【社内ニート急増の原因とは?】社内ニート化する人の7つの習慣と脱出方法

20代~30代の働き盛りの人に広まっている「会社にいってもやることがない」という社内ニート。原因は企業側と本人の両方にあります。社内ニート化してしまう人がついやってしまう7つの習慣と社内ニートから脱出する方法についてまとめました。「仕事がなくて辛い」という人「社内ニートは最高!」という人も、是非参考にしてください。

社内ニートとは?

会社に行ってもやることがない会社員

「会社に行っても仕事がない。やることがないので毎日ネットサーフィンをして過ごしてる」こんな社内ニートと呼ばれる人たちがいることをご存知でしょうか?

「社内ニート」とは、企業に在籍していながらも、十分な仕事を与えられておらず、働かずに毎日を過ごしている社員のこと。昔は、定年間近の人やリストラ要員の人たちを「窓際族」なんて呼んでいましたが、この社内ニートは、新入社員をはじめ20代~30代の働き盛りの人たちの間で広まっているというのです。
社内ニートと窓際族の違いとは?
ところで従来からある「窓際族」といえば、「大した仕事もせず、一日中ぼーとして新聞を読んでいる」そんなイメージがありますよね。社内ニートとあまり変わらないような気もしますが、実は似て非なるもの。

窓際族はポスト争いに敗れた定年間近の人たちに名ばかりの役職を与えて飼い殺しにしている状態です。仕事にやりがいはないけれど、それまではバリバリ働いてきた中高年の人たちですから、お給料もそこそこ約束されているし、数年我慢すれば定年。いわばゴールが見えている状態です。

対して、社内ニートは、20代~30代の若い世代が中心。お給料も少なく生活に余裕もありません。本来であれば自分のキャリアを積むべき重要な時期に、まったく仕事をさせてもらえない。当然社内の評価も低い。将来に対して不安や焦りを感じるのも当然のことです。

内閣府の調べによると、企業の余剰人員である「雇用保蔵者率」は、2008年のリーマンショックでピークを迎え、その後、回復を見せたものの、2012年時点で全雇用者の8.5%。リクルートのWorksReport2015では、大きな景気変動がなければ2025年までは8%前後が続くだろうとのシミュレーションが報告されています。

「仕事しないでお給料がもらえるなんて羨ましい!」なんて声も聞こえてきそうですが、本当にそうでしょうか?
「社内ニート」の実態を探ってみましょう。

社内ニートの現実ー1日の過ごし方

プロ社内ニートの1日はメールチェックとネットサーフィンで終わる

「社内ニート」の現実とは、いったいどんなものなのでしょうか?ネットをのぞけば、様々な声が聞こえてきます。

社内ニートの中には、ヒマな時間を自分のために使うことをよしとする「プロ社内ニート」と呼ばれる人たちがいます。彼らの1日の過ごし方はこんな感じ。

9:00出社。メールチェック
自分宛てのメールはほとんどなく、社内通達メールのみなので5分程度で終了。
その後はネットサーフィン。主に自分のブログのネタ探しや旅行サイトなど見ながら現実逃避。

11:30少し早めのランチ。12時過ぎると混むのでいつも早く席を立つ。

13:00席に戻り、一応メールチェック。
何もやることがなければ、ネットサーフィンしながら、ウトウト…。

15:00トイレとコンビニ。ちょっと外へ出て息抜き。
その後はSNSへの投稿や2ちゃんねるを見て同類がいることに安心したり、
ブログ記事を書いて過ごす。

17:30念のためメールチェック。仕事をフラれていないことを確認する。

18:00退社

…というように、「会社での時間を趣味や副業のために使う」という人もいるようです。
でも、そこまで吹っ切れない人たちのほうが多いのが現実。

社内ニートにもいくつかのパターンがあるようで、
業務の繁閑差による一時的なものであったり、新入社員や転職、異動直後など業務知識が乏しい時期のごく短期間に限られるケースと、社内ニートの期間が2~3年以上と長期に渡って続いているケースがあります。
一時的なものであれば「退屈」「眠いな~」などの軽いお悩みですみますが、長期化している場合は「辛い」「苦痛」「追い込まれる」「気が狂いそう」「将来が不安でたまらない」など深刻な状況に陥っている人も少なくありません。

