「病気になりたい」悲劇のヒロイン願望に隠された特徴と心理!症状チェック

「病気になりたい病」またの名を「悲劇のヒロイン症候群」とも言われるこの病気をご存知ですか?正式には、「ミュンヒハウゼン症候群」というそうですが、この悲劇のヒロイン気取りする人には、いくつかの特徴があり、隠された心理があるそうです。この記事では、その特徴・心理に迫っていきますので、あなたや、あなたの周りに当てはまる女性がいるかチェックしてみてください!

病気になりたいと思ってしまう…ミュンヒハウゼン症候群とは

「病気になりたい…」と思う「ミュンヒハウゼン症候群」とは、周囲の関心や同情を引くために病気を装ったり、自分の体を傷つけたりする精神疾患のひとつです。あくまでも、病気やケガをすることが目的なのではなく、これは手段のひとつです。自分に周囲の関心を引き寄せる・第三者に優しくしてもらえることで、精神的満足を得るのが本来の目的であり、最優先なのです。

こういうひとには、いくつかの特徴があります。これから、まず、その特徴からご紹介していきたいと思います。

ミュンヒハウゼン症候群とは?

病気になりたい病

普段は誰も自分を気遣ったり、気にかけてもくれてないのに、体調が悪いとみんなが「大丈夫?」と声をかけてくれる状況があります。そんなとき、ふと「いつも病気だったらいいのに」と思ってしまうことはありませんか?

また、それとは逆に、誰かが病気やケガをして、周りから気遣ってもらったり、優しい言葉をかけられてるのを見ると、うらやましく思い「自分も病気になりたい、ケガしたい」と思った経験があったりしませんか?実は、そんな気持ちの奥に心の病が潜んでいる場合があるのです。

悲劇のヒロイン願望

ミュンヒハウゼン症候群は、悲劇のヒロイン願望が強いため「悲劇のヒロイン症候群」とも言われています。その特徴として、最も大きいものは、自分が不幸だということを周囲にアピールし、それによって同情を引きたがるということです。自分が、いかに不幸かということを話すことで、周囲の同情を受け、そのことで安心し、心が安定するわけです。

そんなミュンヒハウゼン症候群は、自分の不幸を周囲にアピールするためには、色々な手段・テクニックを使うことがあります。

たとえば、自分の不幸を大げさに話して不幸話を盛ったり、ドラマチックに演出してみたり…と、ある意味自分に酔ってしまうのです。不幸をアピールしないと同情を集められないと思い込んでいるので、そのためなら、いくらでも不幸な話をアレンジしたり、嘘をついてしまう、そんな特徴があるのです。

そして、もうひとつ特徴があります。それは、自分が幸せだと感じれば感じるほど、不安を感じてしまうということです。ミュンヒハウゼン症候群は、不幸な話を周囲にアピールして同情をかうことで、心の安定をはかっているのです。

それなのに、もし自分が大事な仕事を任せられたり、素敵な恋人が出来たりして、周りから羨まれるような幸せな環境になってしまうと、今までの自分は不幸で人から同情してもらえてたのに、それが出来なくなってしまうと感じてしまい、心が不安になってしまうのです。

そのため、自分にとって幸せになりそうなことが起きると、嬉しい反面、漠然とした不安を感じて落ち着かなくなり、精神的に不安になります。そして、結果的には自ら、自分の幸せを壊してしまうような、そんな行動に出ることすらあるのです。不安のあまり、無意識にその幸せを壊してしまおうとしてしまうという特徴があるのです。

圧倒的に女性が多い

ミュンヒハウゼン症候群は、圧倒的に女性が多いとの報告があります。恋愛ドラマの病気を患っているヒロインに憧れたり、悲劇のヒロイン話が好きな女性が多いのも、もしかしたら関係しているかもしれませんね。

この病気は、虚偽が証明されなければ発覚しないため、判断が難しく、実際のところは、かくれ患者や予備軍はたくさんいると思われます。たとえば、仮病を使って会社を休むという行為は「仕事に行きたくない」という目的があるので、この病気と関係ありません。

また、仕事で疲れたり、ストレスを受け続けると、「いっそ病気になって休みたい、倒れてしまいたい…」と思うことも、誰にでもあるものです。しかし、ウソを付いて病気と偽り、多量の薬を飲んで病気のふりをしたり、ケガをしたと言って、それを証明するために自ら身体を傷つけるようなことがあれば、普通の人の度を超えているので、ミュンヒハウゼン症候群の可能性があるかもしれませんね。

病気になりたい人の考え方は?

