柔軟剤の使い方間違っていませんか?洗剤と一緒に入れるのはNG!正しい使い方と人気の柔軟剤

柔軟剤は衣類をやわらかくしてくれ、いい香りまでして気持ち良いですよね!しかし、使い方を間違えている人が意外に多いのも柔軟剤です。正しく使わないと水分を吸わなくなってしまうこともあります。正しい柔軟剤の使い方と人気の柔軟剤をご紹介しましょう。

意外と知らない?柔軟剤の基礎知識

最近では様々な香りの柔軟剤が販売され大人気となっています。海外メーカラーから人気に火が付き、国内メーカーのものでも、香りが持続したり香水のように香るものが特に人気となっています。

しかし、昔から柔軟剤はありましたよね。そもそも柔軟剤の役割をとはどんなものでしょうか?入れると入れないとではどのような違いがあるのでしょうか?柔軟剤の役割ともたらす効果についてご説明します。

柔軟剤とは?

衣類の繊維をやわらげる仕上げ剤

柔軟剤は洗剤で汚れを落とした衣類の繊維をやわらげるため使う仕上げ剤です。洗剤で洗ったままでは繊維はゴワゴワしたままで、直接、身に着けるものや顔などを拭くタオルは皮膚に刺激となります。そのため、繊維をやわらかくし肌触りをソフトにするのが役割です。英語で柔軟剤のことをfabric softenerと言います。

softenerだけでも柔軟剤の意味を持ちます。柔らかな人といって意味で使用されることもあります。また、硬水と言われる硬い水を柔らかい水に変える、軟化剤という意味でも使われます。

界面活性剤の作用で柔らかくなる

界面活性剤という言葉を聞いたことはありますか?界面活性剤は混ざり合うことがない、2つの物質の境界面を混ざりま合うように変化を起こすもの、界面を活性化させる物のことを言います。つまり、水と油は混ざり合いませんよね。

その水と油の境界面を混ざり合うように活性化させる役割をもっているのが、界面活性剤で抗菌作用もあります。通常は、石鹸や洗剤に使用されています。油などの汚れを水に浮き上がらせる作用を持っています。この界面活性剤は柔軟剤にも配合されています。

界面活性剤は1つの分子の中に、「親水基」と呼ばれる水になじみやすい物質と「親油基」と呼ばれる油になじみやすい2つ物質を持っています。柔軟剤は陽イオン系の界面活性剤が主成分となっています。プラスの電気を帯びている親水基を持っているのが、陽イオン系の界面活性剤です。

逆に繊維の表面は水に濡れるとマイナスの電気を帯びます。汚れが落ち最後のすすぎの後の水に、柔軟剤を入れると親水基が繊維の表面に着き、濡れていた洗濯物が乾燥すると親油基を外側にして柔軟剤が繊維の表面に並んだ状態になります。

この状態は繊維の表面は油の膜ができた状態となり摩擦抵抗が少なくなります。繊維がからみにくく滑らかになるので、肌触りが良くなると言うわけです。

元々は微香タイプが主流だった

海外では水の硬さが硬い国が多く、日本は水が柔らかいと言われています。そのため海外では洗濯物のゴワつきが激しいため柔軟剤は必要不可欠でした。日本は洗剤の品質も高く柔軟剤の役割はそれほで重要視されていなった時代があります。柔軟剤の役割は繊維を柔らかくする他に、消臭効果や香り付けといったこともあります。

海外の柔軟剤は香りがとても強いものが多くあります。日本は少し前までは微光タイプのものがほとんどでした。それは体臭が関係していると言われています。

日本人は比較的体臭が少ないと言われています。食べ物などの影響から国によっては体臭が強い人種もいます。それらを防ぐために強い香料が配合された柔軟剤が人気となっています。

香水なども付ける習慣がそれほど強くない日本人には、微香程度のものが合っていると考えられてきましたが、海外製品の柔軟剤を購入できるようになってから国内メーカーも香りが強く、持続する製品を販売するようになりました。

液体とシートタイプがある

現在、国内メーカーの販売している柔軟剤には液体タイプのものとシートタイプのものがあります。液体タイプは一般的に使われている柔軟剤です。最近では濃縮されコンパクトな容器で少ない量を入れるだけで十分、効果を発揮できるようになりました。

シートタイプのものは、乾燥機用の柔軟剤が主流です。洗濯が終了した衣類を乾燥機で乾燥させるときに投入します。熱や温風により乾燥している際にできるシワを防止したり、繊維の傷みを軽減する効果があります。静電気も軽減されふっくらとした仕上がりになります。

