喫煙にもメリットがあるって本当!?吸うことでどんな効果がある?「百害あって一利なし」といわれるタバコの真実とは?

デメリットだらけと考えられている喫煙。最近では、禁煙指向の高まりも手伝って、肩身の狭い思いをしている喫煙者の方も多いのではないでしょうか。タバコを吸っても良いことなどないと言われがちですが、実はタバコを吸うことにもきちんとメリットはあるのです。この記事では、そんなメリットについてご紹介してみます。

長寿国の割には喫煙率が高い日本

喫煙率(男女別)

吸うと寿命が縮むというイメージが強いタバコですが、実は長寿国である日本は比較的喫煙率が高いのが実情です。日本の喫煙率は、男性で34.1%、女性で9.0%と言われています。男性の喫煙率は特に高く、先進国のほとんどは男女ともに喫煙率が30%を下回っています。一方で、女性の喫煙率は世界的にも低い傾向となっています。

ただし、日本の喫煙率は男女ともに年々低下する傾向にあります。このことから、年齢が高い人の方が喫煙率が高いと考えることができます。

この有名人もタバコを吸っている

喫煙習慣のある有名人も多くいます。例えば、俳優さんならば藤原竜也さん、市原隼人さん、織田裕二さん、女優さんならば成海璃子さん、桃井かおりさん、松たか子さん。などが愛煙家として知られています。

喉を大切にするイメージが強いミュージシャンの中にも、愛煙家として知られている人は多くいます。例えば、奥田民生さん、清春さん。アイドルで言えば錦戸亮さん、長瀬智也さん、亀梨和也さん。

また、お笑い芸人の人などは、かなり喫煙率が高い傾向にあるようですね。こうして見ると、イメージ通りだという人も多いのですが、意外だと感じられる人も多かったのではないでしょうか。

マイナスイメージが強い喫煙だがいい部分もある?

現在では分煙や禁煙などが広く叫ばれてマイナスイメージの強い喫煙行為ですが、それでもまだこれだけ喫煙を続けている人が多いということは、何かメリットもあるからなのだと考えられます。それでは、喫煙のメリットとは何なのでしょうか。次の章で詳しく解説していきます。

タバコのメリット

ニコチンの摂取はストレス解消効果がある

タバコに含まれている成分として、もっとも有名であるとも言えるニコチンですが、このニコチンにはストレス解消効果があると言われています。そのため、タバコを吸ってニコチンを摂取することで、ストレスを解消してすっきりとした気分になることができるのではないかと考えられています。

ニコチンには依存性があるため、ニコチンを補うことによってニコチン切れによるイライラを抑えているだけだという説を唱える人も多いのですが、カリフォルニア大学の研究によって、ニコチンには実際にストレスを解消する効果があるのだと実証されているようです。

ニコチンは食欲を抑制する信号を多くする

ニコチンを摂取することで、食欲を抑えられる効果も期待されています。ニコチンが血液中に入ることによって、満腹中枢が刺激されて食欲を抑制する信号が多く発せられるようになり、食欲が抑えられると考えられているのです。

「タバコを吸うと痩せる」というなんとなくのイメージで喫煙を始める女性も多いようですが、実はそれは理にかなったことであると言えます。喫煙習慣のある人は、空腹を感じた時にタバコを吸いたくなったという経験をしたこともあるかもしれません。それも、以前にタバコを吸ったときに空腹感が抑えられたという経験を、脳が覚えていることによるものと考えられます。

脳のやる気を司る部分に働きかける

やる気が出ない時にタバコを吸ったら、そのあとから切り替えて集中できたという経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。実は、タバコを吸うことによって脳のやる気を司る部分に刺激を与えられるというメリットもあるのです。

ニコチンは側坐核という部分を刺激すると言われているのですが、ここに刺激が加わることで、やる気が出ると考えられているのだそうです。

また、のんびりと喫煙をすることは良い気分転換となります。5分程度の短い時間かもしれませんが、気分を切り替えて次の作業に進むことで、作業の効率が上がり、やる気が出たと感じられるということも考えられます。

