「看護師を辞めたい」ちょっと待って!決断する前に読む本当の理由と対処方法!

「看護師を辞めたい」理由ってなんですか?今の職場での看護師を辞めたいの?それとも「看護師」を、「看護」を辞めたいの?看護師が仕事を辞めたくなる理由と、自分探しに役立つ「辞めたい」時の対処方法をもれなくお伝えします。「看護師を辞めたい」人は、必見です!

看護師の世間のイメージは?

看護師のイメージは「白衣の天使」、けれど、仕事内容は「3K・8K」。看護師は、高収入だし、食べていくには困らないお仕事。住宅ローンだって、とっても借りやすいんですよ。でも、それだけでは、仕事を続けられない時がある。

天使になれない時、人の命を扱う重荷に耐えられなくなる時、生活と家庭との両立ができなくなる時、「こんなはずじゃなかった」「私がやりたいことはこんな事じゃない」そんな思いを感じた時、看護師を辞めたいと思うのです。

結構頑張って、資格を取って看護師になったのに、「看護師を辞めたい」と思うその気持ちと、もう一度看護師を続けるための対処法をご紹介いたします。

看護師を辞めたい理由5つ

理想と現実のギャップ! 新卒・転職者に多い退職理由

看護師が仕事を辞めたいという理由には2つに分類されると思います。

  • 看護師を辞めたい
  • 今の職場を辞めたい

「患者さんのベッドサイドでケアがしたい」「誰かの支えになりたい」そんなピュアな思いから、看護師になったのに、実際の看護業務は時間に追われ、勉強会や研修に追われ、ゆっくりと患者さんのケアができないのが現状です。

特に新人看護師(ほかの業種からの転職者も含めて)は、この「理想と現実のギャップ」を強く感じやすいといわれてます。学校で習ったことと現場のやり方が違いすぎたり、先輩看護師の姿に衝撃を受けたり、自分にかかってくる仕事の責任が重すぎたりで、夢に抱いていた看護師像が、ガラガラと音を立てて崩れていく時、「看護師を辞めたい」と思うのです。

また、看護師は「橋渡し役」。けれど、このことを自覚していないと、理想と現実のギャップを感じます。医師と患者さんとの間に立って調整する役割も多く、患者さんやご家族からクレームを受けることも多いもの。「頑張っているのに、なぜ?」と受け止め、認めてもらえない感から、辞めたくなってしまこともあります。

医療事故……インシデントが怖い

看護師は、命を扱う仕事。昔は「医師が責任をとるから」と医師の影に隠れていればよかった時期もありました。

しかし、実際は、注射や点滴を行うのも、処置をするのも実施するのは看護師です。指示通りに行ったとしても、患者さんの命に直接かかわる責任は重く、医師の指示が間違ってした場合には、看護師は、その間違いに気がつき対応する責任も求めら、訴訟になることもあります。

また、どんなに注意をしても、患者さんの転倒リスクは防ぐことはできず、発見者になった自分がインシデントレポートを提出しなければなりません。

「出来て当たり前」「正確にやって当たり前」。確かに人の命を扱うのですから、求められて当たり前ですが、夜勤帯で対応する患者さんの人数、処置やケア、忙しさに気を取られ患者さんの命に関わるミスをしてしまったら……医療事故を起こすかも知れない不安から、看護師を辞めたいと思うのです。

仕事の達成感がない

看護師は、チームで仕事をすることが多いです。また、患者さんは変わっても、看護業務はいつも同じ繰り返し。特に、入院日数短縮を目指す大病院になればなるほど、クリニカルパス通りに患者さんの処置やケア、観察を行い、患者さんを問題なく退院させることが使命。患者さんもパス通りですが、看護師も、パス通りに動かされている感覚になることもあります。

「私って、ただの歯車の一つ?だったらいなくても同じ?」

看護師は、誰でも同じ業務ができることが求められるからこそ、「仕事の達成感がない」ことが仕事の重みとのアンバランス差を生み、看護師を辞めたくなるのです。

燃え尽き症候群

燃え尽き症候群とは、一種の心因性うつ病とも言われており、仕事などの一定の物事に精一杯努力し続けたにもかかわらず、期待していた結果や報酬を得ることができなかった場合や徒労に終わったと感じた時に発症するといわれています。

