その皮膚トラブルカビが原因かも?!症状に合わせた治療方法と原因6つ!増殖させない予防対策5つを一挙公開します!

アトピー性皮膚炎と思っていた皮膚トラブル、実は「カビ」が原因かもしれません。アトピー性皮膚炎の治療薬ステロイド薬の連用で「カビ」が発生するというのですが、あなたのなかなか治らない皮膚トラブルの原因もこの「カビ」のせいかもしれません。カビが原因の皮膚トラブルについてご紹介したいと思います。

そのかゆみはカビの可能性がある?

皮膚疾患によってさまざまな症状がありますが、特に「かゆみ」は代表的な皮膚トラブルの一つではないでしょうか?その原因も、乾燥肌やアレルギーによるものと思っていたら、実は違う原因だったということがあるようです。乾燥肌やアトピー性皮膚炎と同じような症状の原因に「カビ」があるのをご存知でしたか?

カビが原因によるものであっても、早期にはあまり自覚症状がないものも中にはあり、慢性化して、かゆみがひどくなってからようやく皮膚科を受診して、カビによる皮膚トラブルであったと気づく方もいるようです。

どのようなカビが感染症を発症させる原因になるのか、またその感染症とその治療方法、予防方法についてまとめてみました。

皮膚にカビができる原因とは

マラセチア菌

健常人の頭部や体部皮膚にも常在菌として生息している菌です。この菌は後述する「脂漏性皮膚炎」、「癜風」、「マラセチア毛疱炎」という疾患を引き起こす原因菌です。皮脂や湿気の多いところを好んで生息し、増殖します。汗をかいたあとも繁殖しやすいので、熱く湿度の高い日本の夏は特に注意しなければならない菌です。

脂漏性皮膚炎

脂漏性湿疹とも呼ばれ、頭皮や顔の皮脂の分泌が盛んな場所にできる皮膚炎です。ただの乾燥肌やフケ症かと間違われるように、フケがたくさん出ます。炎症で境界がはっきりとした赤いあざが特徴的です。ときには油の塊のようなかさぶたができることもあります。かゆみはないか、あっても軽症のことが多いです。

この発症の原因にも「マラセチア菌」というカビの一種が関わっていると言われています。新生児期と思春期以降に多い感染症です。頭部白癬と間違われることが多い病気です。

癜風

別名「くろなまず」と言われる皮膚疾患で、白癬、皮膚カンジダ症に次いで発生率の高いカビによる感染症です。マラセチア菌による感染症です。この菌は健常人の皮膚にも常在しています。

癜風の症状は、頸や体、腕などに淡い赤色もしくは白く色が抜けたような魚のうろこ状の皮膚となります。自覚症状はほどんとなく、あっても軽いかゆみ程度なので、美容上の問題などの理由で治療を必要とする例が多いです。

症状に合わせた治療方法

マラセチア毛包炎

マラセチア毛包炎とは、マラセチア菌によりニキビより小さい赤い湿疹が胸や背中、腕の毛穴にできる皮膚疾患です。ニキビと非常に似ていますが、全く違う病気です。かゆみは軽いものですが、ひどくなるとかゆみが強くなり、痛みを伴うこともあります。抗真菌薬で1~2か月で治る病気です。

このマラセチア毛包炎は、非常にアクネ菌を原因とする「ニキビ」に症状が似ています。しかし発症機序が違いますし、原因菌が違うので、「ニキビだと思ってニキビ治療をしていたら、全然治らなかった。」ということが起こります。

ニキビ治療薬は、マラセチアには効かないので、治療を始めても、一向に治らないという場合は、もしかしたら、「マラセチア毛包炎」かもしれません。

脂漏性皮膚炎

ステロイドの外用薬が効果的です。短期間の外用で効果がみられます。顔や体には軟膏を、頭皮にはローションが処方されます。脂漏性皮膚炎は頭部白癬と間違われることがあります。脂漏性皮膚炎の治療薬であるステロイド薬の外用により、頭部白癬は悪化しますので、治療を開始して、症状が重くなっている場合は、頭部白癬の可能性もあります。

