情緒不安定の5つの原因と対策!心の不安を解消する秘策は身体

自分自身や身近な人が情緒不安定という方は意外と大勢いらっしゃいます。そして、情緒不安定は精神的なものが原因のように感じますが実は原因はそれだけではありません。情緒不安定の背景には身体の問題が隠されており心と身体、両方を考えて対策を立てることが大切です。この記事では情緒不安定の原因と対策、予防法などについてお伝えします。

情緒不安定になる原因とは?

自分自身が情緒不安定、もしくは身近な人が情緒不安定という方は意外と大勢いらっしゃいます。「なんだか無性にイライラする」、「なぜか涙が止まらない…」、「不安でおしつぶされそう…」そんな風に情緒不安定になってしまう原因は何なのでしょうか?

この記事では情緒不安定になる原因からその具体的な対処法、更に予防に関してもお伝えしていきます。

情緒不安定になる原因は様々

情緒不安定になる原因は人により様々です。精神的にショックなことが原因で起こることもあればこれといったきっかけも無いのに突然漠然とした不安感を感じ落ち着きがなくなってしまうというケースもあります。

また、一般的にはホルモンの関係などから女性の方が情緒不安定になりやすいと言われています。ここでは情緒不安定になることが多い具体的な原因を5つ紹介したいとおもいます。

(ただし、情緒不安定になる原因はここに書いてあることが全てではありません。人により原因が異なるため、これ以外のことがきっかけで情緒不安定になることもあります。)

1.継続的な精神的負荷

一つ目の原因はストレスです。一時的に大きなショックを受けて情緒不安定になる方もいらっしゃいますが、特に危険なものは長期間、持続的にストレスにさらされることです。

いまや日本ではおよそ15人に1人がうつ病を患っているといいます。その原因としてストレスの存在が指摘されていることはみなさんもご存じのとおりだと思います。うつ病の原因自体はハッキリとしたことが分かっていませんが、ストレスによって脳内の神経伝達物質が減少することでうつ病を引き起こすとされています。

その神経伝達物質としては、セロトニンやノルアドレナリンが挙げられています。ストレスによってセロトニンやノルアドレナリンの分布が減少すると、ふさぎこんだりイライラしやすくなってしまいます。

また、ノルアドレナリンには覚醒効果もありますが、不足してしまうと昼間でも常に眠気を催したり集中力が低下してしまうという症状がみられることがあります。意欲も低下してしまうため新しいことに挑戦する力が無くなってしまうとも言われています。

2.幼少期の親子関係

二つ目は幼少期の親子関係に原因があるという意見です。子供は小さいうちは親が食事やトイレの面倒を見てくれ親に“依存”して生活します。しかし、成長するに伴って徐々に一人で行うことが増えていき最終的には“自立”する必要があります。

この子供の自立に必要なものが「親の愛情」だと言われています。親から愛情が注がれることで子供は精神的に徐々に自立していくことができると精神医学の世界では言われています。

しかし、何らかの理由で子供が十分に愛情を受け取ることができなかった場合、親への依存から徐々に離れて自立するという過程が上手くいかなくなります。自立する過程で親に見捨てられたらどうしようという不安がつきまとい精神的にも不安定になる方がいらっしゃいます。

また、これは特に2歳頃の養育環境が重要であると言われています。また、愛情不足だけではなく親が過度な期待をすることや自分の理想を押し付けてしまうことも将来的に情緒不安定を招く可能性があると言われています。

3.エストロゲンの影響

女性は男性に比べると情緒不安定になりやすいと言われていますがその原因は女性ホルモンの乱れにあるのではないかと言われています。女性ホルモンは月経や閉経、妊娠・出産、排卵など様々な時にバランスが変わります。

更年期障害を迎えた女性が、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの減少によってイライラしてしまうことはよく知られています。なぜかというと、エストロゲンには心身をリラックスさせる働きがありからなのです。月経中にも同じような現象が起こることから、普段は怒らない些細なことで怒ってしまうという方もいらっしゃいます。

また、特に女性ホルモンの変化が激しい月経前に情緒不安定の症状が出る方もいらっしゃいます。PMS(月経前症候群)の女性は感情の起伏が激しくなりイライラしやすくなってしまうと言われています。