看護師は、もともと真面目で思いが強い人が多いので、一生懸命組織のために働き続けたり、患者さんのために献身的にケアを続けがちです。しかし、その思いが報われるとは限らず、色々な挫折や不満が知らず知らずのうちに心の中にたまっていきます。そして、ある日、看護師を続けれない、仕事に行けない、といった行動が起こります。

燃え尽き症候群にかかってしまう看護師は、本当に精一杯看護をやろうと思って頑張った人ですが、その分報われなかった気持ちが、看護師という役割を降りたい、私はもう看護師ではいられないとまで思い詰めさせてしまうのです。

家族への罪悪感

看護師は医療の専門家で、誰かの看護をすることが仕事です。そのため、家族の誰かが病気になったり、怪我をしたりした時、一緒にいられなかったこと、発見できなかったことに罪悪感を感じ、看護師を辞めてしまうことがあります。

また、大規模災害の被災者でありながら、看護師として被災した方の看護を行った後で、大切な時に同じく被災した家族のケアを十分にできなかった罪悪感から、看護師を辞めてしまうこともあります。

看護師は「ケアの倫理」行動をとりやすいといわれています。眼の前のケアが必要としている人を助けることを優先することに夢中になり、もう一つの大切な自分の妻・母としての役割を後回しにしがちです。しかし、その大切な自分の家族を助けられない、守れていなかったとこに気が付いた時、「看護師を辞めたい」と思うのです。

看護師を辞めないための方法は?

口癖「看護師を辞めたい」を「こんな看護がしたい」へ

あなたは、面白くないことや、自分の意見が通らない時、「辞めたい」が口癖になっていませんか?仕事は楽しいことばかりではありませんし、自分が思うような看護ばかりができるわけではありません。そんな時に「辞めたい」と言葉にすることが口癖になってしまうと、あなたの未来がその言葉で引き寄せらせてしまいます。

「お金のために働く」だけでは、確かに看護師の業務は負担が重いのも事実。であれば、面白くないことが仕事であったとしたら、あなたの目指す看護や、改善したいことを上手に言葉にしてみて下さい。

「辞めたい」オーラは、すぐに周囲に伝染します。それと同じように「やりたい」ことも、言い続けることで人を動かす原動力になります。「辞めたい」が口癖になっている場合は、「やりたいこと」を口癖に変えてみて下さい。

出来事は「WHY」を「WHAT」で考える

あなたは、面白くないことや、自分の意見が通らない時、「辞めたい」が口癖になっていませんか?仕事は楽しいことばかりではありませんし、自分が思うような看護ばかりができるわけではありません。そんな時に「辞めたい」と言葉にすることが口癖になってしまうと、あなたの未来がその言葉で引き寄せらせてしまいます。

「お金のために働く」だけでは、確かに看護師の業務は負担が重いのも事実。であれば、面白くないことが仕事であったとしたら、あなたの目指す看護や、改善したいことを上手に言葉にしてみて下さい。

「辞めたい」オーラは、すぐに周囲に伝染します。それと同じように「やりたい」ことも、言い続けることで人を動かす原動力になります。「辞めたい」が口癖になっている場合は、「やりたいこと」を口癖に変えてみて下さい。

しっかりと休暇を取る

有給休暇を殆ど消化しないことが当たり前になっていませんか?いえいえ、それは「当たり前」のことではないのです。人の命の重さを扱う仕事は、自分を大事にしてこそ頑張れる。そのことが後回しになってしまうから、疲れきるまで頑張ってしまうのです。

頑張った自分にご褒美を、頑張った自分に休息を。少し疲れたと思った時は、上手にリラックスできる場所でのんびりしましょう!

