『禁煙の成功率』ってどのくらい?あなたの成功率を高めるコツを教えます!!

タバコの禁煙に挑戦するも一度は失敗をしたことがある人は多いのではないでしょうか。最近では病院にも禁煙外来が作られるようになり、禁煙の難しさが目に見えてわかるようになってきました。一体どれくらいの期間で禁煙することができるのでしょうか。ここでは期間別に禁煙の成功率を紹介したいと思います。

なぜタバコは止められないのか

タバコを吸っている多くは、「1度は禁煙をしたい」と思ったことがあるといいます。
しかし、実際に禁煙を始めても成功した人はとても低いのが現実です。

なぜタバコは簡単に止められないのでしょうか。
禁煙に挑戦しても成功しない人もとても多いです。
禁煙したくても自分の意志では禁煙できないほどタバコに依存性はあるのでしょうか。

脳の影響で…タバコと習慣の関係

タバコを吸っている人は日常の中で決まった時に吸いたくなることはありませんか?

例えば、
・ご飯を食べた後
・朝起きて一番にタバコを吸う
・仕事の合間に必ず吸う
・外にでるとかならず吸う
などです。

これは「習慣依存」といって、脳が「いつもこの時にタバコを吸っている」と認識してしまい我慢ができなくなってしまう症状です。

そのため、家ではタバコを吸わないのに外出すると必ずタバコを吸ってしまったり飲み会の席だけと決めてタバコを吸ってしまうことがあります。習慣依存は心理的症状なので、我慢が出来ない人やタバコが吸えずにイライラしてしまうことがあります。

ニコチン依存症

タバコを吸うほとんどの人はタバコに「ニコチン」と呼ばれる成分が含まれていることは知っているとのではないでしょうか。
実は、ニコチンは依存性があり禁煙できない理由の1つとされています。

私たちの体が満足感や快感を感じるためには、脳内にある報酬回路系に神経伝達物質が刺激を加えることで起こるのですが、ニコチンは神経伝達物質の代わりに報酬回路系に刺激を与えて満足感や快感を与えることが分かっています。

特に、タバコは煙を吸うことでニコチンが肺から急激に吸収されるため数秒で脳に達するといわれています。

しかし、ニコチンの作用によって報酬回路系に刺激を与え続けていると脳の神経伝達物質が正常に働かなくなりニコチンなしでは満足感や快感が得られなくなってしまいます。
これが「ニコチン依存症」です。

ニコチン依存症の人が禁煙をすると離脱症状(ニコチンが切れることによるイライラや集中力低下など)が見られるようになります。

習慣性とニコチン依存症が禁煙を妨げる

タバコが常習化するには「習慣性」と「ニコチン依存症」が関係しているので、つまり「禁煙する」ということは習慣性もニコチン依存症も解決しなければならないというわけです。言い換えれば、脳の働きの部分とタバコが持つ成分の両方に対処する必要があるということです。

「禁煙する」ということが2つの原因に対処することだと知らずに、「禁煙しよう」という自分の意志だけあっても対処しきれないのです。まさに「二頭追うものは一頭も得ず」で自力で禁煙を目指した場合の多くが、苦痛の方が強くなって禁煙状態が短期間しかもたず結果的に再度タバコを吸い始めてしまうようです。

ですから禁煙を専門としている所などでは「禁煙できた」という状態にもっていくために、面倒に感じるかもしれませんが1個づつ原因を解消させることを目指すとされます。遠回りに感じる治療が、最終的には近道であるということでしょう。

期間別にみる禁煙の成功率

実際に禁煙に成功した人はどれくらいの期間が必要だったのでしょうか。
意思が強い人や、あまり依存していない人は1箱吸わなかっただけでも禁煙が成功する場合もありますし、病院に通いながら1年かけて禁煙できたという人もいます。

それぞれの期間別に禁煙の成功率を見てみましょう。

1本吸わなかった場合

禁煙しようと思い立ったら、まずタバコ1本から禁煙を始めると思います。
依存率により禁煙の成功率に違いはありますが、基本的にタバコ1本吸わなかったからといって成功率は決して高くありません。

理由として、タバコ1本なら禁煙にならないからです。
例えば、今吸いたかったタバコを後回しにしただけでも1本吸わなかったことになりますし、1本くらいは誰でも我慢ができるからです。

