『自制心』を養えばあなたも成功できる?自制心が強い人の4つのメリットとは!?

「自制心」持ってますか?様々な誘惑の多い現代社会において、自制心はとても重要です。社会人として絶対に必要な自制心、強くすることってできるのでしょうか?また、自制心の強弱でどんな差があるのでしょうか?

「自制心」ってどういう意味?

感情や欲望を抑える精神力

『「自制心」とは、自分自身の感情や欲望などをうまく抑えたりコントロールする気持ちや精神力のこと』、これが辞書に書かれた「自制心」という言葉の意味です。英語では「self-control」ですが、日本語でもそのままセルフコントロールで意味が通じますね。

簡単に説明すると、おいしそうなケーキを見つけた時、「ダイエット中だけど・・・」と食べてしまう人は自制心が弱く、「ダイエット中だから」と我慢できる人は自制心が強い人ということになります。

また、街中で人と接触して大声を出すなど所構わず怒りの感情を露わにすることも、感情のコントロールができていなということで自制心が弱いと見なされます。大人・社会人として、自分の言動をコントロールする「自制心」は非常に大切です。

自分の選択した行動を自分で行うこと

セルフコントロールについてもう少し見てみることにしましょう。セルフコントロールで重要性は、目の前の出来事と長期的な出来事の選択において発揮されます。目の前の出来事を優先することで、将来、損をすることが分かっているとき、それでも目の前の出来事を優先するとセルフコントロールができていないと言われます。

逆に、目の前の出来事がどんなに魅力的であっても、長期的に見たときに得をする方を選べるのは、セルフコントロール力があるからです。このときの自分の行動の選択の基準となるものは、将来に設定した目標です。将来の目標のために今の行動を制限するのが自制心なのです。

簡単に言うと、おいしいケーキが目の前にある時、食べたら「今」は幸せだけど太る、我慢したらダイエットに成功するかもしれないがしないかもしれない、ダイエット成功は確実ではないが我慢できる能力が「自制心」です。

「自制心」と「我慢」は時々同義語として扱われるようですが、「自分を抑制する心」とは「我慢」ではなく「自分の選択した行動を、自分で行う」ことを意味します。

「TED」イベントで語られた自制心

カナダで行われる大規模な世界的講演会「TED」。そのTEDにも複数回出演している心理学と行動経済学の教授であるダン・アリエリーによって、2011年にTED×で語られた自制心についての話で例を挙げてみます。(TED×とは、TEDからライセンスを受け運営されているイベント)

自制心があるケース-肝硬変の治療のために、1年半もの間つらい治療を受けた話です。具体的には、打った後16時間具合が悪くなる注射を週3日、これを1年半続けました。目先の誘惑(具合が悪くならない)より、長期的利得(30年間肝硬変にならない)を選んだということです。

自制心がないケース-運転中にメールを受信した際に、そのまま見たり返信する例です。事故をおこしたら今後の人生が楽しめない、人を殺すかもしれないという先のことよりも、今そのメールの内容が気になるから見たいという欲望で行動してしまうということです。

自制心の強い人は、将来の健康のために直後の苦しさを耐えることができ、弱い人は現時点での欲望だけを考え、先々のリスクを考慮できないという例でした。

自制心が強い人の4つのメリットとは?

自制心の強い人と弱い人の行動に、どんな違いがあるのでしょうか?また自制心が弱いと困ることとは、どんなことでしょう?

~お金の使い方~

自制心の強い人の方が、お金を貯められる傾向にあるようです。まず、貯金をする場合、必ず決めた金額は入金します。そして出金しないと決めたら出金せず、手持ちのお金で生活します。買い物においても、予算外の衝動買いはしません。遊びに使うお金も、自分で決めた設定金額で止められます。

逆に自制心の弱い人の場合はどうでしょう?貯金すると決めて入金しても、手持ちのお金が少なくなると出金してします。ウィンドウショッピングのつもりでも、欲しいものを見つけたら我慢できずに衝動買いしてしまいます。遊びにおいても、自分自身が納得するかお金が底をつくまで止められません。