4.血中糖分濃度の影響

糖分の摂りすぎが原因で情緒不安定になると言われています。実際に甘い物が好きな人ほど気分の起伏が激しいというデータもあるそうです。機能性低血糖症という疾患がありますが、血中の糖分量が減少することで、感情がコントロールできなくなるなど、様々な症状が現れることが知られています。甘いものを食べている時はいいのですが、急に血糖値が下がるとイライラがひどくなるそうです。

5.腸内の細菌バランスの影響

5つ目の原因は腸内環境の乱れです。腸の中には善玉菌と悪玉菌、日和見菌と呼ばれる3つの菌が主に存在しています。先ほど、ストレスとイライラの関係について述べた時にもでてきた、脳内の神経伝達物質であるセロトニンですが、その分泌に善玉菌が関与していると言われています。

すなわち、善玉菌が減少すると、脳内の神経伝達物質であるセロトニンの分泌も減少し、イライラしてしまうと言う訳です。そして、現代に多い肉食中心の食事は悪玉菌を増やしやすく善玉菌を減らしてしまう食事です。最近、健康は腸からという言葉がよく言われていますが腸は精神的な健康にも関わってくる非常に重要な働きを持っています。

情緒不安定な人の症状とは?

ここまで情緒不安定になる原因を見てきましたが次に具体的に情緒不安定になるとどのような症状なのかについて見ていきたいと思います。

1.感情の起伏が激しい

情緒不安定の一番の特徴は感情の起伏が激しいことです。普段は気にならない些細なことでイライラしたり不安になったりすることがあります。

中には突然泣き出す方や場所などを考えずカッとなり顔を真っ赤にして怒り出す方もいらっしゃるほどです。もちろん怒ったり泣いたりするのは人間の本来の感情なのでそれ自体は悪くはありません。

しかし、度を越えた感情の変化がある場合は情緒不安定になっている可能性があります。

2.何をするにしても不安がつきまとう

2つ目の症状は何をするにしても不安がつきまとっているということです。不安がつきまとうことで何かを決めたり行動を始める力が弱くなると言われています。また、もし何かを行うときに失敗したらどうしようなど先のことをクヨクヨと考えてしまいます。

3.不眠・寝付きが悪くなる

夜なかなか寝付けなかったり、眠りが浅かったり、何度も目が覚めるという症状を訴える方もいらっしゃいます。これは不安を多く抱えて心配で眠れないという面もありますが、不安が原因で自律神経や脳をリラックスさせるセロトニンが減少しているためと言われています。

4.考えがまとまらない

不安が常にあると集中ができず考えをまとめることができないという方も多いです。学生の方だと授業に集中できなくなったり、社会人の方だと仕事の能率が下がってしまいます。

ストレスが続き情緒不安定になるとノルアドレナリンが不足してしまうと先ほどまとめましたがノルアドレナリンは集中力を高める効果もあると言われています。集中力の低下の原因の一つはこのノルアドレナリンの量が低下することにあると思われます。

5.肩こりなど筋肉の張りがある

肩や首などの筋肉の張りも情緒不安定な方がよく訴えられる症状です。また、頭痛や頭が重い感じがする方、めまいがする方もいらっしゃいます。

中には情緒不安定なのは身体の症状が原因だと考えられる方もいらっしゃるほどです。

6.疲れやすい

情緒不安定な方の特徴の一つに疲れやすさがあります。常に不安感などで心が埋め尽くされており神経が過敏になった状態ではやはりこれまで通りの生活をしていてもどうしても疲れやすさが出てしまいます。

また、情緒不安定な方はリラックス効果のあるセロトニンが不足することがありますがセロトニンが不足すると疲れやすさを招いてしまうと言われています。この他にノルアドレナリンと呼ばれる物質も不足しがちですがノルアドレナリンも不足すると行動の意欲がなくなりぐったりとしてしまうと言われています。

この他にも不眠などの症状があり疲れが取れずにぐったりしてしまうという方もいらっしゃいます。

7.パニックになりやすい

情緒不安定な人は些細な失敗や怒られたりすると、何をすればいいのか分からなくなりパニックになってしまう方も多いそうです。その結果、泣いたり怒ったりしてしまいます。周りの方は優しく声をかけてあげて落ち着かせてあげましょう。

