人に会いたくないときってどんなとき?無気力・やる気が出ない時の症状を徹底分析!

最近、妙に「やる気が出ない」「心が沈みがち・・・」などの気分や、「電話やメールがめんどくさい・・・」挙句の果ては「人に会いたくない」と思うことはありませんか?筆者にも経験がありますが、主に女性ホルモンの影響だと思っていました。ここで「人に会いたくない」気分を、心理学をはじめさまざまな角度から分析して行きましょう。

「人に会いたくない」無気力症候群のケース

人に会いたくないと思う時は、もしかしたら誰にでも一度はあるのかもしれません。ティーンエイジャーやヤングアダルト、職場が変わった人などが、ふと気づいたら何をするのも面倒になっているとか、最近、人に会いたくないなと思う、鬱に似た症状が出る事があります。

このような症状が起きるのは、最近では年齢的には幅広く、また男女ともに、人に会いたくないとか、仕事に意欲が湧かないという、いわゆる無気力症候群が増えているようです。人に会いたくないと思うのはどうしてなのか、理由の自覚がある人もいれば、自分では何故こう思うようになってしまったのか分からない人もいるようです。

ここでは人に会いたくないと思う人の原因や症状、心理状態など掘り下げて分析してみました。もしあなたやご家族で、人に会いたくない、意欲が湧かない等という状態に陥っていたなら、是非一読し参考にして下さい。気持ちが明るく前向きになり、外へ出かけて人に会いたくなるきっかけになれば幸いです。

「無気力症候群」=アパシー・シンドロームとは?

アパシー・シンドローム(無気力症候群)は、簡単に言いますと、今までやっていた事にやる気がなくなり、人に会いたくないなどの無気力に陥った状態をいいますが、鬱病とはまた異なるようです。アパシー・シンドロームは、それまで一生懸命頑張って生活していたのに、もうやる気が失せ目標を見失ったかのようであったり、健康なのに何をするのも腰を上げたくない等の症状が見られるようです。

しかし全てにおいて無気力になるのではなく、社会人なら仕事、学生なら勉強に対して無気力になるケースが多く、その他に対しては普通に楽しく出来たりするのが特徴の一つだそうです。アパシー・シンドロームに対処する精神科や心療内科では、患者の状態がどれくらいアパシー・シンドロームの特徴に当てはまっているかをチェックし、アパシー・シンドロームかどうかを判断するそうです。

これは今のところ、世界レベルで認められた病気ではなく、先進国でのみフォーカスされ一つの疾患として位置づけられているようです。

アパシー・シンドロームの症状とは

アパシー・シンドロームと診断された人の主な症状を上げてみます。

  1. 意欲的に何かをしたいという思いが湧かない。
  2. 人に会いたくない。
  3. 目標がなくなった感じがする。
  4. モチベーションが上がらず目の前の作業が面倒くさい。
  5. 趣味や友だちとゲームをするなど、気が向いたことは普通に出来る。
  6. 友だちグループと会っていても気分は何処かさめている。
  7. 必須な仕事が面倒で、だたじっとしていたい。

このような症状、またそれに関連した症状が見られるようです。今の段階では世界的にはっきり病気とは言い切れないものですが、普段の生活には明らかに影響が出てくるようです。ちなみに、はっきりと鬱病と診断された人は、本人は気分のアップダウン、プレッシャーになるとネガティブな気持ちが湧きやすい、将来への不安や恐怖などが定期的、又は慢性的にあるので、本人はそれを辛く感じているようです。

しかしアパシー・シンドロームは鬱病と比べると、当人は現状をあまり辛いと感じていないようなのです。心の奥深くでは、今のこの状態が続くのは良いわけではないと自覚している場合もあるかと思います。ですがあたかも自らエネルギーをダウンさせ休息状態に入ったかのような、あまり感情が入っていない状態と言えそうです。

1. 主に「無気力」に限定されるのが特徴

アパシー・シンドロームは、全般的に無気力という事が特徴ですが、全てに無気力ではないので、何にやる気力が起きないかは、人それぞれです。例えばある人は、ご飯は普段どおり食べたられるし食べたい、でも後片付けは異常に面倒で手がつかないという人もいます。

又、あるケースは、夜は普通に眠れる、しかし朝は出勤して仕事する意欲がない、だがそれに対してさほど焦りもない、そういう自分にあまりシリアスに困ってはいない等が上げられます。人と会いたくないと言っても、プレッシャーのない気楽な遊びでなら友達と普通に会えるというのもよく聞くケースです。

