みなさんは「リベンジポルノ」という言葉をご存知でしょうか。近年、世間を騒がせた事件でも大変問題になりましたね。いま、日本人の間で一体何が起こっているのでしょうか?今回は、「発展したインターネット社会」と「モラルの欠如」が生み出した悲しい犯罪「リベンジポルノ」の問題点などを中心にご紹介します。

リベンジポルノとは?裁かれて然るべき犯罪行為

別れた恋人や配偶者に対する復讐(リベンジ)として、交際中に撮影したわいせつな動画や画像を、インターネットなどを通じて投稿、流出させる卑劣な行為を指します。

交際中、何気ない気分で撮影された、ふたりだけの秘密の画像や動画が、知らず知らずのうちに世間にばらまかれてしまうこのリベンジポルノという行為。言うまでもありませんが、法によって裁かれるれっきとした“犯罪行為”です。

リベンジポルノはなぜ生まれるのか?

交際中は仲睦まじく“愛”を育んでいたはずなのに、交際が終わった瞬間に歪んだ“憎しみ”が生まれてしまう。このようなことは、良くも悪くも感情豊かな人間同士の付き合いにおいて、昔からあった事象ではありました。

しかし、別れたあとの復讐する手段がここまでいやらしく、後味が悪いものに進化してしまった原因としては、「発展したインターネット技術」と、「分別がつきづらくなった時代の流れ」などが挙げられるでしょう。

これらは、「Twitter」「フェイスブック」を中心としたSNSがもたらした「個人情報を公開する危険性の欠如」を指します。今の時代、自ら過激な画像や動画を公開するという行為に及ぶ人は、それほど珍しいものではなくなりました。「海に行った」「コスプレをした」「わたしを見て」という類のものです。

それらの「新常識」が隠れ蓑となり、卑劣な人物のリベンジポルノによる、自分の意志が及ばないところでの画像や動画が流失されてしまった人の悲しみを見つけることが難しくなってしまったのかもしれません。ですが、その悲しみを放っておいていいわけがありません。

2014年11月に「私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律」、通称「リベンジポルノ防止法」が成立しました。

「リベンジポルノ防止法」とは?

同法では、写真や画像に写っている人物が特定できる方法で、性的な写真や画像を不特定帯数に公表するなどの行為につき、「最大で3年以下の懲役を科す」としています。ここ数年で急速に広まった“拡散”という言葉もあるように、拡散目的でごく小数へ性的な写真や画像を提供した場合も罰則の適用があります。

性的な画像が、見ず知らずの他人の目に晒されることによる被害者の精神的苦痛は計り知れないものがあります。同法の効果と、さらなる取り締まりの強化を望む声が多いのは当然です。

リベンジポルノ防止法に該当する行為

リベンジポルノ防止法で規制される「私事性的画像記録」とは一体何を指すのか?以下の3つが該当します。

性交又は性交類似行為に係る人の姿態

他人が人の性器等(性器、肛門又は乳首をいう。以下この号及び次号において同じ。)を触る行為又は人が他人の性器等を触る行為に係る人の姿態であって性欲を興奮させ又は刺激するもの

衣服の全部又は一部を着けない人の姿態であって、殊更に人の性的な部位(性器等若しくはその周辺部、臀部又は胸部をいう。)が露出され又は強調されているものであり、かつ、性欲を興奮させ又は刺激するもの

ただし、第三者に公表されることが前提になっているAVやグラビア写真などは除外されます。

リベンジポルノ防止法で禁止される行為

「公表罪=第三者が撮影対象者を特定できる方法で、私事性的画像記録(物)を不特定若しくは多数の者に提供し、又は公然と陳列すること(3年以下の懲役又は50万円以下の罰金)」「公表目的提供罪=公表させる目的で、私事性的画像記録(物)を提供すること(1年以下の懲役又は30万円以下の罰金)」となっています。

リベンジポルノ防止法ができた経緯

「私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律」、通称リベンジポルノ防止法が制定される以前でもリベンジポルノに該当する行為を処罰することは可能でした。