洗濯できるすべての衣類に使える

柔軟剤は家庭で洗濯できる全ての衣類に使用することができます。

洗濯機でも手洗いの表示があるものでも最後の仕上げに使用できます。シワを防止する機能がある柔軟剤は、プリーツ加工がされた衣類や布の表面がデコボコした加工が施されているものに使用すると、加工が弱まったり無くなってしまうことがあるので避けた方が良いです。

布自体にハリがある麻やリネンなども、布の風合いはそのままに肌触りだけが良くなるので、使用したい繊維のひとつと言えます。

柔軟剤の効果

衣類をふんわりやわらかくする

衣類を洗う際には洗濯洗剤を使用しますよね。洗濯洗剤の主成分はアニオン界面活性剤と呼ばれるものです。アニオン界面活性剤で衣類を選択すると繊維の表面は水中でマイナスの電気を帯びます。

次に柔軟剤の主成分であるカチオン界面活性剤を加えると、カチオン界面活性剤がアニオン界面活性剤に引きつけられます。マイナスの電気を帯びた繊維の表面にプラスの電気を帯びたカチオン界面活性剤が付着し、繊維表面が親油基で覆われた状態になります。マイナスとプラスが引き合った状態になります。

この状態は柔軟剤の主成分であるカチオン界面活性剤の油になじみやすい部分である、親油基が繊維表面をコーティングした状態です。ごく薄い油の膜で覆われた状態。この状態が繊維と繊維のすべりを良くし、手触りをふんわり、やわらかくしてくれます。

香りを付加す

柔軟剤を使用している人の多くは、洗濯した衣類に香りを付けることを目的のひとつとしている人が多くいるようです。各メーカーから様々な香りのタイプが販売されています。汗をかいたときに汗に反応して香りのビーズが弾け、ふわっと香るものなど機能性に富んだものが人気となっています。

香りの強い柔軟剤を使用しても衣類に香りがあまり付かず、生乾きのような匂いが残っているという意見も聞きます。そのため通常の規定量よりも多く入れてしまっている人もいるようです。

洗濯機は洗濯後蓋を閉めてしまう人がほとんどだと思いますが、洗濯機の中は濡れている状態です。脱水機能の後でも完全には水分は飛びません。洗濯層に水垢などを付いたままにしておくとカビや菌の発生する原因になります。これらの菌は独特の匂いをもたらします。

いくら良い香りの柔軟剤を入れても洗濯層の掃除をしていないと、菌などの匂いによって良い香りが消されてしまいます。定期的に洗濯槽のお掃除をすることは柔軟剤の香りを楽しむには必要です。

静電気の発生を抑える

柔軟剤のうれしい効果に静電気を防止してくれることがあります。柔軟剤の中の陽イオン系界面活性剤は繊維に吸着し繊維の表面を覆います。陽イオン系界面活性剤の親水基部分は、空気中の水分子と結合し電気を流す性質を持っています。そのため静電気が発生してもすぐに流れ出るようになります。

柔軟剤の使用により繊維どうしのすべりが良くなりることで、摩擦が少なくなり静電気の発生そのものも減少します。

消臭効果をもたらす

匂いの原因は菌であることが多くあります。皮脂や雑菌が混ざり合って匂いを発生させています。洗浄力の高い洗剤でこの匂いの元である菌を洗い流さなればなりません。それでも普通に生活しているだけでも、身体から皮脂や汗は出ています。それらが繊維に付き時間が経つと、汗に雑菌が繁殖して匂いとなって現れます。

汗に殺菌が繁殖して匂いとなるまでの時間は1~2時間と言われています。つまりどんなに洗浄力の高い洗剤で汚れを洗い落としても、衣類を着用して少しでも汗をかきそのまま時間が経過すれば、匂いは発生すると言うことです。

そこで柔軟剤もつ消臭効果を利用して、匂いを抑える方法を取りましょう。最近では柔軟効果と香りを付ける効果にプラスして、消臭効果と書かれているものがあります。これは従来の柔軟剤よりも消臭効果に優れている点があります。衣類に匂いが付きにくくする効果や雑菌の繁殖を抑える効果があります。