自分のことを気にかけている人はいないと思う

ミュンヒハウゼン症候群(精神に関わる多くの病気)の原因は、幼少時の辛い思い出やトラウマ・悲しい・さみしいなどの強い感情が残るような経験からきているといわれています。

そのため、病気やケガをすることで、自分を見てもらえない、といった不満・不安が解消されたような感覚に陥った経験から、「自分のことを気にかけている人はいないと思う」と感じたとき、「自分が病気になれば周囲の人が心配してくれるだろう。気にかけてくれるはず…」という考えになるのです。そうすれば、不安や見捨てられ感が癒されるからです。

たとえ、誰からも相手にされないような孤独な人であっても、入院さえすれば治療のために、いろいろな人が話しかけてくれますし、看護師さんも面倒を見てくれるのですからね。
自分はいてもいなくてもいいと思う

上記の原因から、病気やケガをすることで、かまってもらえない、といった不満・不安が解消されたような感覚に陥った経験から、「自分はいてもいなくてもいいと思う」と思ったとき、自分が、病気やケガをすることで周りから同情や心配をしてもらい「あなたがいないと、こんなに困ると思わなかった。早く元気になって!」など優しい言葉をかけてもらうことにより、自分の存在価値を確認して安心するのです。

体調が悪いとき、重い病気を望む

周囲の人が、大げさに心配してくれたり強い同情の気持ちを示してくれたりすると、「病気・虚言・演技による第三者へのコントロール欲求」が強まります。

たとえば、風邪などで体調が悪い時、心のなかで「実は重い病気だといいな」と思い、そこからネットなどで、症状を調べまくってしまう場合があるそうです。その結果、病気への知識が高まり、ほんとうに病気が重症化したように振る舞うことがあるそうです。

そして、エスカレートして「ガンになりたい」願望が出たとします。そうすると職場などで、「実は、ガンにかかっていることが検査で分かった」などというようなことを、突然告白するのです。そうすると、その瞬間から職場の人間関係がガラリと変わり、今まで冷たかった人も、急に優しい声をかけてくれたりと、仕事の面でも、周囲の人が何かと気を遣って、優しい対応で甘えさせてくれます。

その結果、「体調が悪ければ悪いほど、他人が愛してくれる・自分が弱々しく振舞えば振舞うほど他人が助けてくれる」という考えになるのです。

入院している人が羨ましい

誰かが入院したという話を聞くと、猛烈に羨ましくなってしまいます。その日をさかいに、入院したひとの話題が度々出るようになり、増してやお見舞いにも来てもらえるなんてと思うと、そんな状況に耐えがたくなるのです。そして、自分も「入院したい」願望が強くなります。ある種の嫉妬からくるようなものです。

そのため、ひとによっては事故にあったり、入院しているひとに対して悪く言ったりすることもあるでしょう。たとえば、「入院と言っても、どうせ大した事ないわよ。大袈裟な…」なんてセリフが、思わず口から出てしまうかもしれません。でも、その本心は、その人の入院(不幸)が羨ましくて仕方がないということなのです。

病気になりたい人の隠された心理

認められたい

周囲の関心や同情を引くために、病気になりたい、または自分の体を傷つけたいと思う反面、そこには隠された心理が存在するのです。それには、上位承認という欲求があります。上位承認とは、自分が他人よりも、優位な関係で認められたいという欲求のことです。こうした欲求を抱えている人は、ナルシストの傾向が強かったり、他者に対して、猜疑心や被害妄想を抱えているケースが多いのです。

