禁煙するには薬が一番?禁煙補助薬の種類と特徴とその使い方!選び方や注意点

禁煙しようと思っているがあと一歩踏み出せない、禁煙に興味はあるが何をしたらいいかわからない、自分には禁煙は無理だとあきらめている、そんなあなたは是非読んでください。禁煙の薬の違い、禁煙スケジュール、費用についてわかりやすく説明します。禁煙を始めるヒントがきっとみつかるはずです。

薬での禁煙って?

禁煙時のイライラなどの症状を緩和し、禁煙を導く禁煙補助薬です。
もちろんタバコを嫌いにさせて禁煙するわけではありません。

禁煙するとこんないいことがありますよ!(禁煙成功者の声)

・咳やたんが減った
・呼吸が楽になった
・目覚めがよくなった

・食べ物の味がよく分かり、食欲が出てきた
・肌の調子がよくなった

・口臭がよくなり、声も出しやすい
・タバコに使うお金を節約できた
・他人に不快感を与えるかもと心配しなくてよくなった

禁煙補助薬の種類

ニコチンガム

タバコを吸いたいと思ったとき、ニコチンガムを1回1個をゆっくり噛みます。イオン交換樹脂に吸着させたニコチンがガムベースにねり込まれており、噛むことで製剤の中からニコチンが出てきます。唾液中にニコチンが放出されて口の粘膜からを吸収させます。

ペパーミント風味、マンゴー風味、スペアミント風味などさまざまな風味の製剤があり、好みに合わせて選ぶことができます。

離脱症状によるイライラ・集中困難・落ち着かないなどの症状を和らげる効果があり、徐々に使用量を減らしていき無理のない禁煙へ導きます。

ニコチンパッチ

朝起きてから夜寝るまでニコチンパッチをはります。ニコチンパッチは薄いシートで簡単に皮膚に貼ることができ、離脱症状によるイライラ・集中困難などの症状を緩和します。

ニコチンが含まれている薬物貯蔵層の周りを層でくるんだ貼り薬です。パッチを張ると皮膚から吸収され、禁煙に必要なレベルのニコチンを安定して放出します。喫煙時を超えない血漿中のニコチン濃度を長時間維持し、離脱症状をやわらげ禁煙を導きます。

薄いシートで貼るだけの薬ですので、服にかくれて周りの人から見えないのもポイントです。

バレニクリン

バレニクリンという言葉を聞いたことのない方が多いのではないでしょうか。2008年4月から禁煙治療のために新たに使えるようになった薬なのです。

バレニクリンとニコチンガム・ニコチンパッチとの違いは、まずバレニクリンは飲み薬だということです。そして、仕組みも大きく異なります。

バレニクリンは「α4β2ニコチン受容体部分作動薬」とよばれ、ニコチンを含んでいるニコチンガム・
ニコチンパッチと異なりニコチンを含みません。では、なぜ禁煙することができるのでしょうか。

そもそも喫煙により、たばこに含まれるニコチンが脳内のニコチン受容体に結合しドパミンという快楽を感じる物質を大量に放出し、この快感がやめられないためにニコチンを求め、依存症へとなっていきます。

バレニクリンは受容体に結合することで、ニコチンの場合より少量のドパミン(快楽を感じる物質)を放出させて、ニコチン切れ症状を軽くする効果があります。また、ニコチンが受容体に結合するのを邪魔することにより、たばこを吸ったときの満足感を感じにくくすることにより自然と吸う本数が減り禁煙をへと導きます。

薬での禁煙を始めるには

薬の選び方は?

ご紹介したように主に禁煙治療薬はニコチンガム、ニコチンパッチ、バレニクリンの3つに分けられます。
それぞれの薬で使用の仕方や副作用、費用が異なりますのでご自分にあった治療薬を選ぶことが大事です。

自分にあっていない薬を選ぶと禁煙を続けることが難しくなりますので、最後まで使い続けられるかどうか考えましょう。また、薬によっては使用できないものもありますので、自分が使用してもいい薬なのかをよく確認して決めましょう。(たとえば、ニコチンガムでは心臓病や脳血管障害を持病にもつ方は使用できません。)