8.メールや電話がないと不安がる

情緒不安定な人は、人とのつながりを強く意識する傾向にあるそうです。従って、自分が送ったのに返信が来ないだとか文が短かったりするだけでも不安になってしまうこともあるそうです。少しでも人が離れていくのを気にします。こまめに連絡を取ってあげることも大切です。

9.夜中に突然電話をしてくる

日中に人との関わりが多くあり充実した一日を過ごし、夜になり自宅に帰宅するとそこには「静けさ」が待っています。すると、情緒不安定な人は夜中であろうと、とにかく身の回り友人に電話をしてその寂しさを解消しようとするそうです。

10.物事をなかなか決められない

情緒不安定な人はとにかく自分のこと・自分のやりたいことに自信が持てないことが多いそうです。自分ではどのようにしていいのか判断が付かないのです。それによって焦ってしまうこともありますので落ち着いて考えさせてあげましょう。

情緒不安定になるのはどんな人?

ここまで情緒不安定になる原因と具体的な症状について見てきました。情緒不安定になるきっかけはストレスや女性ホルモンの変化、幼い時の環境で起こると先ほどまとめました。

しかし、全員が全員、同じ環境に置かれても必ず情緒不安定になるというわけではありません。情緒不安定になるきっかけは様々な環境とその方が元々持っている性格などが関係していると言われています。

そこでここでは情緒不安定になりやすい人の特徴についてまとめていきたいと思います。

1.神経質な性格傾向の人

医学的にはっきりとした関係性が指摘されているわけではありませんが神経質な性格傾向の人は情緒不安定になりやすいと言われています。神経質な性格傾向と言われている方には以下の特徴があります。

・自分のことをよく省みることができ反省することが多い
・真面目
・責任感が強い
・困難な状況になると自分を守ろうとする
・心配性
・繊細で感受性が強いが傷つきやすい一面がある
・細かいことに気が利く
・人への思いやりが強い
・消極的な一面がある
・物事へのこだわりが強い
・物事をやりきろうとする意志が強い
・妥協が苦手で融通が利かないことがある
・気持ちを切り替えることが苦手
・完璧主義
・高い理想を持っており、夢や理想に向かって努力する
・理屈っぽい

神経質な性格の方にはこれらの特徴があると言われています。この項目に当てはまるところが多い方は少し神経質な性格傾向と言えるのかもしれません。

ただし、ここに書いてあることがもちろん全て悪いというわけではありません。例えば、責任感が強く真面目な方で成功されている方は大勢いらっしゃいます。

また、完璧主義で妥協を許さずに最後までやりきるという一面も天才によくある点です。しかし、これが過度になりマイナスに働いてしまった場合に精神のバランスを崩してしまわれる方がいらっしゃいます。

自分の性格が「内向的」、「心配性」、「物事に執着してしまう」、「完璧主義」な一面がある方はそれがマイナスに働いていないか、過剰になりすぎていないかを時折振り返って確かめてみることが大切なのかもしれません。

2.PMSになりやすい人

女性で情緒不安定になりやすいタイミングに月経前があります。そして、月経前にPMSと呼ばれる症状が出る方もいらっしゃいます。PMSとは月経の3~10日前に身体的にも精神的にも様々な症状が現れることで最近増えてきていると言われています。

はっきりとした原因は不明ですが女性ホルモンの分泌量が変化することが関係しているのではないかという意見があります。

また、ある研究でPMSになりやすい性格傾向の人が分かっています。PMSになりやすいと言われている性格の方がこちらです。

・律儀
・まじめ
・几帳面
・完璧主義
・負けず嫌い
・自分に厳しい
・執着心が強い
・嗜好品の量が多い
・空想癖がある
・コンプレックスがある
・自我が強い
・我慢するタイプ
・こだわりが強い
・普段は感情をあまり表に出さない
・生活リズムが変則的
・依存が強いもの(酒、タバコ、食、人など)がある
・生理はわずらわしいと思っている
・いつもなんとなく体調が悪い
・自律神経系のバランスが悪い(冷えがあったり内臓の調子が悪く感じる)
・ストレス関連疾患を患ったことがある