例えば、「18歳未満の裸体などのわいせつな写真・動画をネット上に拡散する行為」は、「児童買春・児童ポルノ禁止法違反」として処罰可能。対象が18歳以上の大人の場合でも、同様の行為は「わいせつ物頒布罪」として処罰が可能でした。

その他にも、裸体を掲載された人物の名誉を棄損する場合は「名誉棄損罪」、「写真をばらまくぞ!」などと脅された場合には「脅迫罪」に当てはまります。

しかし、どの犯罪も「リベンジポルノ」を想定したものではなく、規制するにはとても十分とはいえませんでした。そのため、「リベンジポルノ」という概念を明確にし、「リベンジポルノ」という行為は罰せられて然るべき犯罪だということを周知し、同犯罪の抑制と適正な処罰を可能にする必要があったのです。

「東京都三鷹市で発生したストーカー殺人事件」が世間に与えた衝撃

「三鷹ストーカー殺人事件」は、2013年10月に東京都三鷹市で起きた殺人事件です。当時18歳の女子高生が殺害されたこの事件が誘引となり、リベンジポルノの関連法案が成立したとされています。

この事件で問題となったのは、被害者に対する残虐性とその醜悪な行為です。加害者は、交際中に撮影した被害者のプライベートな画像を、事件前後にインターネットに流出させたのです。

2014年8月1日に東京地裁立川支部で行われた同事件の裁判員裁判では、同被告に懲役22年(求刑無期懲役)の実刑判決が言い渡されました。

しかし、2審の東京高裁判決は「別の罪に当たる行為を殺人罪の刑を重くする要素として過大に評価した」と判断し、懲役22年とした1審判決を破棄して審理を差し戻しました。

軽すぎる罪

被害者の両親はこの判決について「失望した。なんでこんなに軽いのか、全く理解できない」とのコメントを出しました。

世間の声もこれと似たようなものが多いと感じます。なぜ殺人を犯した上、死後にわたって被害者を陵辱した犯人はこの程度の罪にとどまったのか。

裁判長は、「母親のネグレクト(育児放棄)や、その交際相手からの虐待など、成育歴が一定程度影響した。若くて更生可能性もある」とも述べています。

また、この事件は「リベンジポルノ防止法」施行前に起きたため、「児童買春・児童ポルノ禁止法違反罪」などの罪により、刑事裁判が進められたとされています。

これらの要素が起因した結果といえばそれまでですが、これでは被害者とその家族が報われないことは明白でしょう。

とにかく、この凄惨な事件をきっかけに、2014年11月「リベンジポルノ防止法」が施行されることになりました。

リベンジポルノ防止法」施行後初めて逮捕されたのは福島県の33歳男性

2015年の1月から2月に起きた事件が、「リベンジポルノ防止法」施行後初の逮捕に至ったケースとなりました。同事件の概要は、「郡山市内のショッピングセンターの駐車場に、元交際相手の女性の『裸の写真』や『一部衣服を着けていない姿の写真』など計約130枚を、4回にわたってばらまいた」というもの。

「私事性的画像記録の提供被害防止法違反」通称「リベンジポルノ防止法」の罪に問われた被告(33)に対し、福島地裁郡山支部(井下田英樹裁判長)は、2015年5月25日、「懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)」の有罪判決を言い渡しました。

インターネット利用で全国初の逮捕に至ったケース

2015年3月11日、復縁を拒んだ元交際相手の「裸の画像」をTwitterに投稿したとして、鳥取県の男性(39)が「私事性的画像記録の提供被害防止法違反」通称「リベンジポルノ防止法」の罪で、再逮捕されました。

この事件が、インターネットを利用したリベンジポルノ(復讐目的の画像投稿)事件での同法違反容疑の適用初めてのケースとなりました。

再逮捕容疑は、2015年1月2日ごろ、自らの簡易投稿サイト「Twitter」に、元交際相手で専門学校生の女性(20)の裸の写真10枚を掲載したとしたというもの。

事件の経緯はこうです。「2人は2012年、動画投稿サイトを通じて知り合い、約半年にわたり交際。その後2015年1月、自らの画像流出に気付いた女性が県警に相談した」というもの。県警は2015年2月、「わいせつ電磁的記録媒体陳列」などの疑いで逮捕していたとのことです。

リベンジポルノを防ぐためには?

