お金が全てではない言っても、お金がなかったら生活はできません。結婚生活においても、愛情はもちろん大切ですが、愛だけではどうにもならないのがお金の問題。実際、離婚や不仲の原因の上位には、つねに金銭問題があります。「今の彼と結婚するかも!」とウキウキしているあなた、彼の年収を把握していますか?

結婚相手に求める条件

年収は結婚の条件のひとつ

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バブル全盛期の頃に女性が結婚相手に求めた条件は「3高」と呼ばれ、高身長・高学歴・高収入を指しました。現在では、どのような条件が求められているのでしょうか?結婚式場を管理・運営する会社により、20~30代の独身男女に行った意識調査の結果から見ていきましょう。

女性が結婚相手の男性に求めること
1位:性格が合うこと
2位:思いやりを感じること
3位:収入が安定していること
4位:癒されること
5位:食事の好みが合うこと

男性が結婚相手の女性に求めること
1位:性格が合うこと
2位:思いやりを感じること
3位:癒されること
4位:家事をこなす能力があること
5位:自分の仕事を理解してくれること

ちなみに、バブル期に求められたいわゆる3高と言われる「身長が高いこと」、「年収が高いこと」、「高学歴であること」の3つの条件の順位は、すべて10位以下という結果でした。時代の移り変わりと不景気などの要因により、結婚相手に求めるものが変化していることがわかりますね。

一昔前に求められた条件「年収が高いこと」に代わって、「収入が安定していること」がランクインしたことで、収入が高くなくてもリストラなどの危険性の低い雇用の安定性が求められていることがわかりました。

女性が考える結婚の条件は年収〇〇万円

年収の金額よりも、収入の安定性を結婚相手に求めている女性が多いことがわかりました。では、女性が結婚相手の男性に求める年収額も高くないということでしょうか?年齢別データを見てみましょう。

女性が結婚相手の男性に希望する年収額(最低限希望する年収)

  • 20代:608.3万円(376.5万円)
  • 30代:693.4万円(427.2万円)
  • 40代:727.2万円(460.0万円)
  • 50代以上:651.9万円(433.3万円)

民間企業に勤める男性の年収額

  • 20~24歳:268.9万円
  • 25~29歳:365.9万円
  • 30~34歳:431.7万円
  • 35~39歳:505.3万円
  • 40~44歳:576.6万円
  • 45~49歳:632.5万円
  • 50~54歳:648.6万円
  • 55~59歳:598.7万円

同年代カップルばかりではありませんが、20代女性が求める年収を稼ぐ男性は45歳以上、30代以上の女性が求める年収は、民間企業に勤める男性の平均年収を超えていることがわかりました。「お給料が良くなくても安定していれば・・・」と考えていても、実際には平均以上の収入を希望しているということですね。

しかし、「希望年収に届かなくても、最低でもこのくらいは欲しい」と考える最低ラインの年収に関しては、おおよそ年収の平均または平均以下となっていて現実的です。贅沢をしないことや共働きを選択することで、最低ラインの年収であっても、ある程度の生活ができることを理解している女性が多いようです。

年収300万円の結婚生活ってどんな?

年収300万円の壁とは?

年収が低い場合、結婚はもちろんのこと彼女さえできないケースが多く「年収300万円の壁」などと呼ばれています。女性と付き合うだけなら関係ないように思われますが、「結婚を意識できないような相手は恋愛対象外」と考える女性が多く、(すぐには)結婚を考えていなくても(いつかは)結婚したいと思える相手との交際を希望しているため、年収は無視できないのです。

女性の中には、「年収が300万円でもしっかり働いていればいい」という声もあります。こういう場合は、女性が高所得であることが多く、結婚相手の男性に収入以外の癒しや誠実さ、家事などを期待しているケースです。欧米では、医師や弁護士、実業家などにも女性は多く、収入の多い女性のパートナーが専業主夫というケースは珍しくありません。

年収300万で結婚後に専業主婦になれる?

女性の社会進出が進んでいるとは言え、これまでの日本の風潮や産休・育休などの問題から、結婚後に専業主婦になりたい女性と結婚相手に専業主婦になって欲しい男性は少なくありません。年収300万円の家庭で、専業主婦にはなれるのでしょうか?