社内ニートが生まれる原因ー企業側の問題

1.新人が社内ニートになる理由ーリストラによる人材不足

社内ニートが発生した背景には、2000年代に盛んに行われた「希望・早期退職制度」があると言われています。このリストラ制度は、余剰人員の削減が目的でしたが、実際に応募してきたのは転職先に困らない優秀な社員たち。企業にとって必要な人材は出ていき、「可もなく不可もなし」という一般社員がだけが残されてしまったのです。
そして、2008年9月のリーマンショック。翌年から景気は大きく後退してしまうのですが、企業側はすでに新卒採用の内定を済ませた後。これが原因で「新入社員が大量余剰人員になる」という通常では考えられないような現象が起きてしまいました。

リストラで新人育成ができるような優秀な社員が減っているうえに、やらせる仕事もない。放置された新入社員が社内ニート化してしまうのは、自然の摂理だったと言えるでしょう。

2.組織体制

「毎日残業しても仕事が終わらない」という忙しい人と、「ヒマで仕方がない」という社内ニートが共存している職場があります。

本来であれば管理者がうまく仕事を振り分け、バランスをとるべきなのですが、それをする余裕がない→きちんとした教育係もいないので、誰も仕事を教えてくれない→中途半端な知識で仕事をしてミスをする→結果、仕事を頼まれなくなる。企業側に人を育てる余裕がないと、このような負のスパイラルにハマってしまうことになります。

また、業務が縦割りになっていると、ある特定の業務に精通する職人のような社員ができ、その仕事はその人に聞かないと誰もわからないという「業務の属人化」が起こります。このような職場では「仕事を取られたくない」という意識が働き、あえて指導をしなかったり、他人の業務に無関心なので、社内ニートがいることに誰も気づかないということが起こります。

3.パワハラ・モラハラ、ワンマン社長

なぜか上司と反りが合わない。何をやっても怒鳴られる。意見を聞いてもらえない。など、上司との相性によって仕事を干されることがあります。

もちろん、本人に原因がある場合もありますが、うまく部下を使いこなせない上司側にも問題がありそうです。「あいつには仕事を回さない」という空気が出来上がってしまうと周囲も同調せざるえなくなり、仕事が激減することになってしまいます。
また、中小企業などのワンマン社長も危険な存在です。「気に入らない」という理不尽な鶴の一声で仕事を取り上げられるケースもあります。

女性の雇用で見られるのが、最初から「雑用係」として採用しているケース。
お茶くみ・電話番・コピー取りなどの雑用をやってくれれば、空いた時間は何をしててもいいというスタンスなので、「仕事がしたい」と申し出ても「まぁまぁ、ネット見ててもいいから」と社内ニートが黙認されてしまいます。

4.社内ニートが解雇されない理由

大企業には解雇規制があり、そうそう簡単に社員を解雇することはできません。
また、曲りなりにも厳しい就職試験をパスしてきた人たちですから、そもそもの能力に問題があるわけではありません。就業規則違反なども特になければ解雇理由が成り立ちません。不当性を訴えられた場合は、企業側が不利になってしまいます。
企業としての体裁もあるので簡単に「解雇」にはできないのでしょう。

社内ニート化する人の7つの習慣

社内ニートになるのは、もちろん会社の責任だけではなく、本人にも少なからず問題があるのです。社内ニートになってしまう人が、ついやってしまう7つの習慣をみてみましょう。あなたはいくつ当てはまるでしょう?チェックしてみてください。

1.仕事の精度が低い

仕事の精度が低いと、その後のチェック作業に時間がかかる上、やり直しになって二度手間、三度手間がかかってしまいます。こんなことが続くと「自分でやったほうが早い」とか「ちゃんと出来る人にやってもらおう」となるのは当然の流れですよね。