とはいっても悩んでしまい自分自身で決めることは難しいですよね。医師や薬剤師に相談して自分に合った治療法を選んでもらいましょう

薬の入手方法を教えて

薬の入手方法としては、病院の禁煙外来へ通う方法や薬局で購入する方法があります。
もちろん通販でも買い求めることはできますが、おまりおすすめできません。薬の使用の仕方をしっかりと理解することや副作用が出たときの対応が通販では難しいのです。

禁煙スケジュールや副作用など医師や薬剤師の説明を聞き十分に理解したうえで、禁煙治療を始めることをお勧めします。安易な気持ちで中途半端な禁煙治療は長く続かないことが多いようです。

禁煙はしたいが病院に行くのはちょっとはばかられる、病院に行く時間がないなどの方は薬局で気軽に始めるのもよいでしょう。ただし、市販薬となりますので成分は同じですが病院でもらえる治療薬より低用量となります。

きちんと禁煙したいという強い意志をお持ちの方、薬局の市販薬ではうまくいかなかった方などはやはり病院の禁煙外来に行くことをお勧めします。禁煙外来をやっている病院はネットなどですぐに検索することができますよ。

費用はいくらかかる?

禁煙したいけどお金がかかるから…と躊躇されてしまう方も多いと思います。
そこでどれくらい禁煙治療におかねがかかるかという話をしたいと思います。

禁煙治療には健康保険などの保険が使えます!

禁煙治療(自己負担3割とすると)は、処方される薬にもよるのですが8~12週間で13,000円~20,000円程度とされています。
1日1箱喫煙する方なら、8~12週間分のタバコ代より禁煙治療を受けた場合のほうが安くなる計算になります。そのうえ、禁煙に成功すればたばこ代はかからなくなりますから財布にやさしいのです。

ここで注意しなければいけないのは、すべての人が保険診療として適応されるわけではありません。

あなたの禁煙治療が保険診療の適応かどうかは最終的に病院で判断されますが、簡単に要件をまとめてみます。

・前回の治療の初回診療日から1年経過している(過去に禁煙治療を受けている方)
・ニコチン依存症を診断するテストで5点以上
・1日の平均喫煙本数×これまでの喫煙年数 =200以上
・1ヵ月以内に禁煙を始めたいと思っている
・禁煙治療を受けることに文章で同意している

もちろん要件を満たしていなくても自由診療(保険適応外)にて禁煙治療を受けることができます。
また、一度禁煙治療に失敗してしまっても再チャレンジすることができます。

ニコチンガム、パッチでの禁煙

特徴

ニコチンガム、ニコチンパッチにはそれぞれ特徴があります。

ニコチンガムは、基本的に吸いたくなったら噛むという治療法です。突然の喫煙欲求を抑えたいという方に向いています。そのほかにも、ガムをかむことによって口の寂しさを和らげることができる、噛む個数によってニコチンの量をコントロールできることなどが利点としてあげられます。

一方ニコチンパッチは一日中貼りますので、一日中喫煙欲求を抑えたいと思っている方に向いています。
また、体に貼った部分は服で隠れてしまうので他の人に気づかれません。また 1日1回、1枚貼るだけですのでとても簡単だといえます。

ただし、毎日貼りますので肌が弱い方にはお勧めできません。

使い方

●ニコチンガム
禁煙を始めるとイライラし吸いたいと感じますので、我慢せずに1回1個をゆっくりと間をおいて30~60分かけて噛みます。15回ほど噛むとピリッとした味を感じたら、それがニコチンが放出された合図です。
噛むことでガムからゆっくりとニコチンが放出されますが、60分以上かみ続けてもそれ以上のニコチン放出は期待できません。

1日の使用量は決められた量の範囲内とし、標準的なものでは1日4~12個から始めていきます。禁煙になれてきたころ(約1ヵ月)に、1週間ごとに1日の使用個数を1~2個ずつ減らしていき、1日の使用個数が1~2個となったころに終了とします。
一日の使用個数を記録することがポイントです。

●ニコチンパッチ
基本的に1日1回、1枚を起床したときから寝る時まで貼ってください。、次の2週間はニコチネル パッチ10を1日1回、1枚を起床時から就寝時まで貼付してください。 禁煙を進めるにつれ2週間を区切りとしてだんだんニコチンの容量が少ないパッチに変えていきます。
体内に吸収されるニコチンの量を徐々に減らすことによって、スムーズな禁煙が可能になります。

場所は腕、お腹、背中などに貼り、かぶれやすいので毎日場所を変えるように注意してください。

注意点は?