また、汗を瞬時に給水し発散させる成分が入っているものもありますので、雑菌が繁殖する前に繊維に染み込んだ汗を乾かしてくれます。

洗濯じわを軽減する

柔軟剤には衣類表面を滑らかにし繊維どうしが絡まりにくくなることで、肌触りはふんわりソフトになるメリットがあります。この衣類表面が滑らかになることで、洗濯物どうしが絡まりにくくなります。コットン100%のシャツなどは、どうしても洗濯した際にシワになりやすくなります。

洗濯物どうしの絡まりが軽減されるだけでも、シワを軽減できます。最近では柔軟剤に「洗濯じわ防止機能」と表示されたものも販売されています。

こういった商品を使えばさらに衣類が滑らかになりシワになりにくくなります。大きくてアイロンをかけるのが面倒なシーツやテーブルクロスなどに使用すると、そのまま直ぐに使うことが出来ます。

埃や花粉の吸着を抑える

衣類は着用している間にもホコリや花粉が付いてしまうものです。花粉症アレルギーの人は自分の衣服に花粉が付着してしまうと大変です。柔軟剤には静電気を防止することが出来ることをご紹介しましたが、静電気はホコリや花粉を磁石のように集めて吸着させてしまいます。

柔軟剤の静電気防止機能でホコリや花粉の吸着を軽減することが出来ます。衣類の表面が薄い油膜で覆われているような状態ですの、例えホコリや花粉が付いたとしても、動きによって自然に落ちることもありますし、家に入る前に軽く払うだけでも落とすことが出来ます。

毛玉・毛羽立ちを防ぐ

毛羽立ちやすい繊維の服などはどうしも同じ動きで擦れる場所に傷みが出やすくなります。毛玉や毛羽立ちは繊維どうしが擦れることで起こります。柔軟剤の繊維表面を滑らかにする力で擦れ、摩擦を軽減することが出来ます。

腕と脇腹などのよく接触する部分などが滑らかになるだけでも、繊維の傷みを軽減し毛玉や毛羽立ちを防止できます。

洗濯時のからまりを軽減する

洗濯機での衣類の洗浄は形が様々なものを一緒に洗濯します。トップスで長袖の物は袖の部分が長く他の衣類と絡まることが多くあります。ジーンズなどのパンツも長いので絡まりやすくなります。

女性のキャミソールやタンクトップなどのストラップ部分も絡まると、すぐに伸び着れなくなってしまうのでネットに入れてる人が多いのではないでしょか。柔軟剤はこの絡まりにも機能を発揮してくれます。布の表面が滑らかになることでスルスルと布どうしがほぐれ、絡まりにくくなります。

部屋干しなどの菌の増殖を抑える

雨が長く続いたり、花粉の飛散量が多い時期などには洗濯物を外に干せないことが多くありますよね。部屋の中に洗濯物を干すとイヤな匂いが発生するこがあります。あのイヤな匂いの原因は中鎖アルデヒド、中鎖アルコール、ケトン、窒素化合物、硫黄化合物、脂肪酸などの物質です。

このような物質は洗濯では落ちな切れなかった皮脂やアカなどの汚れが変質し、その汚れをエサに雑菌が繁殖することで起こります。

ではなぜ室内で干したときに発生するのか、それは日光や風にあたる屋外干しより乾くのに時間がかかり、雑菌の繁殖に必要な水分が洗濯物に長くあることが原因です。しかも日光には紫外線が含まれていて殺菌効果があります。室内干しはこの殺菌効果を得ることもできないことも原因となっています。

柔軟剤には菌の繁殖を抑える抗菌効果があるものが多く販売されています。これらを使用して部屋干しを行うと、使用しなった時とは菌の繁殖量が違います。柔軟剤を使用することは香りを付けるだけでなく、イヤな部屋干しの匂いを抑えてくれることにも繋がりますので、上手く取り入れて梅雨時期などを乗り越えたいものです。

柔軟剤の使い方

洗濯物を入れる

柔軟剤の使用方法を誤っている人が意外に多くいるようです。ここで改めて柔軟剤の正しい使い方をマスターしましょう。

まず、洗濯機に洗濯物を入れます。この時洗濯機の容量の7割~8割の量の洗濯物が目安の量です。それ以上入れてしまうと洗濯機がうまく回らなくなったり、表示された水に対して入れる洗剤や柔軟剤の効果が発揮されなくなるので守るようにしましょう。

自動洗濯機の場合には、洗濯物を入れた時点でスタートボタンを押します。

洗剤を入れる

洗濯機のスタートボタンを押すと、中に入っている洗濯物の量に対して適正な水の量が表示され、水投入されるかと思います。

表示された水の量を確認し、洗剤容器に表示されてる適正の洗剤量を洗濯機の「自動洗剤投入口」に入れます。洗剤容器に付いているキャップに適正の量が測れるメモリが付いているものが多いので、洗剤の量は正しい量を測って入れましょう。