様々な項目がありますがこれらの内10個以上に当てはまる方はPMSになる可能性が高いと言われています。月経前になんとなくイライラする、気持ちが落ち着かないという方は一度当てはまる項目が無いかをチェックしてみましょう。

3.食事の量が多すぎる人

食事の量が多すぎる人も情緒不安定になりやすいと考えられます。情緒不安定の原因としてお腹の中の善玉菌の量が関係していると先ほど説明しました。

善玉菌が減ってしまう原因は善玉菌にとって苦手な食品を食べ続けることや食事の量が多すぎることです。食事の量が多すぎると消化にかかる負荷が大きくなり食べ物は長期間胃腸の中にあることになります。

そして、胃腸の中に食べ物が長時間置かれているほど胃の中では食べ物が腐ってしまいその影響で善玉菌がどんどん死んでしまいます。反対に腐った食べ物が胃腸の中にあることで悪玉菌はどんどん繁殖してしまいます。

一見、食事の量と感情が不安定なことは無関係のように感じられますが腸と感情は非常に深い関係があると最近では指摘され始めています。食事量が多くいつも満腹まで食べてしまうという方は一度食事量を見直してみましょう。

4.栄養バランスが偏っている人

栄養のバランスが偏っている方も腸の中の善玉菌は減ってしまい悪玉菌が増えてしまいます。肉や野菜だけではなくバランスよく食事を食べることが重要です。

5.マイナス思考でストレスを溜めこみやすい人

マイナス思考でストレスを溜めこみやすい方も情緒不安定になりやすいと言われています。例えば何かが起こった際にそれをプラスに解釈できればストレスはそれほど多くはありません。

しかし、物事を何でもマイナスに捉えてしまいネガティブな思考をしてしまうと身の回りで起こることはストレスだらけとなってしまいます。そして、ストレスが続いてしまうとここまでもお伝えしたようにストレスに対抗するノルアドレナリンの働きが追い付かなくなってしまい、やがて感情が不安定となってしまいます。

何かトラブルが起こった際にプラスに捉えられるように考えを柔軟に切り替えられることが気持ちを安定させる上では非常に重要と言えます。

6.夜型の生活を続けている

夜型の生活を続けることも気持ちを安定させる上では余りよくありません。仕事がどうしても夜という方は仕方がないですがセロトニンと言い気持ちをリラックスさせる物質は日光のような強い光で生成されます。

夜勤が続く方はなかなか昼間起きていることは難しいかもしれませんがせめて休みの日はなるべく日中は起きて日光を浴びるようにしておきましょう。

7.運動不足

運動不足の方も情緒不安定になりやすいと考えられています。これも気持ちをリラックスさせるセロトニンが関係しています。セロトニンは一定のリズムで運動するようなリズム運動を行うことで作られると言われています。

具体的には筋トレなどの激しい運動ではなくジョギングやウォーキング、水泳などの運動がセロトニンを増やすためには有効と言われています。また、セロトニンの不足だけではなく運動不足は自律神経にも余り良い働きをもたらしません。

運動不足だと全身の血流が十分ではなく徐々に血流が減少することで身体の冷えなどを招いてしまいます。そして、冷えが強いと自律神経は不安定となってしまい内臓などの正常な働きを邪魔してしまいます。

腸などの気持ちと密接な関係がある内臓の働きも普段通り行えなくなってしまうので情緒が不安定になる可能性もあると考えられます。

情緒不安定を解消するための方法とは?

ここまでで情緒不安定の原因や情緒不安定になりやすい方の性格傾向についてお伝えさせて頂きました。ここからはいよいよ情緒不安定の解消法や予防法についてお伝えしていきます。

今、気持ちが安定しなくて悩まれている方も是非ここに書いてある方法に取り組んでみて今日から気持ちを前向きにしていきましょう。
全般性不安障害の場合

まず、情緒不安定を解消する際に一つの注意点があります。実は情緒不安定というのは特定の症状がありその症状が一定以上続いている場合は全般性不安障害と呼ばれる疾患の可能性があります。

