【人が苦手】それでも人と関わりたいあなたに教えたいワーク

人が嫌いなわけではない、でも人付き合いや人とかかわることが苦手。本当は仲良くやりたいのに、なんでこんなに苦手なんだろう…望むでもなく内気で内向的になってしまっている人が苦手な人に、他人や自分がちょっと好きになるワークをお伝えします。

”人が嫌い”ということを徹底的に分析します!

「人が嫌い」なわけではないんだ

最初に言ってしまいますと、このサイトには「人が嫌い」というような内容の記事もあります。
人が嫌い、ではなくて「人が苦手」を選んだという行為にはもうすでに意味を感じませんか?

人が苦手ではあるのですが、嫌いではない。
そんなあなたは、ひょっとしたら、「人に近づきたい、仲良くなりたいんだけれども、苦手だから近寄れない(淋しい)という気持ちを持っているのではないでしょうか?

「社交不安障害」という名の病気

「人が苦手」という病気があるのを知っていますか?
「社交不安障害」という心の病です。対人関係がとっても苦手で病気のレベルになってしまっている病気です。
これを読んでいる人のほとんどは病気ではないと思うのですが、この病気には「人が苦手」な人達が学ぶべきことがとても多いです。

この病気の人達は、人前で否定的な評価をされたり、他人に恥をかかされたりすることを極端に嫌がります。
他人から嫌な思いをさせられることをとても怖がり、不安に思い、嫌なことがあるとパニックになります。
だから、人前で話さなくてはならなかったり知らない人からの電話があったりするのがとても怖かったり、人前で字を書くと手が震えたりします。

人前で動悸がしたり、汗がたらたら出てきたり、震えが来たり、顔が真っ赤になったり…社会の中にいることが病的に辛くなり、人を避けてしまうことになります。とても大変な病気で、苦しんでいる患者さんはたくさんいます。

病気じゃないけど思い当たることが…

うーん…病気じゃないはずの人達でも、シチュエーションを見ると「そりゃそうよね…」と思う読者の方はたくさんいらっしゃると思います。
さすがに生きていくのに支障をきたすほどの「病気」とは違いますが、他人から否定的なことを言われて嬉しい人はいないですものね。

人が苦手な人の多くは、人前でしゃべるのが苦手です。相手が分からない電話に出るのも嫌かもしれません。字が下手だと思っている人は、人前で字を書くのは苦手ですよね。だって、下手だって人に思われるのが嫌だから。

人前に出られなくなってしまうほどつらいというわけではなくても、「人が苦手」「人と関わりたいのにそれが苦手」な人って、少なからずそういう面があると思います。

他人がいつも気になっちゃう

今事例に挙げたことも、いつも「ああ、人が苦手だな」と思うほかのシチュエーションを考えていただいても構いません。
これを書いている私も人が苦手です。お店に入って「〇〇がほしいんですが」と言いたいのに、その〇〇はそのお店にとって見当違いで絶対売っていない商品だったら恥をかいてしまうな…などと思うと、お店に入るのに二の足を踏んでしまいます。

そもそも「人が苦手」ということは、相手がいます。「人」「他者」です。
人が嫌いなわけではなくて、近寄りがたい、苦手だ、という人は、他人にどう思われているのかがとても気になってしまうタイプなのです。

「人が嫌い」という人の特徴ってどんなもの?

これから言うことは、決めつけるものではありません。「私、そんなのと違う!」という方もいらっしゃると思います。そういう人は、多分もっと別のアプローチで人が嫌いである理由や克服法を考えていかなくてはならないと思います。
ここでは、以下のような人を想定してお話を進めていきます。

まず、他人にどう思われているのかがとても怖いです。「人なんて嫌いだ」と一匹狼みたいになっている人も、相手に受け入れてもらえる感じがしないから一人ぼっちを選んでいる。そういわれると、そんな人、身の回りにいませんか?

だから、自分が何か発言をすると、そのあと「あれって良かったのかな」「あれって変だと思われなかったのかな」とくよくよと悩みます。
その場がうまくいって、注意もされなかったのだから、多少の失敗は忘れてしまっても構わないのではないかとアドバイスをしたくなってしまいますが、この方にとってはとても不安で、心配で、居ても立っても居られないことなのです。

お友達と話をしていても、自分の発言を後から「あれって嫌われないかな?」と思い出してしまうので、ついお喋りの数が減ります。だから、仲間内では物静かな人だと思われているかも。
みんなの話を黙って聞いているので「聞き上手」と思われていることもあるかもしれませんが、心の中は「自分が皆に嫌われていないかしら」と人を怖がる、人が怖いと思う気持ちでいっぱい。

自分のココロが「他人」で決まってしまう辛さ

それぞれ、自分はその時は「それでいい」と思って言っているはずです。
「それでいい」と思わないで口から出してしまうことというのはとてもレアケースだと思いますし、だいたいお喋りをしているときなどは「こんなの変だよね」という確信をもって喋るなんて、意地悪な気持でもない限りは絶対しないと思います。

