship of trust」です。

通信の信頼関係では、英語のニュアンスが少々変わります。ドメインの信頼関係に関しては英語で「Domain Trust」という用語があるくらい、通信と信頼関係は切っても切り離せないものです。まずはWindowsパソコンを使用している企業でよく使われる、信頼関係に関する英語の例文です。

アクティブディレクトリ(Windowsサーバの管理機能・AD)によって、「ドメイン間の信頼関係での問題点」を治すことを意味する英語は以下です。
Fix Domain Trust Issues in Active Directory.

人間同士の信頼関係に比べると少し複雑で、場合によって様々な信頼関係構築に関する英語があります。ほかにも通信の信頼関係に関する例文を見てみましょう。前述した「Build」を使ってもよいですが、より確実に信頼関係を構築(設計・確立)するニュアンスで「Construct」や「Establish」を使います。それ以外にも「Set up」を用いる場合もあります。

利用者間の信頼関係の構築を支援する。
To support construction of a confidential relationship among users.

クラウドサービス間の信頼関係を構築する。
Establish a trust relationship between cloud service.

男女間での信頼関係を築く3つの方法

オープンに接する

男女間の信頼関係を築くためのあり方は、とてもシンプルです(シンプルですが、実行が簡単だとは限りません)。信頼関係とは彼、彼女が考えていることが分かり、やましいことがなく、弱いところや悪いところも見せられる状態です。「オープンであろう」とこころがけるだけでも効果がありますし、周りに「この人はオープンで気持ちがいい」と感じる人を見習って言動をまねてみましょう。

「隠し事があるほうが奥ゆかしい」と考える方もいるかもしれませんが、もしそうであっても隠し事だらけなのより、隠し事が極力少ないほうがお互い付き合いやすいと思いませんか?特に夫婦間の信頼関係とは、お互いの正直さの上に成り立っているので、隠し事があると感じさせないことがポイントになります。

共感する

一方通行のやり取りではいつまでたっても分かり合えません。信頼関係とは、恋愛でも夫婦間でもお互いに共感することがとても大事になります。これは、後々ご紹介する福祉や看護などとも共通しますが、相手が話しているときはしっかりと聴いて、素直にリアクションすることが大切です。無理に合わせる必要はないですが、「でも」や「いや」などの非定型の反応は封印しましょう。

笑ったり「なるほど」と相槌を打つことで、なぜかわからないけど気付けば相手と同じ気持ちになっているといくこともあります。自然な信頼関係とは、彼に何かを強要するのではなく、ありのままを受け入れ受け入れられることです。

興味を持つ

興味を持つことほど肯定的な反応はありません。夫婦間の信頼関係とは、お互いに興味がなくなることが発端で消滅することがよくありますので、相手のおもしろいところを見つけて興味を持ち、うるさくない程度に前面に出しましょう。冷めてしまった愛を無理矢理再燃させるのは難しいかもしれませんが、興味あるところのひとつやふたつであれば、必ず見つけられます。

例えば旦那さんの趣味の野球観戦、熱く応援するのを足蹴にしていませんか?人が趣味としていることは、案外はまれば楽しめるものが多いです。それがきっかけで、夫婦生活を充実したものに出来るのであれば、じゅうぶんモチベーションを持つ価値があるものだと思います。

付き合い始めた男女はもちろん、マンネリカップルであっても、相手に興味を持つことは関係性をアクティブなものに変容させます。信頼関係とは恋愛を加速するカンフル剤にもなるので、積極的に相手に興味を持ちましょう。

福祉の中で信頼関係を築く3つの方法

介護で求められる信頼関係とは?

信頼関係の構築は福祉の現場でも重要です。介護職はお年寄りや障碍を持つ方の手となり足となる役割ですので、信頼関係とは介護の現場では、なければお互いにとってストレスフルな状況を生み出すものになります。人間ですから、合う合わないは当然ありますが、信頼関係とは介護職の専門性をフル稼働させてでも、まず築くべきものなのです。

カウンセリングで求められる信頼関係とは?