そのためタバコ1本禁煙した場合、禁煙成功率は低いといえるでしょう。

1箱吸わなかった場合

喫煙者からするとタバコ1箱吸わないだけでもかなりの我慢が必要になってきます。
特に、1日に1箱以上吸っていた人の禁煙成功率は格段に低いといわれておりタバコにどれだけ依存していたのかわかります。

1箱禁煙できた場合、成功率はまだまだ低いです。

一番誘惑が強く、我慢の限界がくるつらい時なので「1本だけならいいか」と吸ってしまい禁煙を無駄にしてしまう人も少なくありません。
1箱吸わなかったからといって油断は禁物ですね。

3日間吸わなかった場合

禁煙成功者に聞くと一番つらい時期が「禁煙3日目」。
なぜなら、脳に残っているニコチンが減少していきニコチンが欲しくなる時期だからです。

そのため、ニコチン依存症が強い人ほど禁煙3日目が禁煙成功率に大きく関わってきます。

禁煙を成功させるためにも、タバコ以外のことに集中する時間を増やすことが大切です。
本を読んだり、ゲームをしたり、自分のリラックスできる方法を探しましょう。

また、口の中がスッキリするミントガムを食べるもの効果があるようです。
吸いたい衝動が常に襲ってくる状態になりますので、禁煙3日目でも成功率はとても低いです。

5日間吸わなかった場合

禁煙3日目を過ぎると脳内のニコチン濃度も薄れてくるため「吸いたい」という衝動も少なくなってきます。

といっても、まだまだ喫煙の欲求はあるため油断はできません。
しかし、徐々にタバコを吸いたいという気持ちを我慢できるようになってくるため禁煙成功率も少しずつですが上がってきます。

「5日禁煙できたから次は1週間を目指そう」という気持ちで強い意志を持つことが禁煙を成功させる秘訣です。

1週間吸わなかった場合

1週間禁煙できると成功率はグンと高くなります。

まだタバコを吸いたい欲求はあるかもしれませんが、我慢できるようになり喫煙自体の欲求も少なくなります。

ただし、習慣性の依存症の人はまだ自然と体がタバコを欲しがることがあります。
完全に禁煙成功とまでは行きませんが、成功率も高くなっているのでちょっとの油断で禁煙を台無しにしないようにしましょう。

1ヶ月吸わなかった場合

日常生活の中でタバコのことを考えなくてもよくなってきます。
タバコがなくても普段どおりの生活ができるようになり、人によっては禁煙成功といえるようになります。

そして、タバコを吸っていたときには気にならなかった他人のタバコの臭いなどを感じることができるようになります。

まだタバコの臭いが嫌いというほどまでは行かなくても、自分の意思でしっかりタバコが我慢できるので成功率も高いです。

3ヶ月以上吸わなかった場合

3ヶ月以上禁煙できた人は、ほとんど禁煙成功といえます。
人によってはタバコに対してまだ吸いたい欲求はあるかもしれませんが、簡単に我慢ができますし、だからといって喫煙しなくてもストレスに感じなくなります。

また、場合によっては3ヶ月以上禁煙に成功するとタバコ自体の臭いが嫌に感じてくる人がいます。
こうなると、喫煙の再発はほとんどないといわれています。

1箱吸わなかったり1日禁煙できただけでも禁煙自体に成功しているように見えますが、実際に禁煙成功率は3ヶ月以降が一番高いです。

そのため、一生禁煙をしたいのであれば長い目で見て禁煙しましょう。

禁煙を病院でするには

期間別の禁煙成功率を見ても、禁煙は長い時間が必要になります。
また、タバコを辞めたいという強い意志も必要になってくるため場合によっては禁煙外来などの病院の受診も必要になるってくるかもしれません。

病院でタバコを辞めると禁煙の成功率は高くなるのでしょうか。

禁煙外来とは

テレビのCMなどでも見る機会が増えた「禁煙外来」とはどんなところなのでしょうか。

禁煙外来はタバコに対する習慣依存やニコチン依存に対して、医師の指導や場合によっては薬を使って禁煙をサポートしてくれます。

禁煙治療の流れ

禁煙外来の治療は基本的に12週間で5回の診察を受けて終わるのが一般的です。

・初診
喫煙暦や1日の喫煙本数などを確認します。
また、ニコチン依存のチェックや一酸化炭素濃度のチェックなども行い医師との相談の上で禁煙開始日を決めます。
「禁煙宣言書」(病院によって異なる)などにサインをして治療を開始します。