まず生活する場所が大きく関係します。年収300万円ではボーナスなしで月収が25万円となり、社会保険や税金を差し引くと手取りが20万円ほどとなります。首都圏や大都市に居住している場合、家賃で大半がなくなってしまいます。家賃が安い田舎暮らしや家賃負担ゼロの実家暮らしなどの場合なら不可能ではなく、実際に年収300万円世帯の専業主婦は普通に存在するようです。

年収300万円の結婚生活、子育ては?

小さい子供がいる家庭では、仕事をしたくても預け先がないなどの理由から、希望せずとも専業主婦となるケースが多いです。子供が小学校に入ったら仕事を始めるという方針の家庭も多く、その場合は幼稚園までは夫の収入のみで生活することになります。年収300万の家庭では、どのような子育てを行っているのでしょうか?

幼稚園や学校は公立を選び、子供の教育にこだわらず塾や習い事にお金をかけない、子供を含め家族の持ち物・食費等もなるべく節約する、このようなスタイルで生活している人が多いようです。

住んでいる地域の特徴などにもよりますが、やはり地方に比べると首都圏の方が教育にかける金額も高くなる傾向にあります。また、塾などにお金をかけなくても、子供の成長とともに食費は増加します。子供がひとりだけとも限りません。どの年齢まで年収300万で生活できるかは、家庭の金銭事情と子供の人数、そして居住場所によります。

年収300万円の35歳・40歳は結婚できる?

「年収210万 35歳 今は老後が不安でしかたない…」
「年240かな。もちろん嫁も子供も彼女も無し。来年35歳」
「社内SE 年収300万 独身 労働時間が長すぎて『生きる』時間がない」
上記は、2ch(2チャンネル)と呼ばれるインターネット上の掲示板に書き込まれたコメントです。他にも、「お見合いするにも相手に申し訳ない」「安月給でも結婚していいのか」などと言ったネガティブなコメントが目立ちます。

「派遣社員」という労働スタイルが増加し始めた頃から、正社員と同じように働いても給料が低く、また雇用状態も不安定な労働者が増えました。正社員を希望してもなかなか仕事がなく、とりあえずのつもりの派遣社員や契約社員から抜け出せない人も多いようです。

また、40歳以上でも同じような悩みを抱える人がいます。しかし40代の悩みはもっと厳しく、年功序列だった企業の体勢が変わり、コネクションや能力のある人との間に格差が生じたことによる年収の下落などを経験した人もいます。そして、そういう40代男性は、結婚紹介所を介した出会いにも期待ができないなど、悩みはシビアなようです。

年収600万円の結婚生活ってどんな?

年収600万なら平均的な結婚生活が送れる?

日本やアメリカ、ヨーロッパなど先進国では、全体的に婚期が遅い傾向があります。結婚の時期が遅くなると、「好き」という気持ちよりも大切なものが出てきます。それまで自分で働き自分で生活してきた女性は、収入を自分に投資してきました。身の回りを整えることや不動産購入、貯金など人それぞれですが、結婚によりその生活を壊したくないと考える女性が多いです。しかしその一方では、出産を意識して産休や育休後の年齢を考えると、仕事を継続したいという気持ちは薄れるようです。

仕事を継続しなくても、それまでの自分の生活レベルをあまり下げたくないと考える30代の女性が、結婚相手に年収600万円以上を希望するのは妥当です。子供を持つことも考えられますし、マイホームや旅行などの計画もしやすくなる年収です。

しかし実際には、年収600万以上稼いでいる結婚適齢期のアラサー男性は、たった4%しかいないというデータがあります。つまり、ほとんどの男性は年収600万以下ということになります。結婚相手に経済力や安定を求めることは当然ですが、夫の収入が上がるまでの間は共働きやパートをすることなども視野に入れた方がよさそうですね。

婚活女子の希望年収も600万円

お見合いパーティーや街コンなどに積極的に参加する「婚活女子」の間でも、年収600万がキーワードとなっているようです。「年収1000万円以上の男性を希望していても、条件に合う人に出会わなかった」といった声や、「最低でも自分の年収を2倍して少し減らすくらいの年収がないと、専業主婦になった後で今と同じ生活ができない」という考え方があるようです。

本気で結婚を考えている婚活女子の中には、年収や職業等の条件が合えば、年齢や外見の条件は緩められる人もいるそうです。やはり現実的に結婚を意識すると、収入はかなり大切になってくると言えそうですね。

新・結婚の条件となる3大要素

「3高」に代わる現代の「3低」とは?