禁煙を始めると、どんどんニコチンの量を少なくしていかなければと思ってしまいがちですが、その分後で耐え切れなくなって治療をやめてしまうことになります。はじめから無理に減らそうとしない方が効果的です。

また正しく治療を続けることも大事です。
簡単なように見えてニコチンガムには正しい噛み方がありますので、説明書をよく読んでをきちんとした効果が得られるようにしましょう。
治療期間も、ニコチンガムでは約3か月、ニコチンパッチでは約2か月となっていますので、禁煙が達成できない場合でも安易にだらだら続けるようなことはやめましょう。

気になる!副作用

副作用として以下の点に注意しましょう。

●ニコチンによるもの

消火器症状
 悪心、嘔吐、腹部不快感、食欲減退、下痢
精神神経系
 頭痛、めまい、眠気
循環器症状
 動悸

●貼付部分の副作用

発疹、発赤、かゆみ

このような症状が表れたときには、無理に続けず直ちに使用を中止して医師や薬剤師に相談しましょう。

チャンピックスでの禁煙

特徴

バレニクリンは、ニコチンパッチなどよりも禁煙効果が高いといわれています。

ヘビースモーカーはニコチンの受容体の数が多いため喫煙量が増えるとともに、ニコチンがきれたときの離脱症状も強く出るといわれています。そのようなヘビースモーカーにも効果が高く向いているといえます。

他にも、何度も禁煙に失敗した人、ニコチンパッチを使って禁煙に失敗した人にはおすすめです。また、ニコチンパッチやニコチンガムが使えなかった人にも向いています。

服用の仕方って?

バレニクリンは唯一の内服薬の禁煙補助薬になります。
必ず朝夕食を食べ、食後にコップ1杯程度の水またはぬるま湯で服用するようにしてください。

禁煙スケジュールでも述べますが、禁煙何日目かによって服用量が異なります。効果が薄れてしまうので、禁煙を成功させるためには用法容量を正しく守ることが大事です。

また忙しい毎日では、どうだったかな?と薬を忘れてしまうこともありますよね。その日によって薬の量が変わり、一般的な薬より難しいです。正しく管理するために禁煙手帳をうまく活用しましょう。

服用にあたっての注意点

妊娠中または妊娠の可能性がある人、授乳中の人、未成年、精神疾患、腎臓疾患のある人については、今のところ臨床試験のデータがないかまたは不足しているため、慎重な投与が望まれています。

また、以前に薬を飲んで、かゆみや発疹などのアレルギー症状が出たことがある方、薬をほかに飲んでいる方も注意が必要です。もちろん、ほかの禁煙補助薬との併用もいけません。

少しでも不安がある方は、医師の説明をよく聞き相談のうえ服用するかを決めましょう。

禁煙スケジュール

バレニクリンは、医師による指導のもと約12週間の治療期間が必要です。2週間ごとに計7回、医師の診察を受けなければいけません。

●禁煙スケジュール

禁煙を始める1週間前から服用し始めます。その間は喫煙して大丈夫です。逆にたばこをやめてしまう場合は飲み方を変えなければいけないので、医師の指示を仰ぎましょう。

そのあと薬の量を徐々に増やしていきます。

1-3日目 0.5mg錠を1日1回(食後)
4-7日目 0.5mg錠を1日2回(朝夕食後)
8日目から禁煙
8日目-12週後 1mg錠を1日2回(朝夕食後)

禁煙を続ける成功率は最後まで診察を受けていた患者のほうが高いことが分かっています。
禁煙治療は12週間となりますが医師に相談なく中断しないことが禁煙の成功のためには大切です。

副作用

副作用が起こる場合があります。直ちに服用を中止し医師や薬剤師に相談しましょう。

吐気、嘔吐、頭痛、腹部不快感、不眠

特に注意すべき副作用
うつや不快感、衝動的行動、精神不安
*アメリカの食品医薬品局(FDA)が精神症状に関する注意を呼びかけています。

まとめ

禁煙したいのに…
と悩んでいるあなた、禁煙を始めるために一歩踏み出すのには勇気が必要です。禁煙に失敗した人も、禁煙をしたいと思っている人も禁煙補助薬を試してみませんか。自分に合った薬を見つけ正しく治療を行うことできっとあなたを禁煙へと導いてくれることでしょう。