ところが、言い終わってから「これは相手からどう思われているのだろうか?」「これは相手の気を悪くさせる言葉だったのではないか?」と振り返って咀嚼してしまいます。

もう終わったことだし、その時話していた相手もその時は嫌な顔なんかしていなかったし、もしも嫌な思いをさせたことが分かるとしたらその時言ってもらえるか、次の時言ってもらえるか何となく避けられるか。しかも、避けられるとしたら、その仲間に対して相当の嫌な思いをさせていて我慢の限界を超えているような気がしますよね。

多分「自分の言ったことは変だったんじゃないか」と常に振り返って人が怖くなってしまっている人に、無神経に人に嫌がられることを言い続けて嫌われるタイプの人はあまりいないと思います。
なぜなら、いつも気にしているから。いつも周りに嫌な思いをさせないように言動を調整しているから。

…でも、そこにいない人が一人います。「自分」です。
みんなでご飯を食べに行くとします。仲間の数人はラーメンを食べたいと言い出しました。数人はパスタが食べたいと言っています。でもあなたは昨日の夜ラーメンを食べたばかり。今日は麺類じゃなくて定食を食べたいと思っていました。

あなたは「私、定食を食べたい!」と言えるでしょうか?
定食派はあなた一人です。きっと「何言ってるの?」と思われるのが怖くて…周りの人が怖くて言い出せないのではないでしょうか。
実際は「定食?それもいいね、そういえば新しい定食屋さんできたよね、行ってみようか」となるかもしれないのに。

「人が怖い」と思うとき、だいたい考えの軸になるのは他人で、自分ではないのです。

人が苦手になった自分を認めてあげる

人からジャッジされる怖さ

そりゃ、怖いですよね。いつも「人にジャッジ(判定)されている」と思っているとしたら。いつも一挙手一投足を他人から見られていて「あの人は〇〇だから」と思われていたら…。

先ほども言ったとおり、これがひどくなってしまうと心の病気になってしまいます。
でも、病気になるほどひどいわけではなく、普通に人とお喋りすることはできるけれども、でも人が怖い人達はたくさんいます。

どうしてこうなっちゃったんだろう…

さて、そこで自分を振り返ってみます。
なんで「人が怖い」のでしょうか?

人が怖い人のほとんどが「人からジャッジされることが怖い、だから人が怖い」と、意識的にも無意識的にもどこかで思っているであろうことはお話してきましたが、なぜそうなってしまったのでしょう?

小さな子供のころ、妹が生まれてお母さんが忙しくなった時に「お姉ちゃんなんだからしっかりしなさい!」と言われたことに傷ついてしまったから?しっかりしていなかったらお姉ちゃんとして、自分としてお母さんに認めてもらえないと思ってしまったから?

小学校のころ、掛け算の九九を言うのが苦手で、みんなから「やーいやーい、みんなが言えることが言えないんでやんの!」といじめられてしまったから?みんなよりもできない子だと思い込んでしまったから?

いろんなことがあると思います。
今では覚えていない小さなことでも「あ、私、気づかなかったけれども今人から非難されることをやってしまったんだ」「私がやっていることとか、存在していることとかってそもそもダメなことなんだ」と周りの人に思わされてしまっていたことがあったのだと思います。

それは人が怖くなって当然ですよね…他人が「あなたはOK/NG」を決めてしまうと思い込んでしまっているのだから。

私のことは私が決める!…って難しい

どうでしょうか?話が少し重たくなってしまいましたが、あなたが思っていた「人が怖い」ってこんな感じのことではないでしょうか?
忘れている小さなことや、思ってもいなかったことが、あなたを傷つけ続けて怖がらせてはいないでしょうか?

でも、もうあなたは大人で、自分の価値は自分で測れます。
だから、他人軸で自分の価値を図る必要はないし、他人からの評価をビクビクと待つ必要はないのです!
…と、大きな声で言えたらいいのですけれども、なかなか難しいんですよね、身に沁みついてしまっていることって…。

ワークその1「自分はどんな人なのか」

「鏡」を覗いてみよう

今の自分に対するイメージは、自分が作ったものではなく、他人を通して自分が受け取ったイメージです。
そうだとしたら、本当の自分ってどんな風なのか知りたくありませんか?

人間は、本当のところ自分の姿を自分だけで知ることはできません。顔だって、やはり鏡が無いとみることができません。
ならば、鏡になってくれる一番信頼がおける人を探して、その人に聞いてみましょう。

ワークのやり方

□心から信用している人を複数(数人で大丈夫)決めます。(親友/彼氏/夫/親/兄弟など…)

□その人達に「私ってどんな人」と聞いて、メモしていきます。
・どんな風に見えるのか
・どんな風な言葉をしゃべるのか
・どんな笑顔で笑うのか
・得意そうなことはなにだと思うか
・苦手そうなことはなにだと思うのか
(その他にも、効いてみたいことをどんどん聞いてみましょう)

□自分にも同じ質問をして、メモしておきます。

□少し大きめの紙と付箋を用意して、付箋に言われたことをどんどん書いていきます。自分の解答だけは違う色で。
□似たようなイメージが書かれた付箋を、紙の上にグループ化して貼ってみます。
□グループになった付箋が書かれた紙をぐるりと囲い、そのグループに名前を付けます。「優しい」「気が強い」「元気」「おとなしい」など…。

さて、信頼している人たち、そしてあなた自身のあなたのイメージは、どんなだったでしょうか?
あなたの色の付箋と、他の人の色の付箋は同じグループにあったでしょうか?
あなたの鏡は、あなたの何を映し出したでしょうか?