自動投入口に柔軟剤をセットする

洗剤の次は柔軟剤です。表示された水の量に合った柔軟剤を投入します。自動洗濯機の「柔軟剤自動投入口」に入れます。ここでも柔軟剤の容器に付いているキャップにメモリがあるので、容器裏面に表示されている水の量に対しての柔軟剤の量を確認にし、静かに投入口に入れましょう。

柔軟剤は洗濯の最後に入れることにより、意味があり効果を発揮できるのです。自動洗濯機の「柔軟剤自動投入口」に入っている柔軟剤は最後のすすぎの時に、自動的に洗濯槽に入る仕組みになっています。

ですから投入口に入れる際に洗濯槽内にこぼしてしまうとこぼれた液は洗い、すすぎ流されてしまうので意味がありません。結果的に柔軟剤の量が規定の量よりも少なくなってしまうことになりますので、こぼれないように入れることが大切です。

すすぎ脱水が終わったらすぐに干す

柔軟剤には殺菌効果や消臭効果がありますが、それらは乾いた洗濯物に期待できる効果です。すすぎ脱水が終わった洗濯物をすぐに干さずにおくことは、菌の繁殖、匂いの発生に繋がります。

外干しができる日には、すぐに日光と風にあて洗濯物を広げるように干すことが大切です。室内干しでもどうせすぐには乾かないからと言って、洗濯機の中に置きっぱなししたり、洗濯かごに積み重ねて入れおくと菌の繁殖が始まります。

洗濯ものどうしがくっついている時間をできるだけ短くすることが大切です、日光に当てられなくても直ぐに干し、風通しを良くすることが菌の繁殖、匂い防止には有効です。

直接入れる場合はすすぎのタイミングで

全自動洗濯機だけではなく、二層式洗濯機や手洗いなどの仕上げにも柔軟剤を使用することができます。その際には、最後のすすぎの時に入れるようにしましょう。

二層式洗濯機の場合には、洗う行程のあと1度目のすすぎと2度目のすすぎがあります。2度目のすすぎの水に柔軟剤を入れ、衣類を投入します。洗濯機を3回ほど回した後、脱水して完了です。

手洗いの場合には洗剤残りがなくなるまですすぎ、洗面台や洗面器にきれいな水を張り柔軟剤をよく混ぜます。使用量は容器に記載されている量を守りましょう。柔軟剤を入れた水に衣類を入れ浸し、3分軽く押したり裏返したりして柔軟剤を行き届かせます。軽く押絞るように脱水して完了です。

柔軟剤の注意点

洗剤と柔軟剤は混ぜない

柔軟剤を使用する際には洗剤と混ぜないことを覚えておく必要があります。洗剤は陰イオン界面活性剤が配合されされ、陰イオンは繊維に付いた汚れを引き剥がす役割があります。柔軟剤は陽イオン界面活性剤が多く配合され、陽イオンは繊維に引きつく役割があります。

この2つを混ぜ合わせてしまうと固まってしまいます。洗い上がった洗濯物に白いや青っぽいかたまりが付いていることがあります。これは柔軟剤と洗剤が混ざったことにより固まり、衣類に付着し洗い流されなかった状態です。

「柔軟剤入り洗剤」として販売されているものは、通常の洗濯でも効果が発揮されるように配合で調整されています。これは液体でも粉末でも同じです。自分で洗剤と柔軟剤を混ぜて使うことは全く違います。柔軟剤は柔軟剤専用口にきちんといれるか、洗剤をよくすすぎ流した衣類に使用するようにしましょう。

柔軟剤のブレンドは避ける

違うメーカーの柔軟剤を混ぜて使ったり、同じメーカーの柔軟剤でも香りが違うものを混ぜて使うということは止めた方が良いでしょう。理由は香りと働きにあります。何でもそうですが香料を付ける際には専門の人達が何百種類とある香料を、いくつも組み合わせて香りを付けています。

2つの異なる香りの柔軟剤でそれぞれ良い香りでも、混ぜ合わせてしまう必ずしも良い香りになるとは限りません。香りは人にリラックス効果をもたらすメリットもありますが、逆に不快に感じ気分が悪くなってしまうこともあります。