つまり、他人を信用できないから、それを支配する存在(病気・虚言・演技による第三者へのコントロール欲求)として振る舞いたくなるのです。とくに、強い上位承認欲求を持っている人物は、病人や怪我人であること、あるいは不幸な環境に置かれていることを、大げさに周りの人に吹聴することによって、他人からの同情や関心をかうことにより認められたい欲求を満たそうとするのです。

たとえば、ミュンヒハウゼン症候群のAさんが、仕事をしているときに「今日すごく体調が悪い」ことを大袈裟に周りの同僚などに吹聴します。すると、同僚のBさんが、「大丈夫?あまり大変だったら言ってね…。」などの優しい言葉や態度をとってくれます。

そして、ほかの同僚たちも、「体調悪いのに、仕事頑張って大丈夫?あまり頑張すぎないようにね。」と、いつもより優しい言葉をかけてくれ、気遣ってくれます。すると、Aさんは、周りの同情や関心を得たことで、心が満たされ安心し、周りから認められたい承認欲求も満たされるというわけです。

褒められたい

ミュンヒハウゼン症候群のひとは、病気になることで周囲の同情をかったり、懸命に病気と闘っている姿をアピールすることで「頑張ってるね」と周囲に認められ、「褒められたい」という目的のために虚偽を繰り返すのです。

そのため、褒められたい一心でその願望を満たすために、自分で体調を悪くさせたり、病気になるように偽装したりするケースがあります。実際にあった症例では、風呂の水を注射器で自分の体に注入したり、薬物を大量に飲んだりして、本当に健康を害する行為をしたケースがあるようです。

心配されたい

みなさんにも経験がありませんか?「幼い頃、転んで怪我をして帰ったとき、母親が心配して優しく手当てをしてくれた。」あるいは、「風邪を引いて熱を出したとき、家族や周りのみんなが心配してくれて、優しくしてくれた。」そうして、注目をあつめたり、心配してもらえることが、なんか特別な感じがして、ほんの少し嬉しかった…なんてこと。

このように、体の不調があったり、病気になったりしたときに「みんなに注目された」「すごく心配された」という感覚が忘れられず、味をしめてしまい、エスカレートして偽装までしてしまうのが、ミュンヒハウゼン症候群なのです。

甘やかされたい

誰でも少なからず、甘えたい気持ちは持っていることと思います。もちろん程度の違いはありますが、多少なら可愛いものではないでしょうか?一般的に男性よりも女性の方が甘えん坊さんが多いのも、ミュンヒハウゼン症候群が、圧倒的に女性が多い要因のひとつなのかもしれませんね。

そして、甘えたい心理として一番シンプルでわかりやすい行動パターンが、いつもは自分でやることを他人にしてもらうことで、自分で行動せずに欲求を満たすことを求めて起こす行動です。これは、精神的に満足していないときによく現れる心理でしょう。

たとえば、利き手に大きなケガをしたとして、いつもなら自分で食事できるのに、ケガの間は、誰かに食べさせてもらいます。もしかしたら、着替えも手伝ってくれるかもしれません。このように、自分で行動せずに、他人に甘えられる快感で心は癒され安心し、そして、甘やかされたい願望が満たされるのです。

ミュンヒハウゼン症候群チェック

自傷行為をしてしまう

ときに、精神疾患が自傷行為の背景となっている場合があります。たとえば、境界性パーソナリティ障害、心的外傷後ストレス障害、解離性障害、統合失調症、知的障害等の症状などが挙げられます。そのなかには、ミュンヒハウゼン症候群も加わります。

なぜなら、ミュンヒハウゼン症候群とは、実際に病気やケガをしていなかったとしても「周りの気を引きたい」・「同情されたい」などの気持ち(欲求)が最優先だからです。そのためには、手段はいとわないので、自傷行為もしてしまうわけです。

わざと病気になるように仕向ける

ミュンヒハウゼン症候群のひとは、演技性人格または境界性人格が顕著だという特徴を持っていますが、通常は知的でその場に応じた臨機応変な行動に富んでいます。

ただ、「病気になりたい」願望があることから、日頃からネットなどで病気について調べたりしているので、医療に関する知識がとても豊富で、病気を模倣する方法も知っているので、さまざまな身体症状や病状を模倣し、臨機応変に偽装することがあります。

