逆性石鹸でジメジメの嫌なニオイやカビを解消!その5つの効果と使い方!

梅雨の季節、雨の日が続いたりして、お洗濯物も室内干し。なんとなく部屋の中がカビっぽかったりして嫌ですよね。そんな時に活躍するのが逆性石鹸なんです。「なにそれ?」という人、そう、あまり聞きなれない言葉ですよね。今回はジメジメとした季節に活躍する逆性石鹸の効果や使い方をご説明します。

洗濯物の嫌な臭いに逆性石鹸がイイ

これからの季節、梅雨に入り雨の日も続くことでしょう。そんな時に洗濯物を外に干せずに室内干ししたりすると、いつもとは違う嫌なニオイがすることってありますよね。それって細菌によるものなんだそうです。雨の日が続くと、お風呂場のカビや、思わぬところでカビや細菌に悩まされてしまいます。そんな時に活躍するのが逆性石鹸なんですよ。

逆性石鹸とはどういうもの?

逆性石鹸という言葉、あまり聞きなれない言葉ですよね。石鹸と言っても、逆生石鹸に洗浄力はほとんどないんだそうです。では逆性石鹸とは一体どういうものなのでしょう?詳しくご説明します。

消毒・殺菌が目的の石鹸

私たちが普段汚れを落とすために使う石鹸や合成洗剤は水に溶けるとマイナスの電気を帯びて陰イオン(アニオン)になるもので、陰イオン界面活性剤と呼ばれるものがほとんどです。それに対して全く逆の性質を持つもの、水中でプラスの電気を帯びて陽イオン(カオチン)となるのが逆性石鹸です。普段使う石鹸とは逆の性質なので逆性石鹸と呼ばれています。

逆性石鹸は陽イオンなので陰イオン、つまりマイナスの電気を帯びているものに引き寄せられる性質があります。マイナスの性質を持つものはタンパク質やセルロースを主成分とする細菌やカビです。逆性石鹸はこれらに強く吸着してタンパク質やセルロースを変質させ、細胞の構造を破壊して消毒・殺菌効果が得られます。

逆性石鹸と普通石鹸はどう違うの?

普通の石鹸が弱アルカリ性なのに対し、逆性石鹸は弱酸性です。普通の石鹸は汚れにしみこんで浮かせて剥がして分散させる、という作用で洗浄力があります。しかし逆性石鹸に汚れを落とす作用はほとんどありません。

逆性石鹸には前項で説明したように細菌やカビを破壊して流してしまう効果があるとされていて、医療用器具の消毒に使われる塩化ベンザルコニウムやトローチやうがい薬に使用されている塩化セチルピリジニウムという成分が陽イオン界面活性剤で逆性石鹸と同じものになります。

ただし、逆性石鹸には最近とは構造が全く違うウィルスには効果が薄いとされています。インフルエンザやノロウィルス対策には逆性石鹸は使われません。また、結核菌やボツリヌス菌も構造が陰性ではないので効果がないと言われています。

逆性石鹸の主な使い方と効果

細菌やカビ対策に効果があると言われる逆性石鹸。梅雨に入りジメジメとしてくるこれからの季節には色々と私たちの生活でも活躍してくれそうですね。では、実際に逆性石鹸をどのように使いこなしていけばいいのか、主な使い方と効果についてご説明しましょう。

掃除や食器洗いの消毒に

よくテレビコマーシャルなどで見るようなスポンジやまな板、食器や調理器具の除菌にも逆性石鹸は有効です。逆性石鹸は製品によっても違いますが、よく使われるオスバンSという逆性石鹸だと、だいたい200〜500倍に希釈したものに5分ほどつけてそのあと水で洗い流すことでカビや細菌の消毒ができます。

お部屋の掃除にも家の床、畳、家具や手すり、便座などに使う時も200〜500倍に薄めた液を含ませた布で拭くか、噴霧すると良いでしょう。食器など口にするものに関しては消毒後水洗いをしましょう。口にしないものであれば噴霧してそのままでも大丈夫です。

室内干しの洗濯のいゃ〜なニオイ防止します

雨が続いて室内干しなどをすると乾きが遅くなって細菌が繁殖してイヤーなニオイの元になることがあります。特に毎日使うタオルなど、顔を拭いたりするときにニオイがするなんて気分が良くないですよね。また、お子さんがスポーツなどをやっていて汗をたっぷりと吸ったスポーツウェアなどにも。こんな時は細菌の繁殖を抑えるのに逆性石鹸を使いましょう。