ファッションやギャンブルなど、お金がいくらあっても足りないものが趣味な人もいます。そういう人たちこそ強い自制心がないと、貯金はゼロで借金地獄なんてことにもなりかねませんので気を付けましょう。

~食・体・健康~

自制心の弱い人は、誘惑に負けやすい人です。食事制限ダイエットをしていても、自分の食べたいもの優先で食べ過ぎてしまったり、甘いものにも手を伸ばしてしまいがちです。逆に「早く痩せたい」と無理なダイエットに走り失敗する人もいます。自分で決めたエクササイズも、設定回数や時間までやらなかったり、そもそも「明日から」となる人も多いようです。

自制心が強い人は、その点キッチリと決めた通りに行います。自分に対して厳しいので、食べないと決めたものは食べません。やると決めたエクササイズは、設定した期間やり遂げます。数日で痩せようと絶食などをせず、未来的な目標時点での理想的な体のための行動をします。

暴飲暴食をしがちな人は、自制心が欠けていると思われます。自分自身の健康や翌日の体調を考慮すれば、目先の美味しそうなものに心を奪われて暴飲暴食をするはずがないからです。

~お酒の飲み方~

自制心の強さや弱さとお酒は、どのように関わってくるのでしょうか?多くの人が経験したことのある「飲み過ぎ」も、自制心が強ければ避けられます。もちろん、付き合いも大事ですし楽しい飲み会は日頃のストレス解消にも効果的です。

しかし、お酒の席で自制ができないと、失態や失言による人間関係の悪化を引き起こすこともあります。また、飲み過ぎによる体調不良で、翌日の業務に支障をきたすこともあります。帰宅が遅れることによる翌日の遅刻など、飲み過ぎによる失敗はいろいろあります。

プライベートであっても、お酒が入ることによりコントロールを失うことは好ましくありません。自分の飲める量を理解して自制していくことが大切ですね。

~社会人としての意識~

自制心とは、感情・欲望を抑えてコントロールすることです。自制心が欠けることは、社会人として重大なものが不足していることを意味するかもしれません。

例えば、「二度寝」です。アラームを止めてもう一度寝ることが日課になってる方、いませんか?これは「もっと寝たい」「眠い」という欲望に自分が勝てないパターンです。遅刻は社会人としてマナー違反です。朝すっきり起きるためには、夜の時間の過ごし方も自制が必要です。

また、勤務中に注意を受けたり嫌な思いをした時、感情を抑えることができますか?抑えることができずに不機嫌になってしまう、泣いてしまうようといった行動も、自制心が足りないとみなされます。人間は感情を持っていますが、いつ・どこでも露わにすることは望ましくありません。社会生活では、自制心は毎日様々な場所で必要となります。

自制心は強くても弱くても危険!?

自制心が弱い人は、感情をコントロールすることができないため、トラブルに合いやすい傾向にあります。でも、自制心は強ければいいのでしょうか?強すぎることが何かの引き金になることはないのでしょうか?

自制心と犯罪の関係

子供が友達のおもちゃを黙って持ち帰ってしまうことは、よくあることです。自制心が未発達なため、「欲しい」感情だけで行動してしまうのです。この自制心は、通常4歳後半頃から発達し、「友達のものを取らない」「痛くても泣かない」などのコントロールを覚えます。

自制心と犯罪とは深く関わります。自制心があれば、犯罪を犯しません。金銭的に余裕がない状態で何かを見て「欲しい」と思った時、自制心があれば諦めるか購入のチャンスを待ちます。しかし自制心がない人の場合、「今、欲しい」という気持ちを抑えることができず、万引きにつながってしまいます。

痴漢やストーカー、傷害事件や殺人も、自分をコントロールできれば起こりません。「〇〇したい」という欲望や、激高した気持ちを抑えることができずに犯罪につながってしまうのです。

自制心が強すぎる人って?

自制心が強いことは、決して悪いことではありません。社会で生活していく以上必要です。しかし、その自制心が強すぎる場合はどうでしょう?