そして、模倣される病気として、心筋梗塞・吐血・喀血・下痢などが多いそうです。実際にあった話では、医師が診察したところ、その患者の腹壁には縦横に傷痕が走っていたり、指や手足が切断されていることがあったそうです。発熱は、自分でバクテリアを注入したことが原因の場合もしばしばあるそうです。また、大腸菌が感染菌であることが多くみられるようです。

ほかには、尿検査の時に尿の中に砂糖を入れて糖尿病になったり、あるいは、尿に卵白を混ぜて腎臓病になるという人もいます。さらには、インシュリンを注射して低血糖症を装ったり、抗凝血剤を使って出血しやすくし、抜いた血をカテーテルで膀胱に入れて血尿を装う、または、金具などを肛門から入れ、腸の内部を傷付けて出血させる人もいるそうです。

ドクターショッピング

ミュンヒハウゼン症候群は、虚偽性障害の一種です。その虚偽性障害としての特徴が強く出てくると、自分の本名を隠して「偽名」で病院を受診することもあり、同一の主治医と関わり合うことを嫌って(嘘の病気・偽名であることがばれるため)、次から次に医師を変える「ドクターショッピング」を行うことがあります。

ドクターショッピングは、日常的に繰り返され検査や手術などを繰り返します。また、さまざまな診療科を受診するなどの行動をとる場合があります。

病歴を偽る、隠す

ミュンヒハウゼン症候群は、病気に関わる事、関わらない事に関係なく、独特の世界を作り上げるエピソードを創作する空想虚言癖を伴うことが多いようです。

そのため、患者のエピソードによる病歴は多彩であり、多種多様な既往歴を話す事が多くみられます。ただし、そのエピソードや時期に関しては曖昧なことが多く、周囲の関心や同情を引くのが目的なので、時期や内容も話す相手によって変えることが多いのです。

また、過去の病歴を隠そうとするので、過去に受診歴のある医療機関と連絡をとったり、家族に確認をとろうとすることを嫌がるようです。

医学的知識が豊富

ミュンヒハウゼン症候群のひとは、「病気になりたい」願望があることから、日頃からネットなどで病気について調べたりしているので、医療に関する知識がとても豊富です。虚偽性障害が強く出て、ドクターショッピングを繰り返すようになると、ますます医療に関する知識は豊富になってきます。

それにより、手術マニアといったような人たちが存在してきます。精神的な依存からきている症状です。特徴としては、手術の繰り返しによって作られた独特な手術痕が見られたり、繰り返し同じ場所に対して自傷行為を行ったために残った褥瘡などが確認されることがあります。

自分の病気やケガをよく話題にする

ミュンヒハウゼン症候群とは、パーソナリティ障害の中の虚偽性障害のひとつで、身体症状が主で慢性的で且つ重症のものを言います。自分に周囲の注意を惹きつけるために、いろいろな虚偽の話を作り上げます。

その話の内容は、主に病気やケガに関することがほとんどです。病気やケガを手段として同情を買って、周囲の人との人間関係を操作しようとするものです。

精神疾患を患う

虚偽性障害以外の他のかたちでは、精神的な徴候および症状を装う場合があります。たとえば、抑うつ・幻覚、妄想・またはPTSDの症状を装うことがあります。これらの場合も、明らかな目的は、病人になりすまして、周囲からの関心・同情を受けることです。また、この精神的症状と身体的症状の両方を作り出すこともあるそうです。

まとめ

いかかでしたか?一見誰にでも、少しは当てはまる心理状態なので、ここからエスカレートしていくと、こんな恐ろしい症状がでるのかと驚いた方もいるのではありませんか?

悲劇のヒロインぐらいなら、自分の周りにいるかもしれないですね…。でも、「度を超えてるな」と感じたときは、この記事を思い出してチェックしてみてください。そして、危険な感じがしたら、付き合い方に気をつけてくださいね!