ハイな気分やネガティブな気分を落ち着かせる効果

タバコを吸った経験のある方の中には、特にネガティブな気分になったときに、タバコを吸いたくなったという経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。また、ハイな気分になったときにタバコを吸いたくなったという経験をしたことがある人もいるかもしれません。

これらの現象は、ニコチンにハイな気分やネガティブな気分を落ち着かせる効果があるためと考えられます。ニコチンには、脳の代謝を高める効果があるとされているのです。脳の代謝が高まることで、これらの気分を上手に処理してくれると考えられます。

また、タバコを吸う時にはゆっくりと呼吸をしますので、深呼吸の効果を得ることもできます。すこし落ち着きたいときに深呼吸をする人は多いですよね。喫煙をすることで、自然と深呼吸をしている状態になるのです。

喫煙者同士のコミュニケーションツールになる

タバコを吸うことによって得られるメリットで、最も目に見えやすいものは、このコミュニケーションツールとしての役割かもしれません。喫煙所というのはみんながリラックスして休憩している空間であるため、自然とコミュニケーションが生まれやすい空間となっているのです。

新幹線の喫煙室などでは、知らない人とひとときのコミュニケーションを楽しんだりすることもあると言います。知らない人に気軽に話しかける文化のない日本では、こういったコミュニケーションは珍しいですよね。大学の喫煙所なども、顔は見たことあるけれど話したことはないという人にも、話しかけやすい空間となっているようです。

このメリットが、もっとも大きく発揮されるのが会社の喫煙室です。会社の喫煙室には様々な部署の人が集まるため、普段接する機会のない人と情報交換することもできます。また、リラックスした状態で雑談のように仕事の話ができるため、良いアイデアが生まれる可能性も高いと言います。このメリットを得るため、わざわざ喫煙を始める人もいるほどです。

タバコのデメリット

発がん物質を取り込んでいる

タバコのもっとも大きなデメリットと言えば、健康を害することでしょう。特に、タバコには発がん物質が含まれているため、将来がんになる確率は喫煙の習慣がない人と比べて、有意に高くなっています。タバコを吸っていると肺がんになりやすいというのは有名な話ですね。

肺以外にも、口腔や咽頭、喉頭などはタバコを吸う時に煙が触れるため、がんになる確率が上がると言われています。さらに、発がん性物質は吸っている本人が吸い込む主流煙よりも、外に流れ出す副流煙の方に多く含まれていると言われています。

つまり、自分が吸い込むことよりも、他人に煙を吸わせることの方が影響が大きいと言えます。例えば自宅でタバコを吸った場合、自分だけでなく家族ががんになるリスクも高めてしまっているということになります。

老け顔になる

タバコを吸うと、老け顔になるというデメリットも知られています。この現象は、スモーカーズフェイスという名前がつけられるほど有名なものです。もちろん、個人差はあるのですが、喫煙の習慣があると往々にして老け顔になる傾向があると言えます。

これは、タバコに含まれるニコチンやタールなどによって、血流が悪くなることがもっとも大きな原因であると考えられています。これによって肌のターンオーバーがうまくいかなくなり、くすみや肌荒れなどの肌トラブルが起こりやすくなります。

さらに、ニコチンやタールなどは女性ホルモンの分泌も妨げてしまいます。すると、活性酸素が多く発生するようになり、この活性酸素を攻撃しようとする時に、美容に関して大きな役割を担っているビタミンCやビタミンEが消費されてしまうのです。

結果的に、肌を美しく保つためにこれらの栄養素を使うことができなくなり、肌の劣化が進みます。これによって、老け顔に見える傾向が出るのではないかと考えられています。

70歳時点での生存率が低くなる

タバコが寿命を縮めてしまうというのはよく知られていますが、70歳の時点ではその差がとてもわかりやすくなっています。タバコを吸わない人の生存率が81%なのに対して、喫煙者の生存率は58%となっています。喫煙者とタバコを吸わない人では、寿命におよそ10年の差があると言われています。