また、効果もひとつの効果に力を入れて開発された商品などは、混ぜわせることによりその効果が十分に発揮されなくなってしまうことがあります。最近では、香りを組み合わせてオリジナルの香りを楽しめるように、開発された商品が販売されています。

このような商品はそのシリーズ内であれば、混ぜ合わせても良い香りになるよう調合されています。

脱水しすぎは柔軟剤の成分を飛ばす

より早く乾かしたい時や、室内干しなどを行う際には脱水時間を多くしてしまうことがあるようです。しかし、脱水時間を多くしてしまうと、柔軟剤の有効成分が飛んでしまい効果が低下してしまうことに繋がります。

また、漂白剤との併用も柔軟剤の効果が減少することになります。色柄物に使用できる漂白剤はまだ良いのですが、白いものにしか使用できない塩素系の漂白剤は、それだけでも繊維の傷みが激しくなります。

ここに柔軟剤を使用しても、本来の柔らかさを得ることは難しくなります。衣類に柔軟剤の成分が残っていなければ、効果を得ることができないのですすぎ過ぎや漂白剤の使用には注意しましょう。

きつい匂いの健康被害に注意する

香りは良い気分にしてくれるものもありますが、人によって感じ方が違ったり香りが強すぎると、逆に気分が悪くなってしまうこともあります。香りが強い柔軟剤が販売されるようになってから、「スメハラ」という言葉をよく耳にするようになりました。スメハラは体臭やなど匂いによって周囲に悪影響を及ぼすことです。

本人に自覚がない場合や良いと思って、匂いを付けている場合が多いので社会的にも問題となった時期がありました。

また、周囲の人だけでなく全国の消費生活センターに寄せられた、柔軟剤に関する苦情は2012年度以降、増加傾向にありそ、その多くが洗濯物の匂いで頭痛がするといったことや、咳が止まらなくなったなどが多いそうです。

これまで日本人は強い香りの香水などをつける習慣がありませんでした。自分がつけていなくても満員電車やエレベーターの中など、多くの人が密閉された場所にいるようなときには気分が悪くなってしまう人もいるようです。

柔軟剤は既定の量を守り、過度に香りを付けるのは控えた方が良いと言えそうです。中には無香料の柔軟剤も販売されていますので、衣類のやわらかさ、ふんわり感だけを得たい人にはおすすめです。

過剰量の使用で吸水性が低下する

柔軟剤を使用したタオルなどはふんわり、ボリュームも増し吸水力が良さそうに感じますが柔軟剤には、繊維の表面を薄い油膜で覆い、滑らかにしているという点があります。

油膜は少しの量なら滑りが良くなるだけですが、量が多いと水をはじくことになります。そのため柔軟剤の過剰は表面の油膜が厚くなり、吸水する力が低下してしまいます。そういった意味でも柔軟剤の使用量は定められた量を守ることが重要です。

汚れ残りで洗濯物が黒ずむことも

全自動洗濯機の中でもドラム式と言うスタイルが近年、主流となってきましたが、ドラム式には従来のように縦型のタイプと横型のタイプがあります。この縦型のタイプは柔軟剤を過剰に入れると、洗濯物に黒ずみが出ることがあるようです。

これはドラムと水の動きによるもので、従来のように洗濯ものがつねに水の中に浸かって回転しているわけではありません。柔軟剤が水のないドラム部分に付着し、洗濯水中に混ざることにより起こるものです。ドラム式では洗剤で落としきれなかった汚れが徐々に溜まり、過剰な柔軟剤がこの汚れを引き寄せてしまいます。

赤ちゃんに柔軟剤は大丈夫?

界面活性剤は敏感なお肌に良くない

柔軟剤は界面活性剤により繊維の表面を滑らかにし肌触りを良くしています。肌触りが良いのであればやわらく、敏感な赤ちゃんには良いだろうと考えてしまいますが、実はこの界面活性剤が赤ちゃんの肌には良くないのです。

界面活性剤は肌荒れやアレルギー症状を引き起こしやすいと言われています。しかし、全ての界面活性剤が悪いと言うわけではありません。マヨネーズは油と水が分離しないように界面活性剤の役割が作用しています。マヨネーズにおける界面活性剤は卵黄です。卵黄に含まれるレシチンという成分がこの役割を果たしています。

こういったように自然の中にも界面活性剤の役割をするものがあり、これらを「天然界面活性剤」と呼びます。しかし、柔軟剤に使われている界面活性剤は細胞毒性があり、皮膚への刺激性が強い化学物質ですので赤ちゃんや肌が弱い人などは避けた方が良いでしょう。