この場合は状況によっては薬による治療やカウンセリングを取り入れた方が治療効果が高まる可能性があります。全般性不安障害の可能性があるかどうかの見分け方を紹介しておきますのでもし該当すると感じた場合は一度専門の医師の診察を受けてみるのもありでしょう。

■全般性不安障害の確認法

全般性不安障害ですが基本的にはしっかりとした診断は医師でないとつけられません。なので以下の基準に当てはまる場合は一度心療内科か精神科を受診してみましょう

①以下の項目の内3つ以上に該当する
・落ち着きが無く緊張して神経が高ぶっている
・疲れやすい
・頭が真っ白になって集中できない
・怒りやすい
・筋肉が張って緊張している(肩こりや首こりなども含む)
・寝つきが悪い、または熟睡できない

②これらの症状が6か月以上続いており、症状が無い日が症状がある日より少ない

①、②のどちらにも当てはまるという方は全般性不安障害の可能性があります。この場合は医師と相談して薬を飲んだ方が良いのか、カウンセリングを受けた方が良いのか、別の病気の可能性が無いのかを相談して治療方針を決めるようにしましょう。

カウンセリングを受ける

情緒不安定の原因として過去のトラウマなどが関係していることがあると先ほど述べましたが心に何かトラウマなどがある場合はカウンセリングが有効となることがあります。

特に過去のトラウマに関してはなんとなくこれが原因かなと意識できている方もいれば、全く意識ができておらず無意識のレベルで邪魔をしている可能性もあります。その場合は専門家のカウンセリングで心の奥で引っかかっているトラウマを紐解いていく必要が出てきます。

食生活を整える

食生活を整えることも非常に大切です。食生活が乱れていると善玉菌が減ってしまいストレスに対抗してリラックスさせる効果のあるセロトニンを十分に作ることができなくなってしまいます。

善玉菌が喜ぶような食事をまずは意識していきましょう。具体的には野菜や果物で食物繊維を取りまずは腸の中を綺麗にしていきましょう。食物繊維は便秘を解消させ腸の中に増えている悪玉菌を綺麗に流してくれる働きがあります。

食物繊維で腸を綺麗にした後は今度は善玉菌が喜ぶような食事を取りましょう。具体的には善玉菌を増やす効果のあるオリゴ糖やグルコン酸を取り入れるようにします。オリゴ糖はバナナや大豆、ゴボウなどに含まれています。また、グルコン酸ははちみつなどに含まれています。

ちなみにヨーグルトなどの乳製品を摂ることも有効と言われていますがヨーグルトなどに含まれている乳酸菌は腸に定着しにくい人も多く十分な効果が得られないこともあります。体質によって合う・合わないがあるので食べてみて余り効果が実感できなければ無理に続ける必要はないでしょう。

トリプトファンを必ず摂ろう!

善玉菌を増やす他にもう一点大切なことはトリプトファンと呼ばれるものが含まれているものを食べることが大切です。善玉菌がいくら増えてもセロトニンの材料になるトリプトファンが無ければ善玉菌は作れません。

善玉菌を増やす食事を続けて便が黄色になってきたり便の臭いが減ってくれば善玉菌が増えてきたサインです。そうなれば次は肉や魚などトリプトファンを含んでいるものも食べるようにしていきましょう。

運動を行う

運動を行う事も気持ちを安定させる上で非常に重要です。特にリラックス作用のあるセロトニンを増やすにはジョギングなど一定のリズムで行うリズム運動が有効です。運動に慣れていない方は最初はウォーキングなどから始め軽く汗を流してみましょう。

また、運動を行うときに姿勢を良くすることも忘れずに行いましょう。背中を丸めてうつむいた姿勢では気持ちも落ち込みがちです。胸を張ってしっかり前を向いて歩きましょう。

セロトニンを増やしてくれるだけではなく適度な疲労感を与えてくれるので不眠などに悩まれている方にとっても運動はオススメです。

物事をプラスに捉えるトレーニング

5つ目の方法は物事をプラスに解釈するように普段から意識づけしていくことです。例えば、仕事で何か失敗をしたときでも2つの解釈があります。

一つ目は「自分のミスだと落ち込むこと」、もう一つは「これは改善するチャンスだ!これを改善できれば更なる仕事の成果につながる!」と前向きに捉えることです。多少強引でも最初は無理やりプラスの解釈に変えてみましょう。