・2回目
初診を受けてから約2週間後に2回目の診察を受けます。
初診と同じように一酸化炭素濃度のチェックを行い、2週間の間の喫煙について問診されます。場合によっては禁煙補助薬がでることも。

・3~4回目
診察内容は2回目とほとんど同じです。
3回目の受診は初診から約1ヶ月後、4回目の受診は初診から約2ヵ月後になります。

・5回目
最後の受診になります。
初診から約3ヶ月後に5回目の受診を行いますが、診療内容は2回目以降と同様です。
基本的には保険適用内の5回で禁煙外来の受診は終わりますが、禁煙ができていない人は5回目以降も治療を続けられます。
ただし5回目以降は保険適用外になり治療費も高くなります。

禁煙外来の治療費は?

禁煙外来で保険が適用されるのには条件があります。
・前回禁煙外来で治療を行ったことがある人は初回診療から1年以上経過していること。
・ニコチン依存症の診断テストで5点以上
・1日の平均喫煙本数×喫煙暦=200以上の人
・1ヶ月以内に喫煙開始したい人
・禁煙治療に対する同意書にサインをしている人

以上の条件を満たしているのであれば保険を使って禁煙外来を受診することができます。

保険適用で禁煙外来を受診した場合、一般的に5回治療で約12000円~20000円前後が多いようです。(貼り付け薬治療の場合;約12000円、内服薬治療の場合:約20000円)

12週間(5回の診療)で約12000~20000円は高く感じるかもしれませんが、1日1箱喫煙する人が8~12週間タバコを買い続けることを考えると保険適用で禁煙するほうが安くなります。(タバコを8~12週間買い続けると約24000円~36000円)

5回の診療で禁煙できなかった人は、5回目以降は自由診療になり保険の適用はありません。
その場合、約40000円~60000円の自己負担額になります。

様々な禁煙グッズ

禁煙の成功率を上げるには様々な工夫が必要になってきます。
一般的に知られているのが「ガムを噛む」「飴をなめる」などですが、禁煙を成功へ導いてくれる様々な道具が最近では豊富に販売されています。

その中からいくつか禁煙グッズを紹介しましょう。

電子タバコ

タバコを吸っているのと同じ感覚を味わえる電子タバコ。
電子タバコは電気でリキッドと呼ばれる液体を熱することで発生する水蒸気をタバコと同様に吸い込むことがきる商品のことです。

電子タバコは煙が出ないため周りに対する安全性も高く禁煙希望者には広く使われていて、コストも低いため世界中で人気になっています。

電子タバコは「本体」「充電器」「リキッド」が必要で、本体は約3000円しますがリキッドは約800円~1000円で購入でき1日1箱タバコを吸う人なら役1ヶ月~1ヶ月半使用することができます。

また、リキッドにはフレーバーがあり自分の好きな臭いを楽しむことができるため禁煙のストレスを和らげてくれる効果もあります。

昔ながらの禁煙パイポ

喫煙の習慣依存が強い人にオススメなのが禁煙パイポです。
コンビニやスーパーでも見かける禁煙パイポはプラスチックで作られた筒の中に香料が入っており、それを吸って気分を紛らわせる商品です。

タバコを口にくわえる習慣性の依存がある人はタバコの代わりに禁煙パイポを加えるだけでも禁煙のストレスを和らげてくれます。

また、コストも安いため昔からのロングセラー商品として根強い人気があります。

ただし、禁煙パイポにはニコチンが含まれていないためニコチン依存症の人にとっては禁煙の抑制力が若干弱くなります。
そのため、本気で禁煙したいのであれば他の禁煙対策と同時に行うといいでしょう。

まとめ

禁煙の成功率を期間別に見ても、禁煙にはとても長い時間が必要だということがわかりました。
特に、何十年も喫煙をしている人にとって禁煙は自分との我慢比べにもなってきます。

「禁煙は正直辛い。
簡単には辞められない。
禁煙を始めたけど挫折した。」
という人は数多くいます。

禁煙したいけどやめられない人は、まず1日の本数を減らすことから初めて行きましょう。
少しずつでも体が禁煙になれていくと必ず禁煙は成功することができます。

周りに禁煙成功者がいるのであれば、話を聞くだけでも禁煙につながる場合もあります。
また、電子タバコや禁煙パイポ、ニコチンパッチなどの禁煙グッズを使いながら禁煙することも1つの方法です。

最近では禁煙外来のある病院も増えてきているので、自分のライフスタイルに合った禁煙方法を見つけて健康的な体を取り戻しましょう。