バブル全盛期に流行した「3高」は、高身長・高学歴・高収入でした。現代社会において「3高」を求める女性は少なく、変わって条件とされているのが「3低」です。「3低」とは、低姿勢・低依存・低リスクです。各項目の詳細を見ていきましょう。

まず、「低姿勢」は謙虚で女性に対しても強く主張したり無理強いしない男性を指します。女性のことを格下に扱ったりせず、常に尊重してくれるような男性です。いわゆる俺様な独断的な態度を示さない男性が求められているようですね。

次に、「低依存」は、自分のことは自分でできる、いざとなれば女性に代わって家事もこなす事ができるような男性のことを指します。共働きで女性も仕事を持っていたり、核家族化が進んで育児を手伝ってくれる人が周りにいない環境にある現代では、家事をきちんとこなして女性を支えてくれる男性が求められているようです。

最後に、「低リスク」です。経済的な不安感が拭えない昨今では、急なリストラ、事故などいつ家計に直撃するような出来事が起こるかわかりません。このことから、手に職を持っている人や安定した企業にお勤めしているなど、長期的にみてよりリスクの低い男性が求められています。

「3低」に一つ項目を付け加えて「4低」と表現することもあります。「4低」の4つ目の項目は低燃費で、節約できる男性を条件に加えています。

「3高」と「3低」の間に存在した「3平」

実は「3低」が注目される以前には「3平」という条件も存在しました。これは、平均的年収・平凡な外見・平穏な性格の3つで、高望みせず普通が一番という考えがベースになっています。

結婚する年齢が遅くなったことで、理想を下げたり、多くを望まないことが結婚できるかどうかの分かれ道となり、それまでに求められていた傾向に変化が出たことで「3平」が求められたそうです。またこの頃から、年収よりも職業の安定性が重要とされ始めました。

安定が求められるワケ

年収よりも安定が求められるようになったきっかけは、各業界でリストラが増加したことや、派遣制度の流行によって人材派遣というシステムで労働する人が増えたことなど、不景気が続くこと以外にもいろいろあります。

しかし、絶対に安定している会社などはなく、大学生の希望する就職先で常に上位にあるような大手企業でもリストラや縮小は行われています。安定を期待できる相手と結婚したからと言って、絶対に安定とは言えないと同時に、年収もそのままではないのです。

そして、転職せずとも年収が下がることはあります。そして、年収300万円の人が転職により倍増する可能性もあるのです。日本の終身雇用は崩壊気味にあり、安定を求めることは難しくなってきています。職業が安定している人よりも、どのような状況になっても一生懸命仕事をしてくれる人を求めた方が賢い時代かもしれませんね。

年収に囚われ過ぎないで!

年収と結婚の関係について解説しました。結婚する時は、「愛があれば何でも乗り越えられる」と思っても、いざ生活が始まったらそうはいきません。夫婦ともにお金よりも愛情を大切にしていても、それでも金銭問題は夫婦の関係を悪化させる要因となってしまいます。

結婚前にパートナーの収入をしっかり把握しておきましょう。「収入が低いから結婚しない」のではなく、結婚してもすぐには子供を作らずに共働きで頑張る期間を決めたり、産休や育休の制度を使いやすい会社に転職するなど、収入による関係の悪化を防ぐ策を見つけておきましょう。貯金の金額を増やすことでも、結婚後の不安を軽減できます。

衣食住の全てにお金は必要で、誰にとっても大切なものです。しかし、お金に囚われすぎてしまっては、結婚生活やパートナーと過ごす時間の本質を見失ってしまいます。相手だけに頼らず、一緒に努力して一緒に稼ぐことが、結婚生活をよりよいものとしてくれるかもしれません。