マイナスに捉えてクヨクヨ悩んでいても余りいいことはありません。それよりも“今起きた出来事が自分にとってどうプラスになるか”を常に考える方が精神衛生上よっぽどいいです。最初は難しいと考える方もいると思いますがこれができ始めるとかなり前向きになれる方が多いです。

情緒不安定を予防するための5つの方法

ここまでで情緒不安定を改善する方法を5つ紹介してきましたが、次に予防する方法を5つ紹介していきます。元々気分が落ち込みやすい方やこれまで情緒不安定になったことのある方はこれらのことを意識して取り組んでみましょう。

1.食品添加物を避ける

まず一つ目は食品添加物が多い物ばかりを食べないということです。その理由はお腹の中の善玉菌は食品添加物に非常に弱いということです。食品添加物が含まれているものばかりを食べていれば善玉菌はどんどんやられ悪玉菌が繁殖します。

悪玉菌が繁殖すると気持ちを安定させるセロトニンを作れなくなり気分が不安定になると言われています。現代では中々食品添加物が含まれていないものを探すものが少ないですがせめて外食やファストフードを減らしたり、おやつはフルーツにするなど工夫をしてみましょう。

2.糖分を摂りすぎない

糖分の摂りすぎも血糖値を急激に下げてしまいイライラした状態を招いてしまいます。特に注意するのは清涼飲料水などに含まれている果糖ブドウ糖液です。

果糖ブドウ糖液は血糖値の急激な変化を招いてしまいます。おやつにジュースを飲んでいる方は少し飲み物を見直してみることも大切です。例えば少し高いかもしれませんが果物を絞った生のジュースに変えてみることも非常に有効です。

値段は少し高いかもしれませんが将来の健康を考えれば非常に安い一杯かもしれません。

3.食べ合わせに注意する

食べ合わせに注意をすることも重要です。先ほど善玉菌が喜ぶ食事を摂り、トリプトファンが含まれている食事を取る必要があると書きましたが肉とご飯と野菜を一気に食べるのは余り食べ合わせがよくありません。

肉や魚などのたんぱく質と米やパンなどの炭水化物は基本的には一緒に消化ができません。
例えばたんぱく質や炭水化物だけであれば約6時間で消化ができると言われています。しかし、たんぱく質と炭水化物を同時に食べると約12時間消化に時間がかかると言われています。

消化に時間がかかればかかるほど腸の中で腐り悪玉菌が増える原因になります。これを防ぐためにはできれば1食で食べる内容は「パンかご飯と野菜」、もしくは「肉か魚と野菜」にしましょう。どうしてもどちらも食べる場合は「野菜⇒肉・魚⇒ご飯・パン」の順番で食べると消化の負荷が少なくなると言われています。

4.睡眠のリズムを作る

睡眠のリズムをしっかりと作ることも気持ちを安定させる上で大切です。気持ちを安定させるにはセロトニンを増やすことが重要です。そして、セロトニンは昼間太陽に浴びていることでどんどん作られます。

このため、夜更かしして朝遅く起きるよりはなるべく夜は早く寝て朝早く起きるように生活リズムを作っていきましょう。

5.定期的に運動する

5つ目は定期的に運動をすることです。運動は継続することで自律神経を整え気持ちをリラックスさせる効果があると言われています。単発的な運動でもその場では気持ちよくなりますが継続して行うことで心身ともに健康になっていきます。

できれば週3日以上1回30分以上の有酸素運動を行いましょう。全身の循環が良くなり気持ちが前向きになるだけではなく冷え症などの身体の不快な症状にも効果があると言われています。

情緒不安定な方への接し方

最後に情緒不安定な方への接し方についてまとめていきます。身近に情緒不安定な方がいらっしゃる場合はまずはこの5つを意識してみてください。

1.受診を勧めてみる

情緒不安定で本気で悩まれている方には一度受診を勧めてみるのもありです。情緒不安定の方が主に受診するのは精神科や心療内科ですが内科や外科と異なり精神科と言われるとやはり身構えてしまい受診をためらう方が多いです。