信頼関係の構築が必須となる福祉の現場に、カウンセリングルームがあります。専門的なカウンセラー以外でも、福祉職の方なら誰もがカウンセラー的役割を担う機会があるでしょう。そんなときに求められる信頼関係とは、お互い心を開いて話ができるような関係です。

カウンセラーは人間として信頼できるようになることで、クライアントの自己治癒や気付きが得られやすくなります。

利用者・クライアントの話に耳を傾ける

福祉の現場で信頼関係を築くには、サービスの提供をぬかりなく行うのは基本ですが、それ以上に相手が話しやすい環境をつくることが大切になります。それには話しかけやすい雰囲気を意識することと、話を聴く姿勢がとても大事になります。信頼関係が構築できて傾聴がうまくいけば、話すことで相手は癒されます。

技術を磨くことも大切ですが、居心地の良い場所を準備することは誰にでもできてサービスレベルの向上につながります。

看護の現場で信頼関係を築く2つの方法

信頼関係は看護理論での基本

看護理論では、治療は患者と看護師の信頼関係の上で成り立つことが基本です。信頼関係に関する看護研究や文献にはたくさんのものが見つかりますが、これらが示すように治療がうまくいくかは、看護師が母親的代理人として、カウンセラーの役割として、よき情報提供者として患者との信頼関係を構築できるかが大きく関わってくるのでしょう。

つまり信頼関係とは、看護の現場で必須のもので、コミュニケーションスキルは看護師としての資質の中に含まれる大事なものなのです。

患者のニードを察知し行動する

カウンセリングと看護の大きな違いは、信頼関係の構築の際の看護観に実際の処置が欠かせないことです。患者からの信頼関係を得るために、看護師は非指示的な対話さえしていればよいわけではありません。信頼関係とは、看護の現場では文字通り頼りになることが含まれています。信頼関係に関する看護研究や文献には「自我を持つこと」と表現されているものもあります。

自我を持つとは信頼関係の構築に自己PRが有効というわけではなく、信頼関係に関する看護観をしっかり持った上で、看護師自らが患者のニードを察知して積極的に行動するということです。信頼関係の構築には、指示的な態度が関与するかもしれませんし、自己PRが効果的なことも場合によってはあるでしょう。すべてを受け入れる母親というよりは、きもったま母さんのような強い母親が求められることも多いのです。

ビジネスにおける信頼関係の2つの構築方法

インフラでの信頼関係はAD(アクティブデレクトリ)で構築

あなたが会社でなんの心配もなく会社の決済システム、自分の部署のタスク管理システムにログインできるのは、影での完璧なシステム管理のおかげです。いまやIT部門以外の方も、日々共有サーバやシステムを利用しますので、インフラが信頼して使える仕組みを頭の片隅に置いておくのもよいでしょう。

もしあなたの企業でWindowsパソコンが使われているとしたら、おそらくAD(アクティブディレクトリ)を利用しているでしょう。ADとはWindowsサーバー2000から採用されたユーザー管理機能です。

登録ユーザーだけがログイン可能になり、セキュアな環境が整いますし、異なるドメインのAD通しで信頼関係を構築すれば、例えば他の部署とまたがるプロジェクトでもシームレスにログインできるように設定できます。

管理者(情シスが管理していることが多いでしょう)は、信頼関係を構築したAD間で、ファイルやフォルダへのアクセス権限を細かく設定できます。

ドメイン間の信頼関係をADによって構築し、アクセス権限を設定する意味は、意図せず大事なファイルを消してしまったり、不要なファイルを閲覧してしまうといった事故を防ぎ、快適で安心して仕事ができるようなインフラが実現できていることです。

ビジネスシーンでの信頼関係構築

企業の信頼はセキュリティが保証されていてこそですが、もちろんそれだけではビジネスでの信頼関係は得られません。やはり顧客と信頼関係を結ぶのは個人個人の努力によって信頼のイメージを勝ち取ることが大事でしょう。

仕事の質で言えば、納期や品質などの約束を守ることは基本ですが、プラスアルファどれだけ痒い所に手が届く気遣いが実践できているかが大きいでしょう。顧客は自分でも気づかなかった「不便さや、あったらいいな」に対して先回りしてくれる人を信頼します。誠実に、きめ細やかに対応して信頼関係を築きましょう。

まとめ

得たい信頼関係にスポットを当てて、それに合わせた方向で少し努力してみましょう。信頼関係が構築できれば、ものごとが思ったよりうまくいくことに驚かれるかもしれません。

相手に対する影響力が急に増したことにも気づくでしょう。同時に相手やインフラを信用することで、安定感や感謝の念が湧いてくるかもしれません。

信頼関係は「自分から築いていこう」という前向きな姿勢があれば、必ずよい方向に向かいます。小手先の技術に頼らず、心からやり取りを楽しみましょう。