集団行動への苦手感を克服する6つの秘訣!無理せず自分らしく集団の場になじむには

ランチやトイレもいつも一緒、常に周りに気を使って神経をすり減らして、気が乗らないこともやらざるを得ない…ストレスフルな集団行動には苦手感を持つ人も多いですよね。でも、社会で暮らす以上は、集団行動は避けようがないし、個人行動にはないメリットもいっぱい!無理せず上手に集団と付き合う6つの秘訣を伝授します。

集団行動とは

集団行動とは、組織や集団で同じ目標などに向かって一緒に行動をすることを表します。
学校の体操や組織の訓練などの特定の行動を意味するとともに、広く集団で行われる行動全般を指す言葉です。

人間同士の関わり合いで成り立っている“社会”という場で生きている以上、学校、会社、ご近所やサークルなどなど、集団行動に加わる機会はたびたびめぐってきます。ところが、今、この集団行動に対する苦手感を持つ人が増えつつあります。

集団行動のメリット・デメリット

集団行動のメリット 

集団行動のメリットは、何と言っても、集団の力で個人では到底成し遂げられない大きな仕事ができること。分業や規律性によって、何か物を作ったり、プロジェクトを行ったりするときも、生産性を大幅アップできます。

また、大人数が集う場で災害や事故が起きた際は、収拾のできない混乱を防ぐために、一定のルールに従って避難を行うための集団行動が欠かせません。

集団行動のメリットを象徴しているのが、日本体育大学の演目:その名も【集団行動】!40年に及ぶ歴史のあるパフォーマンスで、その美しさに多くの人が魅せられています。「一糸乱れぬ」という表現があるように、乱れのない秩序立った動きが、華麗な織物のように展開されています。


テレビ朝日が8台のカメラを駆使して撮影した日本体育大学『集団行動』最新演技。11分間に及ぶ奇跡の行進&歓喜の瞬間をノーカットで公開します!(画像ページ説明文)

集団行動のデメリット

一方、集団行動は、目的の達成のために、一定のルールを構成メンバーに課すので、どうしても個性の尊重と相いれない部分が出てきます。人の考えや価値観は、たとえ同じ国、地域、学校や会社などのコミュニティーでも多様であり、一つのルールを全ての人々が心から受け容れて共有することは難しいと考えられます。

そのため、集団行動には、その組織の枠からはみ出る個性を時には抑えざるをえないというデメリットがあります。これが集団行動に参加する際のストレスを生むのです。

“ムラ社会”といって、伝統的に共同体内部の調和を大切にしてきた日本社会では、集団行動になじめない人への風当たりはたいへん強いものがあります。その一例が「社会不適合者」という言葉。集団の中で空気を読みながらうまく周りとつきあっていく、という一般社会の暗黙の要請に応えられない人(いわゆる「KY(くうき よめない)」と呼ばれる人)は、社会不適合者のレッテルを貼られ、メインストリームから外れた社会周縁に疎外されることになります。

<男女別>集団行動の特徴と困った事例

集団行動への苦手意識を持つ人は多いと思いますが、女子と男子の集団行動では、それぞれ異なる事情があるようです。男女別の集団行動の特徴とありがちな例を見ていきましょう。

集団行動【女子の場合】

女子は年齢問わず集団行動への親和性が高いとされています。これはなぜかと言うと、よく言われるのが、原始時代にさかのぼる男女の役割分担に要因があるとする説です。女性は子どもを生み育てる性であり、共同体の内部を守って家事や育児や日常の作業を行ったり、周辺の森林で木の実や野草を採取したりすることが役割である、と。すると、こうした作業は必然、周りの女性との協力を必要とするので、集団行動への適応力を高めざるを得ないというわけです。

このように伝統的に横のつながりや一体感を大切して営まれてきた女性社会では、現代においても、服装やメイクや髪型、時として、人の悪口や自分の悩みや失敗談などまで総動員して、“共感”を生み出すことが追求されます。

また、行動面でも仲間との協調が求められ、最近では学校だけでなく、社会人になっても、ランチやトイレに連れ立って行く相手がいない、SNSや女子会の女友達コミュニティーで疎外される、などの“ボッチ”(独りぼっち)状態を恐れる人が多いといいます。