「教えてもらってないんだから、仕方ないじゃん」なんて言い訳が聞こえてきそうですが、教えてもらっていないなら、自分勝手に判断せずに確認してから作業を進めましょう。
「忙しそうで聞けない」という時は、上司が手を休めたタイミングに声をかけるとか、「わからないので確認したい」ということをメールででも伝えておけば、時間がある時に上司のほうから声をかけてくれるでしょう。

その場合は、疑問点をきちんとまとめて、短時間で確認できるようにしておくこと。要点がまとまらず、ダラダラと話を長引かせるのは、相手の時間を奪う「時間泥棒」です。

2.仕事の期日を伸ばす

普通にやれば2,3時間で終わる仕事を、自分の時間つぶしのために引き延ばそうとするのが社内ニート。「いつできる?」と聞かれれば、もったいぶって「そうですね。2日ぐらい時間ください」と期日を先延ばしにしたり、すでに終わっている仕事なのに、報告しなかったりします。

仕事量が少ないため、「この仕事が終わったら何をしたらいいんだ」という危機感から、あえてゆっくり丁寧にやるケースもあれば、さっさと終わらせて、空いた時間に自分のやりたいことをやるというケースもあるようです。

時間がかかっても丁寧な仕事をしているのであればまだ許せますが、時間がかかる上に粗い仕事をされるようなら、新たな仕事の依頼はこないでしょう。

3.仕事をフラれると嫌な顔をする

自分が何かに集中している時や、退屈で苦痛な時間がやっと終わり「さぁ帰ろう」と思った終業間際などに仕事を依頼されると、誰でもついイヤな顔をしてしまうものです。でも、イヤな顔をされるようなことが続けば、「あの人に頼むとイヤな顔をさせるからもう頼みたくない」と思ってしまいますね。

依頼者が上司であれば、部下の顔色を窺うようなことはないかもしれませんが、相手が先輩や同僚など上下関係がない場合は、ヘンに気を遣ってしまうものです。「協調性のない人」という烙印を押され、仕事を依頼されることも共有されることもなくなるでしょう。

4.言われたことしかやらない

「仕事は与えらえるもの」と思っている受け身の人は言われたことしかやりません。言われた通りにやって、終わってしまえば、「あーヒマだ。仕事がない」とぼーっとしてしまう・・・。これでは「やる気がない」と思われても仕方ありません。社内ニート一直線です。

例えば、資料のコピー一つにしても、社内会議で使うのか、客先に提出するものなのか、単に資料として保存するものなのか、その用途によって仕上げの仕方が変わりますよね。
資料作成でも、何に使うのか、どんなデータが必要なのか、見やすくレイアウトするにはどうしたら良いかなど、考えるべきことは沢山あるはずです。資料を作りながら内容を把握することだった重要なことです。

仕事は「与えらえるもの」ではなく「つくる」ものです。指示を待っているだけではなく、周囲をよく見て自分が出来ることを探してみましょう。

5.仕事がないのに残業する

仕事がないことを隠そうとする社内ニートは、「仕事しています」アピールのためにムダな残業をします。残業している人が多いと、さっさと帰るのは気まずいということもあるのでしょう。ただし、就業時間内に業務を終わらせられないというのは、時間管理ができていないという証でもあります。残業は必ずしも「仕事しています」アピールにはならないとうことも覚えておきましょう。

逆に終業時間になったら速攻で帰る派の社内ニートもいます。ムダな残業代がかからないので、こちらのほうが健全です。残っている人に「何かお手伝い出来ることはありますか?」と一声かけておけば、万全ですね。

6.上司が来たら仕事をしているフリをする

「社内ニートは天国!」と思っている人も「辛い」と感じている人も、周囲の人に仕事をしていないことを悟られないようにしています。そのために、ネットサーフィンをしてる画面の裏に無意味なエクセルシートを立ち上げておいたり、SNSへの投稿文をWordで作成してみたり、パッと見エクセルに見える2ちゃんねるアプリを入れたり…と涙ぐましい努力をしているようですね。