ですが大好きだった趣味事さえも、その人の環境事情によっては、面倒に感じるようになった、やる意味が分からなくなった、座ってただじっとしていたい、健康なのにただ寝ていたい等という人もいるようです。

2. すべてのことに「無気力」になるわけではない

人に会いたくない、仕事する気力がないと言っても鬱病とは違い、全ての事に無気力なわけではありません。たいていは自分の本業(学生なら勉強、社会人なら自分の仕事)に対して無気力になってしまう場合が多いようです。本業とは繫がりのない事や気楽に出来る楽しい事では、人と会うのもさして苦を感じません。

以前どおりに、のってやれることもあるので、本人も周りの人も、アパシー・シンドロームなどとは思わないでしょう。なので人に会いたくないとか、仕事に意欲的に向かえない、前向きに仕事を終わらせないという時、周りがそれを感じ取った時には、この人は我がまま、身勝手、責任感がない、甘えている、だらしがない等と思われがちです。

そういう期間が長くなると、本人も次第に自分にはエネルギーがないとか、駄目な人間、出来ない人間と思い込むようになる危険性があります。

3. 完璧主義や几帳面である

人に会いたくないと思うようになってしまう人は、こんなタイプの人に多いそうです。それは、完璧主義者や几帳面、勝ち負けを気にし過ぎる人に起きやすいと言われています。人間は常に完璧には出来ておらず心身ともに常に成長していくので、完璧な点に到達する等という事はないとも言えます。

なので完璧主義者が完璧を求めても、たとえ物事が上手く運んでも、常に心のどこかで自分を責めるように、「もっとこうしていたら、もっと良い結果を生めたかもしれない」という心理が働くようです。それはただ向上心があるというのとは少し違い、過去の何らかの原因で、とにかく100パーセントをとらなければ気持ちは満足出来ない状態にあるようです。

しかしそれがある時点でプツンと切れたように気力が下がり、人に会いたくないと思うようになるようです。その、人に会いたくないという心理は、周りの人が問題なのではなく、心の奥で自己嫌悪や劣等感がどっしり腰を下ろしたからかもしれません。

「人に会いたくない」・・・ストレスが原因かも?

人に会いたくないと思う人は最初からそう思っていたわけではなく、ある頃から思うようになっています。そして人に会いたくない思いも無気力さにも、鬱病とは違い、本人はシリアスな問題として自覚はしていないようです。しかし日々の生活で人に会いたくないと感じて過ごすのは不自由で、何とかしたいという思いは深層心理にはあるはずです。

人に会いたくないと思うようになったのは、何かがきっかけで精神的なストレスが溜まるようになったのが原因となっている可能性が大いにあります。ここでは人に会いたくない心理とストレスについて、もう少し見ていきます。

なぜ、人に会いたくないのだろう・・・

人は本来、多くの人の中で、お互い助け合いながら楽しく生きていけるようになっているはずです。世の中で人に会いたくないと感じるのは、自然なこととは言えません。ところで、あなたが人生を送ってきた中で、様々な環境に身を置きながら、多くの人と接触しながら過ごしてきたと思います。

その環境ごとによって、時には自分を飾って違う自分を演じなければいけなかった場合もあるでしょう。最も身近な環境で身近な人間関係は家族です。他には学校、職場、定期的に会う友人グループ、配偶者側の家族等があり、その場その場で多少違った自分を演じてしまうのは誰にでもあることです。

又は、飾るべきではない場所で飾り続けて苦しくなっていた人がいるかもしれません。飾る事で後で人から冷やかされたり馬鹿にされたりした経験もあるかもしれません。ですが人に会いたくないと思う理由は、一概に相手が悪いからとは限りません。

人は外的環境の中で、さまざまな自分を演じている

それぞれの環境で多少違う自分を演じるのは、環境的に必要な場合も多々あります。相手に尊敬や謙遜を表すために普段の自分とは違う自分を演じる事だってあります。ですが、人に会いたくないと思うようになる人は心の奥で、環境ごとに変化する自分が滑稽だとか情けないとか、罪悪感を感じる人もいるようです。

真面目で頑張りすぎる人に多いかもしれません。地に足が着かない状態で演じて頑張っていると、そのうち疲れて、社会的な責任を手放し楽になりたいと思うようになり気力状態に陥る事があるようです。

エネルギーが充電切れ!