ワークその2「私はどんな人になりたいのか」

自分がなりたいイメージをまとめておく

自分がどんな人かは先ほどのワークでだいたいわかりました。
でも、本当はこんな人で居たくないのに…と思うような「自分像」も出てきてしまったかもしれません。
本当は元気な頑張り屋になりたいのに、おとなしくて物静かだと思われている、など…。

それでは、今度は「自分がなりたいイメージ」を書き出してみましょう。

ワークのやり方

□以下の熟語から、なりたいと思うものに丸を付けます
A) 親切/友好的/温厚/平穏/明朗/慈愛/厚情
B) 賢明/実直/寛大/公平/無欲/沈着/探求心
C) 自由/大胆/平穏/孤高/客観的/熟慮/独立

□他にもなりたい自分を指す言葉があれば、書き足していきましょう。

□丸の数を数えます。
A)グループが多かった人は、人間が大好きで、人にやさしくしたいと思っていないでしょうか?
B) グループが多かった人は、自分の「きちんとした人間像」を持っているのではないでしょうか?
C)グループが多かった人は、他人の意見に左右されないで自分のやりたいことを自分で決めたいのではないでしょうか?

「私は今こんな人間なんだ」ということと「私は本当はこんな人間になりたがっている」ということが分かれば、他人の評価よりもそちらのほうが大事にならないでしょうか?

人が怖いと思う前に、自分がどうしたいかということを考えられるようになったらこっちのものです。

すぐに身についてしまった考え方を矯正するのは難しいし、強制された自分にもいいところがあって変えてしまいたくないこともあります。
ワークで出てきた結果を紙に書いておいて(携帯電話やスマートフォンに書いておいてもいいですね)、時々読んでみるのもおススメです。

人付き合いのレベル~誰とでも仲良くしなくても構わない

本当にみんなと仲良くしなくちゃならないの?

人が怖い人は、気心知れている人以外のだいたいのほかの人が怖いのではないでしょうか?
特に、仲良くない人…意地悪なAさん、陰口ばかり言うBさん、人の仕事を自分の手柄にしてばかりのCさん…別に仲良くしなくてもいい人達とも仲良くしたい、その人達に嫌われるといじめられたりして辛い思いをするから余計仲良くしなくてはいけないし、そういう人達が怖いということはよくあると思います。

でも、そんな人達と仲良くなって、楽しいですか?
そんな人達に気を使って、仲の良いふりをして、嬉しいですか?
その人達に嫌われると、自分の立場が悪くなるから、身をすくめているだけではないですか?

「付き合わなくていい人」は自分で決めてしまっていい

その人達とすぐに縁が切れるかというと、やはりそんなわけにはいきません。
急にあなたがその人達とお喋りをしなくなったり、気を使わなくなったりしたら、きっと「自分が意地悪をしていると思っていないAさん」「言っていることは本当のことで陰口だなんて思っていないBさん」「本当に自分がやったと思っている仕事に誇りを持っているCさん」が深く傷つき、悲しい思いをしてしまうかもしれません。

「人が怖い」とあなたが思っているのと同じように、人からジャッジを受ける、人を鏡にして自分を見るしかできない人間という生き物は、やはりみんなどこかしら「人が怖い」のだと思います。

4つの「人付き合いのレベル」

1) 他人…知らない人か、顔見知りくらいの人
2) 知り合い…何かのかかわりがあって、名前くらいは知っている人
3) 友人…仲良くしたいと思っている人
4) 親友…気を使う必要がない人、ある程度のことならちゃんと話し合える人

付き合わなくちゃいけないけれど、あんまり付き合いを深めたくないタイプの人という先ほどの3人は、あなたにとってどこに置いておきたい人達なのでしょうか?
2)くらいにしておきたかったら、それくらいの距離を取ってお話をすればいいのです。2)の人達に「あの人って〇〇よね」とジャッジされたとして、嫌な思いをしたら、1)に格下げにしてしまえばいいだけです。

まとめ

どっちにしても、気が合う人、気が合わない人というのはいるもので、だからどの人もみんなまとめて「人が怖い」と思ってしまう必要はないのです。
どうでしょう、すこし元気が出ませんか?
人間は社会を作って生きている動物です。その社会の中で、いつも怖い怖いと思いながら生きていたら、なんだか気が詰まって辛いですよね。

少しでも気楽に、そして自分らしく生きられるようになりたいですね。私もそうなりたいです。お互い、気楽になりましょう!