ただし、この寿命は禁煙をすることによって取り戻すことができると言われています。禁煙を始めるのが早ければ早いほど取り戻せる寿命は多くなり、35歳までに禁煙をすることができれば、その影響はほとんどなくなると考えられています。危機感を感じた人は、ぜひ早めに禁煙に挑戦してみましょう。

その他

その他にも、多くのデメリットがあります。例えば、部屋や服に匂いがつくこと。タバコを吸っている本人はあまり気が付かないことも多いようですが、服についた匂いというのは他人からするとかなり気になるものです。特に、タバコを吸わない人ならば、近寄っただけでその人が喫煙者だと判断できるほどです。良い香りとは言い難いので、敬遠されてしまう原因となるかもしれません。

また、喫煙をしているとどうしてもヤニが歯についてしまうため歯が汚くなります。よほどマメに歯医者などに通ってクリーニングをしていれば別ですが、普段の歯磨きなどでは落としきれない汚れが蓄積していってしまうのです。歯が汚れていると、どうしても清潔でない印象を与えてしまいがちになります。

お金がかかるということも大きなメリットとなります。最近では、たばこ税がどんどん上がっているため、それに伴ってタバコ1箱の値段も上昇しています。1箱400円のタバコを1日1箱吸うとすると、30日間で12000円になってしまいますから、決して安いとは言えませんね。

さらに、最近では喫煙指向が高まり喫煙場所を見つけることも難しくなっています。全面禁煙の店も増えてきていて、気軽にタバコを吸うことができなくなっているというのもデメリットとなるかもしれません。

タバコの影響で上がる病気のリスク

肺がん

タバコを吸うことに伴ってリスクが高まる病気としてもっとも有名なのは肺がんでしょう。タバコには発がん性物質が含まれていて、その煙を吸い込むことによって肺にダメージを与えて肺がんのリスクが上がってしまうのです。

肺は直接煙が触れる時間が長いため、特にがんのリスクが高まると考えられていますが、その他に口腔や咽頭、喉頭などのがんのリスクもタバコを吸わない人に比べて高くなると言われています。

心臓病

タバコを吸うと、心臓病のリスクも高くなると言われています。タバコを吸うことによって、一時的に血圧が上がります。喫煙者が心臓病にかかる確率は、タバコを吸わない人の5倍から10倍になるとも言われています。さらに、このリスクは喫煙開始年齢が低ければ低いほど高くなるとも言われています。

脳血管疾患

タバコによって一時的に血圧が上がることで、脳血管疾患の確率も高くなります。さらに、タバコには酸化物質が多く含まれ、それが血管を傷つけることによって、血管が錆びてしまうとも言われています。これらの効果が重なることにより、脳内で出血してしまったりといったトラブルが起きやすくなると言われているのです。

認知症、アルツハイマー型痴呆

タバコによって、認知症やアルツハイマー型痴呆のリスクも高まると考えられています。これらの病気は、脳の細胞が死滅することによって起こると考えられています。タバコを吸うと、脳に酸素がまわりにくくなるため、脳の細胞が死滅しやすくなり、これらの病気にかかりやすいと考えられているのです。

中年以降の禁煙でリスクが上がる潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎とは、大腸の粘膜に炎症が起きる病気で、国によって難病指定されています。この病気は、中年になってから禁煙することでリスクが高まると考えられているのです。因果関係ははっきりとわかっていないのですが、数字としては、リスクが高まることが明確に示されています。

まとめ

喫煙は百害あって一利なしとよく言われますが、まったくメリットがないと言うわけではなく、一利程度のメリットはありそうです。しかし、そのメリットはデメリットと比較して大きいとは到底言うことができません。

喫煙のメリットは、深呼吸をしたり他の方法で休憩をしたりすることでも得られることもあるため、それらの方法を試しながら本数を少しずつ減らし、できれば禁煙につなげていくことができれば理想的なのではないでしょうか。