他の業種の方との交流を持つ

看護師で働き続けていると、どうしてもその世界の中での考え方だけになりがちです。給料のこと、上司との付き合い方、物の見方も閉鎖的になり、 「自分は間違っていない。悪いのは相手」と思い込んだり、「私がいけないから、うまくいかない」と自分を卑下してしまったりと、両極端な考え方に走ってしまうことがあります。

看護師は、社会経験が少ないとも言われがち。仕事歴は長くても、一般常識が身に付くにくいが現状です。視野を広く持つには、異業種の人との交流を持つことをお勧めします。実は、私も20年以上、看護師しかしてきませんでした。自分が閉塞してしまい、看護師をお休みしたのですが、色々な職種の方と知り合うようになって、自分とは違う考え方知識が豊富の人たちとの交流の中で、看護師が恵まれている面も沢山気が付くことができました。

「看護師なんてやっていられない、辞めたい」と思ったら、医療以外の業種の方と知りあって刺激を受けてみて下さい。自分の置かれている立ち位置を見つめなおす事ができると思います。

それでも看護師を辞めたい本当の理由

職場の人間関係

どの職場での大変なのは、職場の「人間関係」です。特に看護師はチームで動きますし、同じ業務を幅広い年代の看護師が行うため、人間関係がごちゃごちゃしている職場もあります。

また、プリセプター制度をとり、新人教育を行っている病院は、新人がプリセプターと合わずに退職してしまったり、プリセプティーが新人をうまく指導できずに周囲から攻められたりして退職してしまうこともあります。

年代の幅の広い上下関係、同年代が少ない、医師との関係、他の職種との軋轢、与えられた役割の不公平感、そして看護に対する考え方の違いなどから、人間関係が嫌になり、今の職場での看護師を辞めたいと感じてしまいます。

上司や経営者の考え方が合わない

職場の上司が変わったり、クリニックの経営者である医師と意見が対立してしまった時もまた、「辞めたい」と思う瞬間です。

病棟は上司が変わると、ナースステーションの印象から何から変わることがあります。その中で、「前の上司のやり方と違いすぎる、私はついていけない」と感じてしまうと、その勢いで「辞めたい」と思ってしまうのです。また、上司に自分の実力を認めてもらえない時や、えこひいき、勤務表の付け方、などに納得ができないことが続くことも、辞めたいと思うきっかけになります。

クリニックに勤務する看護師は、経営者である医師との関係がとても重要です。そのため、医師もクリニックを開業する時は、気心が知れている看護師を誘うことが多いです。しかし、勤務医としての考え方と、経営者としての考え方は違いがあるため、徐々に考え方が合わなくなったり、他のスタッフへのえこひいきが気になってしまい「辞めたい」と感じるようになります。

仕事ができない、まだ独り立ちが怖い……看護師2年目の「辞めたい」理由

数年前、新人看護師の離職問題が、看護業界で盛んに問題にされました。実習を乗り越え、国家試験に合格したにも関わらず、新卒の10人に1人が1年目で退職していたからです。

そのため、厚生労働省が中心となって、「新人看護職員研修ガイドライン」を整備し、新人看護師の育成に力を入れ、その成果として新人看護師の離職率は改善しました。

しかし、その手厚い指導が急になくなる看護師2年目が、「独り立ちが怖い」「他の人より仕事ができない」と感じ、「辞めたい」と思うように。周囲の視線が次の新人に向かう中で、ミスをして怒られてしまったり、いつまでの先輩のフォローがあると思っていたにも関わらず、「もう2年目だから」と次の役割を求められた現実が受け止められず、「辞めたい」と思うようになります。

キャリアアップしたい!看護師4年目の退職理由

「石の上にも3年」と、看護業務を覚え、技術を磨き、チームリーダーにも慣れた看護師4年目は、自分のこれからの看護師としてのキャリアを見つめ直す時でもあります。

ある程度病棟や外来、クリニックでの仕事は無難にこなせてしまって、刺激がない。このまま無難にそつのない看護師でいるべきか、もっと専門性を高めるべきか、迷った末に、今の職場での自分の成長がみえてしまい「キャリアアップがしたい」と選択した場合は、「職場を辞めたい」「職場を辞める」意思を表す事になります。

勤務体制、労働環境がきつい

看護師は業務上、二交替・三交替勤務を行っています。若い世代で独身の時は、それほど「しんどい」と感じることは少ないですが、結婚・妊娠・育児・介護という人生の大イベントが重なった時、「勤務体制や労働環境がきつい!」と改めて感じてしまい「辞めたい」と思うようになります。また、土日祭日の休みがとりにくい職場もあり、彼氏や看護師以外の友人との付き合いが希薄になってしまうことも、不満の一つになります。