しかし、群れて行動しなくては生命を維持できなかった原始時代と違い、物質的に恵まれており、独りでも十分生きていける現代社会では、そのような行き過ぎた集団行動志向は不要です。そのため、心の中では多くの女性が周りに無理して合わせることに対し大きなストレスを感じているといわれています。

集団行動【男子の場合】

一方、男子は、元来、共同体の外に出かけて狩猟を行うことを役割とする性であり、比較的、集団行動の縛りからは自由であるような感じがします。確かに、女子は集団において独りでいることを過度に怖がりますが、男子は学校でも会社でも、独りでいることをさほど問題に感じていないように思えますね。しかし、実際は、男子でも群れることは多々あり、その中で悩みや葛藤を感じることも多いようです。

男子の集団行動の特徴は、タテ社会であること、そして、力関係を重視すること。原始時代の狩猟でも、個人プレーとともに、リーダの指揮による集団による秩序立った動きで獲物を追いつめることが必須だったように、男子の社会では年齢や役割の上下をたいへん重視します。また、より力の強い者が地位も名誉も財力も良い女も手に入れることができ、丈夫な子孫もたくさん残すことができるということから、互いの力関係にも非常に敏感です。(サル山のボスザル争奪戦を想像いただけると分かりやすいと思います。)
男子たちの社会では、力がある者同士の縄張り争いというかたちで集団行動の負の側面が現れてくることがあります。

集団行動に適応できない5つの原因

多かれ少なかれ、集団行動に対する違和感は誰でも持ったことがあるかと思いますが、それでは、自分でも強いストレスを自覚するほどの苦手意識はどうして生じるのでしょうか?集団行動に対する苦手感につながりがちな5つの原因を見ていきましょう。

思い当るフシがあれば、あなたにも集団行動への苦手傾向が見られるかもしれません。

1.自分の考えや価値観がハッキリしすぎている

集団行動に強いストレスを感じる原因のひとつに、自分の考えや価値観が非常にハッキリとしていることが挙げられます。集団のルールは、そこに含まれるすべての人に適用できるものではないこともしばしばです。自分の価値観が明確な人は、集団の価値観にいったん違和感を覚えると、内面で激しい葛藤を覚えて、大きなストレスを受けがちです。
集団行動では、自分と意見を異にするさまざまな人間と関わることになります。自分の考えや気持ちを、表情やしぐさや言葉で素直に表現できれば、折り合いをつけながらうまく付き合っていくこともできます。しかし、こうした自己表現が苦手な人は、自分の気持ちを外に出せないうちに、どんどんストレスを溜め、集団行動という場が苦手になっていくケースが多々あります。

2.自分の考えや気持ちを話すことが不得意

集団行動では、自分と意見を異にするさまざまな人間と関わることになります。自分の考えや気持ちを、表情やしぐさや言葉で素直に表現できれば、折り合いをつけながらうまく付き合っていくこともできます。しかし、こうした自己表現が苦手な人は、自分の気持ちを外に出せないうちに、どんどんストレスを溜め、集団行動という場が苦手になっていくケースが多々あります。

3.自分の世界に没頭するのが好き

趣味や空想など自分の世界に没頭するのが好きな人は、そもそも1人で十分幸せなので、その至福の時間が妨げられる集団行動を好みません。この場合は、集団が嫌いというよりも、自分の自由が奪われるのが嫌、というのが当てはまるでしょう。

4.人から干渉されるのが苦手

集団の良いところは、数の効果で個人では出来ない大きな仕事をやり遂げることができることです。しかし、それを成し遂げるには、意見を異にする個々人同士の調整や妥協など、手間のかかる作業が多いことも事実です。人から横やりを入れられるくらいなら、時間がかかっても自分独りでやりたい、というタイプの人は、集団行動に忌避感を覚えることが多いようです。

5.人に対して気を使いすぎる

集団行動は一定のルールの下で構成員が互いに協力し合うものですが、強制的な専制体制でない限り、個人の考えもまた尊重されるのが通常です。そのため、人と人とがお互いの意見を交換し合い、妥協や調整をはかりながら、ひとつの目標に向けて進んでいくのが本来の姿と考えられますが、人に対して気を使いすぎるタイプの人は、自分の意見より全体の調和を重視する傾向にあるため、結果、自分の気持ちを抑圧してストレスを溜めがちです。そうしたしんどい思いをするくらいなら、最初から集団の場には関わらないようにしよう…そう思って集団行動を避ける人も多いことでしょう。

集団行動にあまりに適応できないのは病気の場合も?