人に会いたくないと思うようになる人は、それ以前にはとても頑張り屋だった、目上に忠実で期待を裏切りたくないと思うような人、勝ち負けや人目が気になる人に起きやすいと言われています。エネルギーの充電が追いつかないくらい走ってしまったために、ふっと止まってしまった、と言えるかもしれません。

ストレスを感じる時の男女の脳の違いとは?

予防医学研究者・石川善樹医師の見解。友達を多く作る方がストレス解消できる?

人に会いたくないという、生活するのにはとても不自由で不健康な心理には、色々なストレスが関わっているようです。それでストレスに関して、予防医学研究者・医学博士の石川善樹氏は、このような内容の事を話しておられたそうです。

それは、アメリカで30~69歳の男女数千人を対象に約9年間、友人知人を沢山持つ人、殆ど持たずに孤立した人の死亡率のデータを取ったそうです。研究結果は、友人知人を殆ど持たず孤立した人の方が、およそ2~3倍死亡率が高かったとの事です。

これは友人知人を多く持ったほうが、ストレスが解消されやすいという事だそうです。確かに人間関係でもストレスはありますが、少ない決まった相手とだけ付き合うよりは、色々な相手とコミュニケーションを取れるチャンスを持っている事でストレス発散がラクになるということではないでしょうか。

「人に会いたくない」のは男性?女性は「人に会いたい」?

石川医師の脳医学によると、人間の脳は親しい人は6人程度しか作れないそうです。そして男性はストレスが溜まる状況にあると、人に会いたくないと感じ、女性は逆に人に会いたいと思うそうです。男性は人に会わない方が楽だと脳が判断し、女性は人に会った方が気分が晴れて楽になれると判断するようです。

女性は自分をオープンにして「話すこと」で、人間関係の新密度を計る傾向にあるようです。友達や彼氏と会う時、ただ「おいしいものを食べる」「映画を観る」「買い物をする」など、ひとつの目的ではなく、「話をする」目的が含まれていはいませんか?

「人に会いたくない」・・・女性ホルモンとの関係

女性の場合は、ホルモンバランスが影響している場合もあるようです。具体的には、卵胞ホルモンと黄体ホルモン分泌量の変化や、脳内物質のエンドルフィン、セルトニンの分泌の低下が影響しているのではないかという事です。

人によっては生理の前、生理中、排卵日辺りに気持ちが苛立ったり滅入ったりするという人が沢山います。それと共に、人に会いたくないとも思ってしまうという声も多いようです。

「人に会いたくない」ってどんな時?雨の日は気分が落ち込みやすい科学的な根拠

人に会いたくないと思う時には、天気も影響している事があります。朝起きて窓から外を見ると雨降りだった時、ふと無意識に淀んだ気持ちになる事がありますよね。何かの理由でよほど雨を切望していなければ、多くの人は天気の良い日より曇りや雨降りに、気持ちがダウンしがちです。

これは雲が覆って暗くなっているから、気分も暗くなるのだろうと思う人も多いと思います。確かにそれもありますが、実は天気が気分に影響するのには科学的根拠があるそうです。それはどういう事かと言うと、低気圧になると体の細胞や血管が膨張し血圧が低下するそうです。それが自立神経やホルモンバランスにも影響し、気分が揺さぶられるという事のようです。

「人に会いたくない」時は、ひとりの時間を楽しもう

いかがでしたか?「人に会いたくない」という気分を、心理学・脳科学・科学的な角度からまとめてみました。中にはシリアスな状況の人もいますが、一時的にストレスや自律神経、ホルモンのバランスの乱れから来るものが多いのかもしれません。こんな時は、無理に電話に出ようとしたり、人に会わなくても良いのではないでしょうか。

「人に会いたくない」と思う気持ちの中には、「ノリ気じゃない」「会っても明るく振る舞えない」「人に会うのもめんどう」など、さまざまなシチュエーションや気分があることだと思います。人を優先に考えず、時に自分をワガママにしてあげることも大切ですよ。

気分が落ち込む自分や、人と会いたくない自分を無理に「ポジティブ」にしようと思わなくても良いのです。ようするに「がんばり屋」さんに多い傾向とも言えるのですから。こんな時のために、ひとりでできる楽しみ方をいくつか作っておくと良いかもしれません。

友達や知人には、「あの時は・・・ごめんね」と後から報告すればきっと解ってくれるでしょう。なお、なぜか涙が溢れる・・・、人と会いたくない時期が長引くなどの症状は、心療内科など専門家に相談することをおすすめします。