逆性石鹸で消毒や消臭をする時は普通石鹸と一緒に使ってはいけません。弱アルカリ性の普通石鹸と弱酸性の逆性石鹸で中和されてしまうので効果が薄れてしまうのです。

この時期発生しやすいカビ対策に

カビの除去に使われるものとしてエタノールもよく知られていますが、逆性石鹸もカビの除去には効果的です。エタノールと比べると逆性石鹸には消毒薬のようなニオイもほとんどなく、プラスチックやニス塗装品などにも使えるので逆性石鹸はエタノールよりも家庭でのカビ除去や掃除には使いやすいとも言えます。

ここで気をつけていただきたいのは生えてしまったカビには効きますが、カビ発生を予防することはできないという事です。カビのタンパク質やセルロースに結びつくので、生えてしまったカビに威力を発揮するのです。それとカビを死滅させてもカビでついてしまったシミや色は落ちなかったりします。その場合は漂白剤などを使用してください。

使用法としてはやなり200〜500倍に薄めて使用しましょう。希釈濃度は必ず守るようにしてください。濃いめの方が効き目があるかと思われるかもしれませんが、強すぎては人にも害が及ぶ可能性があります。

まずはカビが生えている部分を水拭きして表面のカビを取り除きます。それから一度しっかりと乾かしましょう。逆性石鹸は汚れや水分があると効き目が弱くなるからです。完全に乾いたら、希釈した液を、
・浸け置き
・濡れ拭き
・噴霧
などの方法で使用しましょう。

カビ菌はカビが生えているところだけでなく、その周りにも部屋全体に広がっている可能性があります。ですからカビが生えているところ以外も部屋全体に希釈した逆性石鹸を吹き付けるなどして、そして、しっかりと乾かしましょう。湿ったままだとまたカビが発生する恐れもありますから、乾燥させることを意識してください。

また、カビを吸い込んだりする可能性があるのでマスクをしたり、弱酸性の駅で手荒れなどしないように、ゴム手袋などをしてお掃除することをお勧めします。

ゴミ箱の消臭や消毒にも

ゴミ箱や冷蔵庫の消臭には逆性石鹸を100〜200倍に薄めて噴霧します。冷蔵庫はもちろん食べ物を全て取り除いてからやってください。希釈液を含ませた布巾で拭き取ってもOK。夏になるとゴミ箱のニオイって特に気になりますよね。こまめに逆性石鹸を噴霧することで消臭効果も高まります。

手指も消毒して清潔に

手を洗う時に注意が必要なのは手の汚れを落とす普通の石鹸と、細菌を消毒する逆性石鹸を一緒に使わないことです。手洗いに殺菌性を持たせようと、普通の石鹸と一緒に逆性石鹸を混ぜて使うとお互いの効果を消し合ってしまう結果になります。

ちょっと面倒に感じるかもしれませんが、まずは普通の石鹸で手の汚れを落としてから逆性石鹸を使用することで両方の効果が得られます。しかし、普段過程で手を洗う時にはそれほど神経質になる必要がありません。手に付いた菌は普通の菌で洗うだけでもおよそ95%は洗い流すことができます。丁寧に手洗いをすればさらにその効果は上がるでしょう。

代表的な逆性石鹸商品3選

逆性石鹸とは陽イオン界面活性剤のことを指す総称です。実際には色々なメーカーから違う名前の逆性石鹸が出されています。今までご説明してきた希釈度はオスバンSという、医療器具の消毒にも使われている代表的なものを元にしています。メーカーによって希釈度は違う場合がありますので、注意事項や説明をよく読んで、その指示に従ってください。

オスバンS

オスバンSは第3類医薬品に属していて、ベンザルコニウム塩化物(塩化ベンザルコニウム)という陽イオン界面活性剤が入っている殺菌消毒液で、逆性石鹸として利用されている代表的なものです。殺菌効果があるので創傷面に400〜1000倍に薄めたものを塗るのも良いとされています。

消毒として使用する他に、洗濯物の柔軟剤として、髪の毛のリンス、そしてコンタクトの保存液の防腐剤としても使われているそうです。ただし、皮膚を傷めないようにガーゼなどで湿布するのは避けましょう。顔面や粘膜に塗ることも避けるようにしましょう。そしては大湿疹などの異常が見られた場合はすぐに使用を中止して皮膚科を受診して下さい。

ヨシダ

吉田製薬から出されているものでほとんどが医療器具の消毒や、手術前の医療従事者の手洗い、傷口の消毒などの医療用として使われています。濃度にも様々なものがあり、希釈度も製品の種類によって違うので注意が必要です。

オスバンSと同じく成分はベンザルコニウム塩化物です。副作用としても同じように発信やかゆみが生じたりすることがあるので、そのような場合は使用を中止してください。皮膚や粘膜への刺激が強いので濃度はきちんと守ることが大切です。

パコマ

畜産の現場でも使われることの多い逆性石鹸消毒液です。塩化トリメチルアンモニウムメチレンというものが主成分でパコマという商品名で知られています。畜舎の消毒や伝染病発生時の消毒、乳牛の搾乳器具の消毒や乳首を消毒したりするのにも使われています。

原液はかなり強いもののようで、実際に使用する時は器具に使う時は0.01〜0.02%、生き物に使う時は0.005〜0.025%まで薄めて使います。また、これらを散布、噴霧する時はマスク・ゴーグル・ゴム手袋などで防護することが注意書きとして書かれています。

細菌の繁殖を抑える!洗濯での使い方は?