また、看護師の定着率の低い職場での勤務体制は、最低限の人数で日勤業務を回し、夜勤を確保するため。残業が多くなり、休み希望も通りにくいため、「もう体がきつい、辞めたい」と考えます。

私も、遠い昔ですが、結婚を機に退職しました。夜勤が難しかったためです。結婚、子育て、介護の場面で、自分だけでは解決できない問題が浮上することがあります。そういう時、ある意味特殊勤務体制である看護師は、仕事を続けられない時があります。

給料が安い

看護師の一般的な所得は、400万~500万。女性としては高いですし、20代、30代であれば、高収入と言えます。

しかし、中間管理職になると、新人よりも収入が落ちてしまう場合もあります。夜勤手当がつかないので。また、40代・50代になった時、看護師の所得は、他の専門職よりも伸びていかないのも、看護師の特徴です。

また、人の命を扱い、部下の教育も担い、色々な委員会などの役割や研修も企画しつつ、仕事のミスは訴訟や刑事罰の可能性もあります。本当に、高収入といえるのか?と考えた時、自分の実力を認めてくれる職場が見つかった場合には「辞めたい」と思うのです。

辞める前にしておくべきこと

やりたいことリストを作る

仕事に達成感を感じられなかったり、やりたいことが見えない時は、「やりたいことリスト」を作ってみることをおススメします。自分がこれからやってみたいこと、将来なりたい自分の姿を書き出すことで、やる気が湧いてきたり、やりたいことの方向性が見つかります。その方向性が「やっぱり看護だ」と気が付くこともあると思いますし、「私がやりたいことは●●だった」と気が付くかもしれません。

看護師は、どうしても「できないこと」に目が向きます。それは、そういう教育で看護援助を考える思考が身についてしまっているからです。けれど、自分のこれからを考える時は、思い切り、ウキウキ・わくわくすることを描いてください。その過程の中で、自分がやってきたこと、手にしていることにも気が付くことができ、自信とやる気が湧いてきます。

この「やりたいことリスト」、転職したい時にも役立ちます。自分がやりたいことや決心がはっきりしないまま転職してしまうと、転職したのに「こんなはずじゃなかった」「辞めたい」と、短期間に転職を繰り返すことになってしまうこともあります。

一番大切なことを考えてみる

女性が多い看護師。ライフサイクルの中で、何度か「家庭か、仕事か」を迷うことがあると思います。そんな時は、思いつめずに、 『あなたの気持ち』を中心に考えて、一番あなたにとって大切なことを優先してください。

看護師として働くことは、どんな形でも、いつでも、再開できます。けれど、あなたを必要としている家族は他にはいません。そして、そのことに罪悪感を感じる必要はありません。だって、看護師は、目の前に手を伸ばす人がいたら、助けてこそ看護師です。家族が、身内が、あなたの助けを必要としていて、あなたも家庭を優先したいのなら、その気持ちを上司に伝えて下さい。

そこから、また、自分の働き方が、見えてくることもあります。

それでも後悔しないと思ったら一度離れてみよう

休暇を取ってみた、自分リストも作って実行してみた、けれど「看護師 辞めたい」気持ちが変わらない時は、思い切って看護師を離れてみましょう。

人生は一度きりですし、「看護師なんてやりたくない」と思いながら働くのには、仕事の責任も内容も重しぎると思います。仕事を離れたからと言って、看護師免許は無くなりませんし、離れてこそ見える自分の気持ちもあります。

お金だけでも、お休みの取りやすさだけでも、充たされない看護師のストレス。一度、羽を思いきり伸ばす事も大切な時もあります。

まとめ

いかがでしたか?今、 「看護師を辞めたい」と考えている方は、まずは心身をリフレッシュしましょう。その上で、「今の職場を辞めたい」のか、「看護師を辞めたい」のかをゆっくりと考えてみて下さい。

看護師は一生できる仕事ですし、働き方も意外にたくさんあります。

私もキャリアアップしたくて転職したことや、仕事をやりすぎて燃えかす……になりかけたこともあります。けれど、看護は今でも好きですし、患者さんのケアを考えるとわくわくしてきます。

自分の気持ちに正直に、「わくわく」する気持ちを、まずは探してみてはいかがですか?