交際をしている相手から「裸の写真を撮っていい?」「裸の画像送って」などとお願いされることがあるかもしれません。これは、男女問わずありえる話です。

しかし、付き合っている間は気にも止めないことかもしれませんが、余程の深い理由がない限りいくら交際相手とはいえ、自分の「裸の写真」や「恥ずかしい画像」を所有させることは避けたほうが賢明です。

もし、“赤の他人”が、自分の「プライベートな画像」を持っていたらと考えると気持ち悪いですよね。交際が終わってしまったら、その相手は“赤の他人”以外の何者でもありません。要はそういうことです。

さらにいうと、その「赤の他人」が「不特定多数の赤の他人」に、あなたの「恥ずかしい画像や写真」を拡散させるというリスクも孕んでいます。まさに百害あって一利なし。

そもそも、本当に愛しているのであれば交際相手の「恥ずかしい画像や写真」を要求したりしないでしょう。それはもう一種のプレイであるか、ゲーム感覚としか思えません。

出会い系やSNSの利用にも注意が必要

ほかにも、出会い系サイトやSNSなどで知り合った相手に「恥ずかしい画像や写真」を送ることも避けたほうがよいでしょう。関係の浅い二人ということもあり、相手が深く物事を考えずに行動に及ぶ可能性が高いからです。

一時の仮初の愛情を求めるということは、若者が陥りやすい危険な感情です。「寂しい」「誰かと触れ合いたい」「なぐさめて欲しい」……このような幼気な気持ちを利用しようとする人間は、この世の中にごまんといるということは、心に留めておいてください。

知らず知らずのうちに犯罪の片棒を担がされているということもありますし、最悪の場合、自分自身が犯罪の被害者になってしまうケースも十分に考えられます。このようなサービスを利用するなということではありません。自分の中で分別をきっちりつけ、ルールの中で楽しんでくださいということです。

自分の性的画像が出回っていることに気づいたとき

自分の「恥ずかしい画像や写真」いわゆる「性的画像」が、インターネット上に投稿されていることに気づいた場合は、一刻も早くその投稿を削除してもらうことが重要です。

「リベンジポルノ防止法」が施行される前は、プロバイダなどを通じての画像の削除には、「最低7日間かかる」法制度でしたが、同法施行後は、「最低でも2日間」で削除されることになりました。明らかな権利侵害の場合は、即刻削除してもらうことも可能です。

削除を申請するという行為は、考え方によっては少々勇気が必要な行動かもしれません。痴漢被害にあっている人が声を上げられない……というケースに近いものがあるのではないでしょうか。

しかし、自分の将来のためにも、犯罪を犯した相手を裁くためにも、これ以上を犠牲者を増やさないためにも、そこは勇気をもって声を上げてください。国が定めた“法律”があなたを守ってくれるはずです。

撮られるリスクを理解する

もちろん、最初から相手に撮らせなければ済む話ではありますが、それでも撮られてしまうケースというのはあります。

たとえば「要求を断って嫌われたくない」。この場合「ノリが悪いと思われたくない」であったり「関係を崩したくない」という心理が働き、相手の要求を受け入れてしまうことが考えられます。

嫌なものを嫌という勇気はもちろん必要ですが、そもそも「NO」と言えない状況に追い込む加害者が悪いに決まっています。

また、要求を受け入れてしまったが故に発生するリスクを、事前にきちんと理解するということも大事になってくるでしょう。

考えられるリスクとしては「不特定多数に見られる」「肉親や仲のいい相手に見られる」「職場の人に見られる」など……これらの事柄が意味するものは、総じて生きづらくなってしまうということです。

社会的に信用がある人は、その信用が儚くも崩れ去ってしまうかもしれません。これから愛する人と結婚をしようとしていた人は、その縁談が破談してしまうかもしれません。子供がいる人は、そのことが原因で子供が学校でいじめられてしまうかもしれません。