男女ともに言えることですが、自制心が強すぎる人は感情をあまり表現しないため、冷たい印象を与えがちです。また感情を抑制することで、「可愛げがない」とか「何を考えているのかわからない」と思われるようです。これは、男女の恋愛関係と友人関係のどちらにも言えることです。

他には、自制心が強い人は自身で決めたことに対して厳しくつき進む傾向が強いので、頑張り過ぎて病気になったりという心配があるようです。人間関係を柔軟に継続でき、自分にも厳しすぎない程の、適度な自制心が大切です。

成功している人はみんな自制心が強い!?

未来のために「今」を過ごせる人

将来的に挑戦したいことや行きたい場所など「夢」がたくさんあることは素晴らしいことです。目標を設定することで、自身の意識を高く保つことができます。しかし、未来の「夢」を多く語る人が、ヘビースモーカーで酒豪で巨漢で常に体調が悪かったとしたら、どんな印象ですか?

タバコやお酒、美味しいものなど、身の回りには様々な誘惑があります。自制心の強い人は、「〇〇年後から登山に挑戦したい、フルマラソンに挑戦したい、世界中を見て歩きたい」といった目標があれば、将来のその時のために貯金や健康管理ができます。

逆に自制心が弱い人は、「〇〇に挑戦したい」という欲はあっても、未来のための行動ができません。明確な未来の時点も設定できず、いつまでも「いつか」になってしまいます。夢がかないやすいのは、やはり自制心が強い人ということになりますね。

成功する人は、自制心が強く努力できる人。

赤崎勇教授、天野浩教授、中村修二教授の3名は、青色発光ダイオードの発明と開発で2014年にノーベル物理学賞を受賞しました。これは、実験を3000回も失敗した中での大発見でした。

明確な目標を設定したら、そのための行動を始めて、そして努力することが成功には必要です。今日明日という近い未来では失敗もあるかもしれませんが、それを乗り越えて目標まで努力できる力です。そのため、成功する人たちの多くは、強い自制心を持っているということです。

音楽やスポーツなど、プロの世界で活躍できる人たちは、シーズンや大会などを目標に設定して日々を過ごします。スタート地点では筋トレだけ、譜面を読むだけかもしれませんが、そこから調子を合わせて目標地点に到達する努力をしているということです。

自制心を鍛えてみましょう!

決めたことを続けてみる

自制心を養うためには、無理なく簡単なことから始めてみましょう。まず、「1カ月間毎日19時から30分ジョギングをする」という具合です。時間を決めないと、スタートがだらだらと遅れがちになり、そのまま1カ月もたずに終了となりうるため、時間設定も必要です。「ジムに行く」でも「ウォーキング」でももちろん運動系でなくても構いません。

何かを「する」のではなく「しない」という目標も有効です。「ゲームを1カ月やめる」「無意味にスマホを触るのをやめる」などです。自分が気になる行動を抑制するために、まず短期間から始めます。

この期間ができたら、また次の1カ月という具合に延長します。そのうち習慣が変わってきます。「自分で決めたことを自分で行った」ということが自信となり、他のことに対しても同じように自制心が働くようになります。

「物理的」に行動を制限してみる

今の、または直後の誘惑に負けないことは、未来の目標に向かう行動のひとつになります。しかし、今現在目の前にある誘惑に打ち勝つのは、誰にとっても難しいことです。

これを物理的に制限してみることで、自制心は養われていくかもしれません。例えば、ダイエット中で甘いものを控えると決めたなら売り場に近づかない、タバコを吸わないと決めたら買わない、などの行動です。

気を紛らわすことも効果的です。「欲」と無関係のことをしてみましょう。誘惑が目の前にある場合には、手の上に座って入手できないようにしたり、周囲と会話をすることも効果がありそうです。「気持ち」(欲)と「行動」とが違うことを対象としているだけで、「欲」に対する衝動的な行動を抑えられます。

自制心を養って、素敵な大人に。

人間には欲や感情があります。しかし、欲と感情のままに行動したら動物と同じです。秩序やルールは一切守られないことになってしまいます。自制心は社会生活を送るうえで、絶対的に必要なものなのです。

ついつい自分に甘くなってしまうこと、ありませんか?自分自身の未来ためにも、周囲との良好な関係のためにも、強い自制心を持つことを意識して生活していきましょう。