香料も刺激になってしまう

柔軟剤に使われている香料はほとんどが合成香料と呼ばれるものです。天然の精油などは量を豊富に確保することもできませんし、希少で価格が非常に高いので柔軟剤などに使用するのは難しいのです。

合成香料に含まれる化学物質がアレルギーの原因になることもあります。また、強い香りを鼻から吸い込むことも赤ちゃんには刺激になります。

低刺激の柔軟剤で肌当たりを良くする

近年、赤ちゃんの皮膚の乾燥が増加していると言われています。それはエアコンや暖房によるものや衣類の繊維、洗剤なども関係しているようです。赤ちゃんの服を選ぶ際にはコットン100%の自然素材を選ぶことが多いようです。

しかし、赤ちゃんの顔や手が触れているお母さんの服の素材は、ナイロンやポリエステルが入ったものが多いそうです。同じように赤ちゃんの衣類と大人の衣類を同時に洗濯して柔軟剤を使用していると、いくら素材に気を付けて赤ちゃんの服を選んでも、赤ちゃんにとっては強すぎる柔軟剤の刺激から守ることはできません。

乳幼児の時には赤ちゃんの衣類や布おむつは、専用の洗剤で別に洗っていたと言う人は多いと思いますが、離乳食が始まる頃から洗濯物は大人と同じという人が増えているようです。まだまだ、大人に比べたら肌が敏感な赤ちゃんには低刺激の柔軟剤を使用して、肌にあたる衣類の刺激から守ってあげましょう。

赤ちゃん用の柔軟剤を使用する

低刺激の柔軟剤を使用しても赤ちゃんの肌に変化が見られたり、気になるので避けたいという人は赤ちゃん用の柔軟剤も販売されています。何も使わなくても済めばそれに越したことはないのですが、少しでも肌触りがゴワつかないやさしいものを着せてあげたいですよね。それには柔軟剤が必要となります。

赤ちゃん専用の柔軟剤には、香料、着色料、防腐剤が無添加というものが多くあります。汗をかきやすい赤ちゃんにはうれしい、吸水性に優れた商品もあります。中には天然由来の洗浄成分を配合したものもあり、乾燥で痒みがひどかった赤ちゃんの肌が改善したという声もあるようです。

柔軟剤のおすすめランキング

柔軟剤のおすすめランキングは以下の記事でも詳しく解説しています。

【柔軟剤おすすめランキング】男性女性ウケ・香り長続き・ふわふわ重視等

フレア フレグランス

花王から販売されている柔軟剤です。

水分や汗を感じると香りセンサーが弾けてフワッと香ります。同じ香りのスタイリングミストも販売されていますので、仕事帰りの帰宅時などにコートやジャケットなどにスプレーし防臭することもできます。

アロマリッチ

ライオンから販売されているソフランシリーズのアロマリッチです。

動きに反応してアロマカプセルが弾け香ります。天然のアロマオイルが配合されて、タバコや汗などの衣類に着くニオイも防止します。

レノア オードリュクス

P&Gから販売されているレノアシリーズのオードリュクスです。

「パリのアートのように描かれる香り」をテーマに高級感ある柔軟剤に仕上がっています。プレミアムミュゲスレグランスやローズエッセンス、オリエンタルフレグランスなどが使用されリッチな香りが特徴です。

ランドリン

パネスから販売されているランドリンです。

クラッシックフローラルは口コミサイトでベストフレグランス柔軟剤で1位を獲得した大人気商品です。オーガニックセージ抽出エキス、オーガニックタイム抽出エキスなど厳選されたオーガニックエキスが配合されています。

ラボン ルランジェ

ストーリアから販売されているラ・ボン ルランジェです。

香水のような香りが持続するのが特徴です。香りはトップ→ミドル→ライトと変化していくようになっています。オーガニック抽出エキスが配合されています。

まとめ

柔軟剤は肌触りを良くしてくれる重要な仕上げ材ですが、最近では香りを楽しむために使っている人も多いようです。汗のニオイを抑えてくれたり、食事やタバコの匂いが付きにくくしてくれるのはうれしいですが、自分が良い香りだと思っても周囲の人が同じように感じるとは限りません。

自分だけがほのかに香る程度であれば問題ありませんが、香水のように同じ空間にいるだけで匂うようでは、時には迷惑になってしまうこともあります。気分が悪くなることもある香りは、マナーを守って使う必要があります。くれぐれも柔軟剤の過剰投入は控えるようにしましょう。