このような最悪なリスクを事前に理解し想定することができれば、その時に信用がおける相手だと感じたとしても、簡単に相手の要求を飲むという行動には及ばないはずです。そして、一度インターネットの海にばらまかれてしまった「あなたの画像」は、完璧に取り除くことは不可能に近くなってしまいます。

このことからも、裁かれて然るべき大変重い罪であることがわかるかと思います。まず第一に相手の要求を断る。それでも、自分の意図しない形で相手の手に渡ってしまった場合は、法に則り徹底的に抗戦しましょう。やれることはあるはずです。

もし強引に撮られてしまったら

相手に強引に撮られてしまうケースもあります。その場合は、必ず目の前で削除するよう訴えましょう。もし相手が応えなかった場合は「その画像を何に使うの?」「悪用したら裁かれるのはあなただよ?」「悪ふざけはやめて」などという言葉を投げかけてみましょう。あなたが真剣な対応をみせることにより、相手は事の重大さに気づいてくれるかもしれません。

さらに悪意をもって撮られてしまうケースもあるかもしれません。その場合は、自分の身の安全を第一に考えてください。命を落としてしまっては元も子もありません。そして、一刻も早くその場を離れ、公的機関に相談してください。相手は常識が通用しない犯罪者以外の何者でもありません。

男性の被害も増加傾向?

「ストーカー」や「痴漢」という犯罪がもつ側面のひとつとして、どうしても女性の被害者が多くなってしまう傾向があります。しかし昨今、これらの犯罪と同様に「リベンジポルノ」においても、男性の被害者が増えてきているようです。

男性の場合は、「不倫」や「浮気」といった交際のもつれが原因となることが多いのでしょう。相手の女性は、自分が受けた“精神的苦痛”や“時間的損失”の対価を男性に求めます。その手段が「恥ずかしい写真や画像を流失させる」ということになることが考えられます。そうすることにより、相手に「社会的ダメージを負わせる」ことが狙いでしょう。

解釈の仕方によっては「自業自得」とも言えるこの一連のやり取り。とにかく男性も「リベンジポルノ」には十分注意する必要がありそうです。

そもそも、現代社会において男性と女性はフェアな立場で在らなければならないとされています。それは1999年に施行された「男女共同参画社会基本法」という国の法律によって定められています。単純な話です。悪いものは悪い……そこに男も女もないということです。

米グーグルが「リベンジポルノ」を検索結果から削除

2015年6月、インターネット検索大手の米グーグルは、「リベンジポルノ」について、「被害者からの要求に応じて検索結果から削除する」と発表しました。対象は全世界で、申請フォームは日本語にも対応するとのことです。

もちろんネット上から、画像そのものが消えるわけではありませんが、検索結果に表示されなくなるため、被害が防止する効果は十分にありそうです。

グーグルはこれまで、銀行の口座番号などの個人情報や、児童の性的虐待画像こそ削除の対象としていましたが、「リベンジポルノ」についての明確な基準は設けていませんでした。

また、「リベンジポルノ」の問題については、米ツイッターと米フェイスブックがそれぞれ3月に、本人の同意がない性的画像の投稿を明確に禁止しています。

米マイクロソフトが「リベンジポルノ」報告サイトを開設

2015年7月、米マイクロソフトが「リベンジポルノ」被害者専用の報告サイトを開設しました。このよな投稿に関する報告があると、米マイクロソフトは、該当するページへのリンクを「Bing」検索エンジンから削除するほか、該当

するファイルが、クラウドストレージサービス「OneDrive」や、オンラインゲームサービス「Xbox Live」を通じて共有されている場合には、アクセスを遮断する措置をとるということが明言されました。

「リベンジポルノ」を取り締まる上で問題となっているのは、「言論の自由に対する概念が国によって異なる」という点。そのため、世界的な規模で見ると、その対策の足並みを揃えることが難しかったのです。

しかし、米グーグルや米マイクロソフトといった大手のテクノロジ企業が、本格的に「リベンジポルノ」の対策に着手したことにより、状況が少しずつ好転しているということも事実です。

ヤフーら「セーファーインターネット協会」が実績発表 リベンジポルノの74%が削除

日本には、、インターネットの悪用を抑え自由なインターネット環境を護るための「セーファーインターネット協会」(SIA)という協会が存在します。組織としては「ヤフー株式会社」「アルプス システム インテグレーション株式会社」「ピットクルー株式会社」の3社が共同運営する一般社団法人です。