集団行動へのストレスは現代人の多くが訴えるところですが、いろいろ頑張ってもなかなかうまくいかない…そんな場合は心の病気である可能性も。集団行動への不適合に関わる精神疾患には以下のようなものが挙げられます。

アスペルガー症候群

アスペルガー症候群は、自閉症のひとつのタイプで、発達障害の一種です。明らかな認知の発達、言語発達の遅れを伴わず、むしろ特定の分野の知的能力が高い例が見られるのが特徴です。一方、相手の表情が読み取れない、人との距離の取り方や話しかけ方が不自然だったりするといった傾向が見られます。
これらが要因となって、集団行動になじみにくいという傾向が生じます。

自閉症と同じく、先天的な脳の機能不全による障害であると言われていますが、 脳のどの部分が関わってくるかなど、詳細は現在も研究中ということです。

ADHD(注意欠陥・多動性障害)

発達障害のひとつで、不注意(集中力が続かない)または多動性(落ち着きがない)/衝動性(思いつきで行動する、待てない)の一方もしくは両方のために、学校・家庭・職場などでの日常生活に困難を来すものです。

ADHDの症状を持つ人は学童期に目立ちますが、その半数は、大人になっても何らかのADHDの症状が継続的に見られるとされています。

不注意や落ち着きがないといった状態は誰にでもあることですが、これらの程度が、同世代の人に比べて、非常に強い、あるいは、その頻度が極端に高いため、日常生活上や集団行動の場に大きな支障がある場合にADHDと診断されます。

うつ病

「憂うつである」「気分が落ち込んでいる」などと表現される状態を「抑うつ状態」といい、それが重度になったものが「うつ病」です。うつ病になると、心身両面にわたって生命力の低下が生じ、気分・意欲・思考力の低下や、不眠、食欲減退、倦怠感、疲労感などの各種症状が現れます。

仕事やプライベートでのショックな出来事や過大なストレスなどに見舞われた場合に罹患するケースが多々あります。うつ病になると通常と比べて気力・体力が大幅に減退し、ネガティブ思考も強まるので、それが原因で、他者との繊細なコミュニケーションが欠かせない集団行動の場に大きな負担や苦手感を感じることがあります。

集団行動と無理せず自分らしく付き合うための6つの秘訣

人間社会で暮らしていく以上、集団行動に加わる機会はなかなか免れえないものです。少しでも集団の場への苦手感を減らして、ストレスレスに過ごせるようになりたいですね。ここでは、集団行動とうまく付き合うための6つのポイントをご紹介します。

1.自分や人の性格傾向を知る

自分や人の性格傾向を知っておくと、集団行動での人付き合いでのストレス軽減にたいへんお役立ちです。

自分の性格って、知っているようで、意外と分からないもの。「集団より独りが好き」「本当はさみしがりや」「自分のやりたいようにしたい」など、自分の傾向が明確化すれば、自ずと集団とのちょうど良い距離の取り方や力の入れどころ・抜きどころなども分かってきます。

また、人の性格もざっくりタイプ別に把握しておくことで、その人と関わるときに絶対はずせないことや注意することが分かり、コミュニケーションを円滑にしてくれます。

本格的な性格分析でなくても、ネットや書籍の簡単なテストでも、十分に基本的な傾向が分かるので、ぜひ試してみてくださいね。

参考

【性格診断】たった2つの質問でわかる本質的資質!アナタの性格タイプは?http://corobuzz.com/about

2.苦手な人がいてもいい!「人間関係7:2:1の法則」

“人間関係7:2:1の法則”というものをご存知でしょうか?