そして上司が近づいてくると、急いでPCの画面を切り替えたり、ファイルや資料を開き始めたりと「仕事しています」アピールを始めてしまいます。うまく隠せたと思っているかもしれませんが、バタバタとした不自然な動きは簡単に見破られているはずです。

仕事がないことを隠そうとするのではなく、きちんと上司に相談し、それでも仕事が回ってこない時は、堂々と本でも読んでいるほうが仕事の役に立つでしょう。もちろん読むのは小説や雑誌ではなく、業務に関連する本や自己啓発本などですよ。

7.社内の人とコミュニケーションを避ける

社内ニートの人は「仕事をしていないので共通の話題がない」「自分が惨めになるので会話したくない」「仕事の話をされると困る」などの理由から、社内の人とのコミュニケーションを避ける傾向があります。社内で孤立が進めば、仕事だけではなく社内行事からも外されてしまうかもしれません。

雑談の中でも、仕事のヒントや新しいプロジェクトの話題が聞けるかもしれないのです。社内の人とのコミュニケーションを断ち切らないようにしましょう。

また、社内ニートの中にも愛されキャラが存在します。同僚の愚痴の聞き役になったり、雑用を積極的にこなしたりすることで、「仕事はできないけど必要な人」になれるでしょう。

社内ニートからの脱出法と社内ニートにならないための対策

「社内ニートから脱出する」という強い意志が必要!

「自分は社内ニートだ」「社内ニートになりそう」と感じているなら、まずは上に書かれた悪習をやめ、「社内ニートから脱出するんだ」という強い意志を持ちましょう!

現状に甘んじて何も手を打たずにいると、社内ニートが長期化し転職すらままならない状態に陥ります。もしも会社の業績が傾くようなことがあれば、真っ先に整理解雇の対象にされ、今よりもっとひどい「追い出し部屋行き」なんてことにもなり兼ねないのです。

プライドを捨て社内ニートであることを公表しましょう

社内ニートが長期化する原因は、仕事がないことを隠そうとすることから始まります。素直に認めて「仕事がなくて辛い」ということを、上司に相談してみましょう。直属の上司にノラリクラリとかわされるようなら、人事部に相談するという方法もあります。

また、先輩、同僚などには、自分から「何か手伝えることはありますか?」「仕事を教えてください」と声をかけるようにしましょう。「今は特にない」「今、忙しいから」と冷たい返事が返ってくるかもしれませんが、1度でメゲてしまわないように。根気よくチャレンジしてみてください。

それでも仕事が回ってこない時は、自分が出来ることを考えてみましょう。掃除や資料・備品の整理など「これをやっておけば、みんなの役に立つ」ということを率先してやりましょう。社内行事の幹事役を引き受けるのも良いかもしれません。とにかく自分の存在をアピールすることがポイントです。

仕事を任せてもらうための準備期間であると意識しましょう

「何をやってもダメだ」と諦めてしまわないように。仕事に対するモチベーションがなくなれば、ますます仕事が回ってこなくなります。

人事異動や先輩の退職などにより、その人が担当していた仕事が自分に回ってくるかもしれないのです。そのチャンスを逃さないようにするためには、周囲の人がどんな仕事をしているのかリサーチしておくことも重要です。今やっている仕事だけではなく過去のプロジェクトなども勉強してみましょう。

もちろん「転職する」という手段もあります。ただし、社内ニートは「キャリアのわりにスキルが身についていない」ということですから、今の状態では難しいでしょう。思い切って、空いた時間を資格取得のための勉強時間あてるのも良いかもしれませんね。

まとめ

社内ニートは決して他人事ではありません。そんな災難に巻き込まれないよう普段の自分の仕事ぶりを振り返ってみましょう。そして自分が社内ニートだと感じている人は、「このままでいい」と流さずに、脱出のための行動を開始しましょう。