「セーファーインターネット協会」が2015年10月1日、インターネット上の違法や有害情報を発見、通報する「セーフライン事業」の現状を報告しました。

2015年7月までに把握した違法・有害情報4118件に特殊なケースも含めた計4254件の削除を、サイト管理者やISPに依頼したとのことです。結果、削除できたものは全体の69%。特に対応を重視する児童ポルノは95%、リベンジポルノは74%と、高い削除率を達成したようです。

このように日本でも、「リベンジポルノ」を含めた有害情報を、ネットユーザーの通報やパトロールで発見し、サイト運営者やプロバイダーに削除を依頼する「セーフライン事業」は、着々と広がりを見せているようです。

リベンジポルノを回避するための「上手な別れ方」と対策

恋人との交際に終止符を打たなければならない瞬間、あなたは相手にどのような言葉を投げかけますか?「あなたのことが嫌いになった」「他に好きな人ができた」「あなたに失望した」……このように直接的な言い回しをしてしまいがちなあなたは、相手から“憎しみ”や“恨み”という感情を買うことになり、最悪の場合「リベンジポルノ」の対象とされてしまう危険があります。

そもそも、自分が思っていることをそのまま相手に告げることは、本来何も悪いことではないですし、そのことが原因であなたが追い込まれる必然性はひとつもないはずです。しかし、「リベンジポルノ」という言葉と風潮が出来上がってしまった現代社会において、「恋人との別れ方」ひとつとっても、工夫を凝らす必要がある、不条理な世の中になってしまったことも確かです。

ここでは、そんなある種、面倒くさい構造が出来上がってしまった現代社会を上手に生きる処世術のひとつとして、「リベンジポルノ」を回避するための「上手な別れ方」をいくつがご紹介したいと思います。

別れの言葉に丸みをもたせる

今までのように相手を愛せなくなってしまったとき、ふたりの恋愛は終わりを迎えることになります。この時あなたは、自分の心境の変化を相手に告げる必要があると考えるでしょう。つまり別れを告げる必要があると。

このとき、破局に至った原因が相手にあった場合、溜まりに溜まった不満をぶちまけてしまいたくなるかもしれません。その気持ちもよくわかります。しかし、グッと堪えてください。なぜなら、別れの場面を無難にこなすことができれば、その相手とは金輪際関係を断ち切ることができるからです。

このとき、直接的なトゲのある言葉は避けたほうが無難でしょう。逆上した相手は何をするかわかりません。無駄に相手の神経を逆なでする必要はないということです。

ただ別れる相手に対し、何もそこまで気を使う必要がないことも確かです。相手に対する不満や、彼の今後を思っての言葉をどうしても伝えたい場合は、冷静に言葉を選びながら伝えてあげてください。怒りに身を任せるのではなく、諭してあげるよう姿勢で臨むといいでしょう。言葉をオブラートに包みつつも、自分の真意を伝えることが大事です。

情を捨て、キッパリと別れを告げる

長年交際をしていたカップルが破局を迎える際、一番ネックになってくる問題が“情”です。長年の交際で培われた情が、別れの決心を鈍らせるということです。しかし、お互いの将来を考えた結果、別れるという結論を導き出したのであれば、情を捨ててキッパリと別れを告げる必要があります。

別れを告げる相手に対し凛とした態度で相対すること、あと腐れをなくすという意味でハッキりと「気持ちがない」と告げることが大事です。相手の“甘え”を断ち切るということです。心を鬼にし、涙をしまいこんで別れを告げましょう。それが、お互いの幸せな未来への近道だと信じてください。

別れを曖昧にしたままでいると、つかず離れずの“泥沼カップル”になってしまいます。今後も一切のポジティブな感情を生み出さない、惰性的な日々を送ることになってしまうでしょう。繰り返しになってしまいますが、相手に対する情を捨て、「別れましょう」という言葉を伝えてください。