精神科は昔は「閉鎖的でなんだか怖い…」というイメージが強かったですが今では開放的な所もあり暗く怖いイメージは減ってきています。

症状が強く四六時中不安で仕事も手に付かないような方や長期間に渡り症状が続いている方には是非一度専門家の診察を進めてみてあげましょう。

2.一貫した態度を取る

情緒不安定な方に対する接し方の注意点として一貫した態度を取ることが重要です。全員が全員ではないのですが情緒不安定な方の中には見捨てられることへの不安が強く他者に依存的な方もいらっしゃいます。

また、中には他人を試すような言動を取ることもありその言動に周囲が振り回されるということもあります。それに対してこちらが浮ついた態度をとっていると相手の行動がどんどんエスカレートしてしまうこともあります。

事前にどういった態度で対応するかを決めておき一貫した態度を取るようにしましょう。

3.断ることははっきりと断る

また、他者への依存が強いことから時折無理な頼みをしてくる方もいらっしゃいます。この場合も無理なことは無理とはっきりと断りましょう。「断ったら相手が傷つくから…」、「可哀そうだから…」という理由で安易に引き受けてしまうのは逆効果になることもあります。

無理なことは無理ときっぱりと断ることも相手が自立して生活するためには大切です。相手のためを思ってしっかりと自分の意見を言いましょう。

4.傾聴し過ぎない

情緒不安定な方の中には話を聞いてほしいという方が大勢いらっしゃいます。もちろん話を聞くことは大切ですしそれ自体は悪いことではありません。しかし、相手の言う事に対して同意をすることばかりが良いことではありません。

話を聞いていておかしいと感じたことははっきりとおかしいと伝えましょう。そのときに相手を否定するのではなく、「私はこう思う!」と自分の意見としてはっきり伝えましょう。

5.生活習慣を改善することの重要性を伝える

情緒不安定な方の背景には生活習慣の乱れが潜んでいることが多くあります。この記事でも紹介しましたが特に運動や食生活、睡眠の重要性に関してはしっかりと教えてあげ生活習慣を変えた方が良いことを伝えてあげましょう。

子供の情緒不安定に関すること

成長過程にある子供の情緒不安定は多い

特に心身ともに急激に成長する小学生・中学生は情緒不安定な状態になりやすいそうです。しっかりと子供達に向き合ってあげることが大切です。

子供が情緒不安定になる原因

原因は様々なものが挙げれますが例えば【環境変化】などが挙げられます。子供にとってクラス替えや席替えなど学校の中で環境は比較的頻繁に起こります。そういった環境変化についていくことが出来ず情緒不安定になってしまうこともあるそうです。

他にも【友達との人間関係】などがあります。子供同士ではけんかなどはよくあるものです。しかし、子供の人間関係に関するトラブルは大人が考えている以上に深刻であったりします。注意してあげましょう。

もちろん【家庭内の問題】もあります。特に親のけんかなどは一番影響するでしょう。家庭内の不和は絶対に子供に良くありません。なるべく子供の前でそういった態度を見せることは避けましょう。

情緒不安定な子供の対処法

子供が情緒不安定な状態なときは次のことを気にしてあげましょう。

1.子供が話しやすい環境をつくる
2.一緒に考えてみる
3.親自身が感情をあらわにしない
4.情緒不安定な症状に関して子供に責めない

一番大切なことは親が子供の以上に素早く気付いてあげることです。

情緒不安定な子供への対策法

情緒不安定な状態を解決するにはやはり根本的な対策が必要です。

1.日頃から【精神安定に効く栄養素】をとらせる(カルシウム・ビタミンB6・トリプトファンなど)
2.生活リズムを整えてあげる(夜更かしをさせないなど)

日常から上記なことを意識して子供の生活を見守ってあげましょう。

まとめ

以上が情緒不安定な方の原因とその対策についてです。情緒不安定になっている原因が複雑な場合や症状が強い場合は専門家の治療やカウンセリングが必要なものもあります。また、生活習慣の問題が背景にあり問題をこじらせているものも多いです。

「なんだか気分が落ち着かない」、「最近怒りっぽかったり、突然悲しくなる」という方は是非一度生活習慣を見直してみましょう。もしかするとあなたの生活習慣に何か答えが隠れている可能性もありますよ。