逆性石鹸は洗濯をする時に、細菌の繁殖を抑えて、嫌なニオイやカビを防止する事もできます。ここでは洗濯をする時に逆性石鹸を使う使い方を順番にご説明しましょう。

1.逆性石鹸を水で薄めましょう

逆性石鹸を消臭効果のために使う時は、直接洗濯機に入れずに、あらかじめ、バケツや洗面器、バスタブなど、洗濯物の量によって逆性石鹸を希釈する容器を準備し、逆性石鹸を400〜1000倍に薄めましょう。プラスチックやステンレス製の容器であれば大丈夫なのですが、薬剤によってはブリキや鉄製の容器だと金属を腐食させることもあるので気をつけて下さい。

2.1〜2時間浸け置きします

洗濯前に洗濯物を逆性石鹸の希釈液に1〜2時間浸け置きします。この時に希釈濃度はきちんと守ってください。あまり強すぎると生地自体を痛めてしまいかねません。そして染色したものは色落ちする可能性もあるので避けるようにしましょう。

3.キレイな水ですすぎましょう

キレイな水ですすぎます。ここで逆性石鹸の成分が残っていると、洗濯をした時にアルカリ性の普通の洗剤と中和されてしまって、汚れを落とす効果が落ちます。ですから、きちんと逆性石鹸をすすぎ落としておくことが重要です。

4.いつも通り洗濯機で洗濯します

いつも通り洗濯機で洗濯をしましょう。柔軟剤を入れることもあると思いますが、この柔軟剤も逆石鹸と同じ陽イオン界面活性剤です。水中の水分を捕まえてふんわりと柔らかく仕上げることができます。あくまでも汚れを落とした後に使うのが柔軟剤のポイントです。これらをきちんと守って、洗濯物のイヤーなニオイを撃退してください。

逆性石鹸を使用する際注意する事

これまでにも何度か述べましたが、逆性石鹸の多くは濃度が高く、肌が荒れたりする危険性も強いので、使用には注意が必要です。書いてある通り使用上の注意を守れば問題はないので、それほど神経質になる必要はありませんが。他の洗剤と同様に、使用方法を守るようにしましょう。

希釈する目安の量を守りましょう

逆性石鹸は製品によって濃度が違います。希釈する割合はそれぞれ違います。一般的に手に入れやすいのはオスバンSで、前半でご紹介した希釈の割合もオスバンSを基にしています。しかし中にはさらに希釈してある製品だったり、様々なメーカーによって逆性石鹸の濃度は違うので、きちんと確認して、用途に合わせて希釈するようにしましょう。

普通の石鹸と一緒に使うのは避けましょう

これも何度もお話ししていますが、汚れを落とすための普通の石鹸は弱アルカリ性、殺菌消毒を目的とする逆性石鹸は弱酸性です。一緒に使ったり、成分が残ったまま使うと中和されて効果が両方とも落ちてしまうのです。

食器などを洗う時は先に普通の洗剤で汚れをきちんと落としてすすいでおくと逆性石鹸の効果はアップします。カビを取り除く時も初めに表面のカビや汚れを落としてから逆性石鹸を使用することによってカビを死滅させる力はアップします。

保存、使用期限に気をつける

また、逆性石鹸に限りませんが、原液は非常に強い刺激のあるものです。幼児の手の届かないところに保管しましょう。直射日光が当たるところも品質の劣化につながりますので冷暗所に保管するようにしましょう。

消毒薬なので菌は繁殖しないと思っている人も多いですが、逆性石鹸の効き目があるのは陰イオンの性質を持つ細菌、カビに対してです。薬剤の中から耐性のある緑膿菌やセラチア菌などが検出されるというケースもあるようです。使用期限を過ぎたものは使用しないようにして、保存にも気をつけましょう。

梅雨のジメジメシーズンも逆性石鹸で乗り切ろう

逆性石鹸、あまり聞きなれない言葉ですが、実は柔軟剤やリンスなど、私たちの暮らしの身近なところに使われていることも多いものだという事がわかりましたね。これからの季節、逆性石鹸はジメジメとした湿気による細菌の繁殖によるニオイやカビを取り除くのにとても効果的です。使用方法を守って、清潔にこの梅雨の季節を乗り切って下さい。