そして「リベンジポルノ」に恐れすぎてしまうということも問題になってしまいます。「リベンジポルノ」を恐れるがあまり、別れることができないという場合は、弱味を握られているということです。その時点でフェアではありませんね。ふたりによる問題の解決が難しい場合は、公的機関や第三者に相談し、すみやかに事態を収めてる必要があります。

別れた相手を刺激せず、最低限の配慮が必要

交際相手と別れたあと、おおげさに周りにアピールしてまわる人がいます。例えば「わたしはフリーだー!」であったり「やっと新しい恋愛を楽しめる!」という言動です。

これらは、解放感のような感情からくるものでしょう。たしかに、あなたが別れたあとに何を言おうがあなたの自由ではあります。しかし、別れた相手に対する配慮という点でいえば、少々軽率な行動になってしまう可能性があります。

例えば、交際相手と別れた瞬間にフェイスブックの交際ステータスを変更したり、ツイッターに「○○とやっと別れることができた!最高!」といった類の大げさな発言は、相手の目や耳に入ってしまった場合、相手の自尊心を傷つけてしまう可能性があります。自尊心を傷つけられた相手は、あなたに対して“怒り”や“憎しみ”の感情を覚えるかもしれません。

そういった一連の流れをくむことにより、相手は「リベンジポルノ」という手段に及ぶ危険性がでてきます。大事なポイントは「別れた直後は下手に相手を刺激しない」「最低限の配慮も必要」ということです。また相手が「故意に挑発された」と感じてしまった時点でアウトです。感情の沸点が低かったり、短絡的な考え方をする人と付き合っていた方は、特に注意が必要でしょう。

「リベンジポルノ」という卑劣な犯罪を減らすために

リベンジポルノという犯罪が生まれた背景には、「SNS」や「動画配信サイト」などの台頭があります。気軽に自分の日常を公開してコミュニケーションをとることができたり、自分の好きな動画をみることができるというものです。

これら便利なサービスは、私たちの生活に“幅”を持たせてくれました。多くの人が、人生を楽しむためのツールとして重宝していることも確かでしょう。

しかし、これらのポジティブな要素の裏側に、ネガティブな要素も生まれてしまいました。それは「個人情報の悪用」「開示の簡略化」「恐ろしい拡散力」……などの要素です。

これらのネガティブな要素を活用し、SNSや動画配信サイトを悪意をもって利用すると、特定の人物にダメージを与えることは比較的簡単にできてしまうのです。一体、何人の犠牲者が生まれたのかわかりません。

しかし、これらを取り締まる法律は「リベンジポルノ防止法」という形で施行され、またインターネットをパトロールする警備体制も着々と進化を遂げています。結果、今までのように簡単に悪用することはできなくなってきています。

そして、「リベンジポルノ」という卑劣な犯罪を減らすために、我々ができることは、「悪いものは悪い」という根本を正すことです。間違った方向に進んだ「悪ふざけを面白がる文化」は、人を傷つけてしまうことに繋がります。

非常にナイーブな問題ではありますが出来ることはあるはずです。インターネットを閲覧している時に、「おかしな書き込み」や「おかしな画像」を発見したときには迷わず「通報」しましょう。街を歩いている時に不審者を発見した状況となんら変わりはありません。

まとめ

現代社会が生んだ「リベンジポルノ」という悲しい犯罪がもつ側面をいくつかご紹介しました。「リベンジポルノ」という言葉が、本来の意味を適切に表現しているかどうかはわかりません。しかし「リベンジポルノ」と呼ばれる「卑劣な犯罪」が世の中に蔓延っているということだけは覚えておいてください。

決して他人事ではないはずです。親しい人物やあなた自身がいつ巻き込まれるかわかりません。もちろん私もです。「みんなで注意を喚起し合うこと」「監視の目をもつこと」が、「リベンジポルノ」に限らず、様々な犯罪を減らす第一歩だと思います。

時代は、言うまでもなくどんどん進みます。これからの世界を生きていくことになる「子供たち」のためにも、「悪いことは悪い」という文化を、今を生きる「大人たち」が率先して築いていかなければなりません。

以上「リベンジポルノって何?卑劣な犯罪をなくすためにできること」でした。