ステロイド外用薬の連用で、皮膚の自浄作用も弱くなり、新たな皮膚トラブルを引き起こすこともあります。必ず、医師の指示に従って、ステロイド薬を使用しましょう。

癜風

治療方法ですが、イミダール系その他外用抗真菌剤の局所療法で十分、良くなります。ただ、淡褐色の色素斑は比較的良くなりますが、白色斑は治るのに数カ月かかることがあります。内服薬を処方されるケースもあります。治療をしっかり最後まで続けないと、再発しやすくなりますので、根気よく続けましょう。

皮膚にカビが増殖しないための予防対策

野菜を食べる

健康な皮膚を作り、細胞の生まれ変わりを助けたり、感染症から体を守る働きがあるビタミンB群の食品を意識的に摂るように心がけましょう。特に、野菜はビタミンとミネラルが豊富です。ほうれん草、かぼちゃなどの緑黄色野菜や、トマト、キャベツ、しいたけなどを積極的に食べるようにしましょう。

直接、バランスよく食品を食べることが、効率よく栄養素を吸収することができますが、忙しくて、あまりバランスの良い食事を作ったり、準備が難しいという場合は、サプリメントや栄養ドリンクなどを上手に活用するのも一つの方法です。

体を清潔に

マラセチアなどのカビの多くは皮脂と湿気を好むので、特に皮脂分泌の多い、顔や背中、胸などを中心に石けんを使い、洗顔、シャワー、入浴等で肌を清潔に保つことが大切になります。

ただ、清潔を保ちたいからといって、頻回に洗うと、肌が本来持っている自浄作用が乱れ、様々な最近やカビの感染しやすくなります。また、汗をかいたあとも、すぐにシャワーをしたり、下着を毎日取り換えるなどしましょう。

最近はマラセチアなどのカビに効く抗菌剤が含まれているシャンプーや石けんもドラッグストアや薬局で販売されています。

肌に触れるものを清潔に保つ

人は一晩で寝ている間におよそコップ一杯分(200ml)ほどの汗をかくと言われています。ですから、汗と皮脂で汚れた寝具やパジャマをそのまま何日も使うと、カビなどの雑菌が繁殖します。

理想は毎日寝具を取り替えるということですが、忙しい方は最低、一週間に一度替えるようにしましょう。また、下着は毎日取り替え、材質も吸湿性が高く汗を吸い込んでくれる木綿のものがおすすめです。

メイク道具に気を付ける

メイク道具はカビの温床になっていることがあります。特にファンデーションを顔に塗るパフですが、濡らさずに使用している場合でも1000個ほどのカビが、化粧のりを良くするために濡らして使っているパフでは100万個のカビが発生すると言われています。

濡らしたままパフをしまいこんでしまうと、こんなにもカビが発生しますので、濡らしたあとは、乾かす、使い捨てのパフを使う、メイクブラシもこまめに洗い乾燥させてから使うといったことを心がけましょう。

規則正しい生活

肌にいるカビは常在菌で、どんなに清潔にしている人の肌にでもいます。肌の表面はph5.0~6.5に保たれ、弱酸性で自浄作用がありますので、規則正しい生活を送っていたら、カビが増殖し、感染症を発症することはあまりありません。

アトピー性皮膚炎などもともと、皮膚が弱い方は例外ですが、ストレス、過労、睡眠不足などで生活が乱れると、皮脂の分泌も増え、カビが増殖しやすくなります。体の抵抗力も落ち、発症リスクが高まるのです。

ですから、自分なりのストレス解消法を見つけることや、休息を十分に摂ることが予防効果を高める方法の一つです。

まとめ

「カビ」といっても、健康な人の皮膚に常在している菌が原因となって皮膚トラブルを起こすことがわかりました。そのカビと上手く付き合っている間はいいのですが、ストレスや生活リズムの乱れにより、体の抵抗力がなくなったり、皮脂分泌が過剰になることで、カビが増殖し、皮膚トラブルを起こします。

ですから、常日頃から規則正しい生活を送る、清潔に保つ、栄養バランスに気を付けるなど、健康的な生活を送ることが何よりの予防になります。