これは、世の中には、

ごくごく普通の相性の人 70%
とっても相性の良い人 20%
全く気が合わない人 10%

の割合で自分と相性の良い・悪い人が存在するという説です。

つまり、どんなに頑張っても人間関係がうまくいかない人というのが一定割合で存在するので、無理してすべての人と仲良くしようとしなくてもよいということです。

集団生活がつらくなる原因のひとつに、自分と合わない人とも無理して合わせて仲良くしなくてはならないという思い込みがあります。でも、この法則にしたがって考えると、どんなに努力してもうまくいかない人に力を割くより、20%の相性の良い人を探してその人たちと楽しい時間を過ごす方がよいですよね。

完璧を目指さず、力の入れどころ・抜きどころをうまく押さえて、集団の場にのぞみましょう。

3.自分の役割を見つける

独りぼっちになるのを恐れるあまり集団行動を苦手に感じてしまうという人は、積極的に集団の中で自分の役割を見つけましょう。どんなに小さなことでも、「みんなの役に立てている」という貢献感があなたの自信を高め、集団の場における苦手意識をいつのまにか解消してくれます。

4.鏡の法則~現実は自分を映し出す鏡

自分の意にそぐわないルールや苦手な人とも関わらなくてはいけないので集団行動が嫌だ、という人は、ちょっと立ち止まって「なぜ自分はその決まりやその人が嫌なのか」を分析してみましょう。

「鏡の法則」といって、現実は自分自身の心を映し出す鏡と言われています。つまり、自分にとって気になること、嫌なことは、それらがすべて自分の内にあるからこそ、自分の認識にひっかかってくるということです。

たとえば、ズバズバ自分の意見を口にする同僚が苦手なのは、実は本当は自分も考えを主張したいのに「謙虚でなければ」と思い込んで我慢してしまっているのかも!本当の自分の想いに気づいて自分を解放してあげられれば、苦手な同僚にもオープンに接することができ、まさに「鏡」のように相手の姿勢も柔軟になってくることでしょう。

5.集団だからこそ出来る「よい事」にフォーカスする

集団行動は、たしかに自由も制限され人への気遣いも必要になる、しんどい面もたくさんあるものです。しかし、同時に集団でしか出来ないことも数多くあります。学生時代の体育祭や演劇発表会、合唱祭などは、多くの時間や労力がかかり、クラスメイト同士の衝突などもあったと思いますが、今となっては、みんなで力を合わせて何かを成し遂げたという輝かしい記憶となって残っていますね。

同じように、大人になった今、手を焼いている仕事やプライベートでの集団行動の機会も、時間が経って振り返ってみれば、その時にしかできない掛けがえのない経験をたくさん含んでいるのかも…。集団生活の悪い面だけでなく良い面にフォーカスを向けるようにしてみましょう。

6.ひとつだけでなく別の居場所も確保する

そうは言っても、個人の努力だけでは、なかなか今属している集団でのストレスが軽減できないということもありますよね。

そうした際に重要になってくるのが、ひとつだけでなく別の居場所も確保しておくということです。たとえば、会社だけしか所属しているコミュニティがなくてそこでの人間関係がうまくいかなくなってしまうと、一気に気分がふさぎこんでしまいますよね。

そんな時、会社以外にも、趣味や学びや地域の場で居場所があれば、そこでリラックスしてストレスを発散し、また日々の生活に向き合う力が生まれてきます。大人になった今なら、やろうと思えばいくらでもそうした場所が見つけられるはず。あなたにとって居心地のよい場を積極的に見つけていきましょう。

自分の傾向を知って集団とのちょうどよい距離を見つけよう

集団行動が苦手、ということは必ずしも悪いことでなく、しっかりした自分の価値観がある、自分一人だけでも十分毎日を楽しめるなど、自立した個人が確立されているからこその葛藤なのかもしれません。

一方、社会で暮らしている以上、集団行動は避けようがないですし、集団の力でより大きなことを効率的に成し遂げるメリットの大きさには無視できないものがあります。

自分自身の性格傾向をしっかり押さえて、集団とのよい距離をつかみ、上手に集団の場と付き合っていきましょう!